どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
「クライアントや上司からマーケティング分析しておいて、と言われたけど具体的にどこから情報収集すれば良いか分からない。。。」
「しっかりした統計データってお高いし、無料で使えるサイトが知りたい」
このような状況でお悩みでは無いでしょうか?
新しいサービスの計画段階やキャンペーン立案時など、マーケティング分析が必要になる場面は意外と多いです。
そんな時にパッと信頼性の高い統計データが掲載されている参考サイトを知っていると便利ですよね。
そこで今回は「マーケティング分析に活用できる統計データを公開している無料の優良サイト8選」を紹介したいと思います。
マーケターやコンサルタントの方はぜひブックマークしておき、ここぞという時にご活用いただければ。それではどうぞ!
- マーケティングリサーチに新任された方
- マーケティングリサーチを勉強中の方
- 中小企業診断士などの士業の方
1. e-Stat(総務省統計局)
まずは「e-Stat」です。
e-Statは政府統計が閲覧・入手可能なポータルサイトです。
総務省が中心に取りまとめており、こんな感じで各省庁が出している新しい統計データが毎日のようにアップデートされて行っております。
マーケターなら知らない方が恥ずかしいくらいのポータルサイトですので、知らなかった方はこっそりブックマークしておいてくださいね。
- 日本全体の人口動態データ(性別・年齢・etc)
- 日本全体の経済情報(消費・賃金・家計状況・ect)
- 各産業・商業の状況、各世帯の生活状況など
2. RESAS|地域経済分析システム(内閣官房 & 経産省)
次は「RESAS」です。
中小企業診断士の方であれば馴染み深い方も多いのではないでしょうか。
RESASは「Regional Economy and Society Analyzing System」、すなわち「地域経済分析システム」の頭文字を取ったもので、内閣官房と経済産業省が、地域産業構造や人口動態等のデモグラフィック情報をまとめたビッグデータを可視化するシステムとして提供されています。
任意の自治体名を打ち込むと上図のような形で人口動態データを見える化してくれるので有益です(もちろんExcel形式でデータを吐き出すことも可能)。
基本的にRESASで手に入る情報はe-Statで手に入れられますが、RESASの最大の特徴はこうしたビッグデータを見える化したことで、他自治体との比較検討が容易になったことでしょう。
地域経済の比較検討をする際にはぜひ活用ください。
- 各地域の人口動態統計データ(性別・年齢・etc)
- 各地域の産業特性統計、医療・福祉統計、観光客情報など
- 新型コロナウイルスが地域経済に与える影響など
3. 中小企業白書・統計情報(中小企業庁)
次は「中小企業白書・統計情報」。
このポータルサイトには中小企業庁(経産省管轄)がまとめている中小企業にスポットをあてた各種統計データが掲載されています。
格納されているデータは多岐に渡り、例えば、中小企業の産業別企業数の内訳やD.I.と呼ばれる業況判断のための指標(製商品・サービス需給や在庫、価格、設備、雇用人員、資金繰り等)などが入手可能です。
日本国内の99.7%が中小企業で構成されておりますので、国内動向の全体かんを養うには避けて通れないポータルサイトであると言えます。
- 中小企業の活動状況・業況
- 中小企業の企業数・事業所数
- 中小企業の財務データ・倒産状況など
4. Google Trends(Google)
次は一気に毛色が変わって「Google Trends」です。
Google TrendsはGoogle社が提供しているWebツールで、トラフィックが急上昇中のキーワード、動画、ニュースなどを確認することができます。
また、以下のように任意のキーワードに対して任意期間におけるトラフィックの推移も確認可能です(以下は「TikTokの過去5年間推移」を確認した例)。
新しいサービス・商品のアイデアが欲しい時や、コンテンツマーケティングのネタを探す際に大活躍してくれるツールと言えます。
ちなみに私もブログのネタ探しに愛用しています。
- リアルタイムで注目されているキーワード
- 任意キーワードのトラフィックの推移情報
5. HoNoTe(マクロミル)
次は「HoNoTe」です。
HoNoTeは、ネット調査大手のマクロミルが運営する実際のアンケート結果に基づく市場調査レポートのポータルサイトです。
to-C関連の統計データをメインに扱っているのが特徴であり、例えば食品や日用品、教育、デジタルガジェット、自動車など、消費者の生活に関連するテーマであれば何でも取り扱っております。
なお、日本国内だけでなく、海外動向調査レポートもまとめているので、海外展開や越境ECなどを検討中の企業も是非とも活用したいサイトです。
- ライブコマースの利用意向やイメージに関する調査
- シニア世代1,000人にSNSの利用状況を大調査!
- スポーツや運動に関する調査。人気のスポーツや関連消費、“憧れの体型の有名人”などを調査!
6. 調査のチカラ(IT Media)
次は「調査のチカラ」です。
調査のチカラはIT Mediaが運営する調査ポータルサイトです。
to-C、to-B問わず幅広い領域の調査データをあらゆるサイトから集約しているため、何か新しいデータが欲しくなった際は調査のチカラを使えば大抵解決します。
また、ニュースサイトのように人気レポートランキングが掲載されいており、世の中の興味・関心も一目で把握することができるため、インサイト抽出にも役立てて欲しいサイトです。
- フェイク商品の購入経験 国別の傾向は?
- 太陽光(ソーラー)発電に関するアンケート調査
- コロナ禍で売れ続けているものは? 2021年上半期の売れたものランキング
7. MMD研究所(MMDLabo)
次は「MMD研究所」です。
MMD研究所はMMD Laboが運営する「通信・端末・決済」などモバイル分野に特化したマーケティング調査をまとめているポータルサイトです。
to-C向けの調査結果が多く、例えば下記の例ではECサイトにおける「置き配利用に関する動向調査」など、フレッシュなトピックスが多いです。
サイト更新頻度も高く、旬な内容も多いため、調査のチカラ同様にインサイト抽出に役立てて欲しいサイトです。
- スマートフォンで健康記録経験者の記録方法は「アプリのみ」が70.1%、「ウェアラブルデバイス使用」は27.4%
- QRコード決済6サービスの総合満足度1位は「楽天ペイ」
- スマートフォンの画面ロックしている人、iPhoneユーザー94.3%、Androidユーザーは70.3% 最も安心できる画面ロックは「指紋認証」が42.7%で最多
8. 生活定点1992-2020(博報堂生活総合研究所)
最後は私が最も好きな統計データサイトである「生活定点」です。
生活定点は、博報堂生活総合研究所が運営しているポータルサイトで、同社が1992年から実施している意識調査結果をもとに定点観測した結果を掲載しております。
取り扱っているカテゴリは下記の通りで「衣食住」や「健康」「遊び」「交際」「消費」など、多くの方がイメージしやすい日常生活関連のデータが掲載されております。
例えば「消費」というカテゴリをクリックするとこんなページが出てきます。
この中から興味のあるトピックスをクリックすると、
こちらのように1992年からのデータ推移を確認することができます。
掲載調査数自体は少ないですが、カジュアルなので楽しくサクサク眺めることができインサイト抽出にも最適です。
新たな事業・サービスアイデアに行き詰まったりした際にはぜひご活用ください。
- よくするスポーツや趣味に関する定点観測データ
- 好きな料理に関する定点観測データ
- 1年以内に贈り物をした時期に関する定点観測データ
まとめ
以上、本記事では「マーケティング分析に活用できる統計データを公開している優良サイト8選」を紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
ご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!