中小企業診断士について

中小企業診断士の前に関連資格は取るべきか?【結論:状況によってはyes】

どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。

中小企業診断士の受験生

中小企業診断士を目指しています。

ただ、いきなり本番に挑むのは怖く、難易度の低い関連資格を取りながら少しずつ診断士を目指したいと考えてますが、そもそもこのスタンスはどうお考えでしょう

また取るならどんな関連資格がおすすめでしょうか?

このような疑問をお持ちでないでしょうか?

近年、中小企業診断士は日本版MBA、ビジネスマンの人気No.1資格としても注目されております。

一方でネックになるのが、その難易度。約1,000時間の勉強時間が必要になることや、合格率の低さ、年に一回しか受験できない都合などを踏まえて、難関資格に位置付けられております。

このことから中小企業診断士と関連性の高い「少し難易度の低い関連資格や類似資格を取りながら」中小企業診断士を目指すルートについて議論されることも多いです。

そこで本記事では、そもそも「関連資格を取るべきか否か?」や「取るならどの資格を目指すべきか?に関して私見を述べていきたいと思います。

この記事の内容はあくまでも筆者の私見です。

色んな考え方があって然るべきですので、あくまでもイチ参考として使って頂ければ幸いです。

中小企業診断士の前に関連資格は取るべき?

結論、診断士を目指す目的や各受験生が置かれている状況によります。

目的を踏まえて関連資格を取ることがメリットになるなら検討すべきですし、そうでないのであれば手を出すべきではないでしょう。

ここからは目的や状況別に見ていきましょう。

  • ケース①:最短で診断士を取り早く中小企業支援に携わりたい
  • ケース②:自己研鑽が目的 & 時間にも余裕あり
  • ケース③:就職・転職・キャリアアップに活かしたい
  • ケース④:事情により前年度試験を受けられなかった
  • ケース⑤:多年度受験生であり、モチベーションが落ちている

ケース①:最短で診断士を取り早く中小企業支援に携わりたい

「最短で中小企業診断士をとって早く中小企業支援に携わること」が目的であれば関連資格には手を出さないほうが良いでしょう

関連資格に充てる勉強時間分、診断士資格から遠のいてしまうからです。

ただでさえ1000時間の勉強が必要なのに、診断士とは関係のない論点に脳内リソースを使うのはもったいないです。

この場合、さっさと診断士試験に100%コミットしましょう

ケース②:自己研鑽が目的 & 時間にも余裕あり

自己研鑽かつ時間にも余裕があるケースにおいては、関連資格を取りながら診断士を目指すルートも良いと考えます。

関連資格の取得によって自己研鑽の成果を対外的に示せるものになり、モチベーションが上がる効果も期待できます

ケース③:就職・転職・キャリアアップに活かしたい

診断士を目指す理由が就職・転職・キャリアアップなのであれば、じっくり検討した方が良いでしょう

目指している企業・職種によっては、関連資格が評価されることもありますし、そもそも中小企業診断士資格すら評価されないこともあるからです。

例えば、未経験で経理職を目指すなら簿記2級は超々良いアピール材料になります。

一方で、例えば、メーカーの技術職を目指している方が転職・キャリアアップのために診断士を目指しても、職を得るという観点ではあまり役に立たないでしょう(勉強した内容が役に立たないという訳ではありません)。

ご自身が置かれている状況を踏まえてじっくり検討しましょう。

ケース④:事情により前年度試験を受けられなかった & 対策はバッチリ

対策はバッチリだったんだけど、何かしらの理由で前年度の試験が受けられなかった、という方も多いと思います。このような場合は、関連資格を目指してみても良いと思います。

診断士試験は一年に一回しか受けられません。一度そのチャンスを逃してしまうと、もう一年待たなければなりません。

勉強量が足りない人からすれば1年は短いですが、対策がバッチリという人にとっては1年は長いです。同じ勉強を繰り返していればモチベーションも下がってくるでしょう。

「コロナに罹ってしまった」「海外転勤になってしまった」などの理由で、前年度試験が受けられなかった、と言う方はこれまでの頑張りを関連資格の取得という形で対外的に示せる形にするのも良いでしょう

ケース⑤:多年度受験生であり、モチベーションが落ちている

多年度受験生の方は関連資格を目指すのも良いでしょう

特に2次試験は勉強時間と得点が比例せず、長年同じ状態から抜け出せないモヤモヤ感やデモチベーションが発生しがちです。

これまでの勉強の結果、実力が上がっていることは間違いないですが、その証を外部に発信できる形に変えるために関連資格を取るのも検討すべきでしょう

皆様はどのケースに該当してましたか?

次の章では、ケース②〜⑤に該当していた方向けに、おすすめ関連資格を紹介します。

診断士を取る前のおすすめ関連資格5選

中小企業診断士を取る前におすすめの関連資格は下記のとおり。

  1. 日商簿記検定2級(財務・会計)
  2. ファイナンシャルプランナー2級(財務・会計)
  3. 日商販売士検定2級(運営管理)
  4. ビジネス実務法務検定2級(経営法務)
  5. ITパスポート(経営情報システム)

大前提として、筆者はどの資格も保有しておりません。

この記事を作成するにあたり、中小企業診断士資格を保有し、上記すべての資格を取得された方にインタビューさせて頂きました。

①日商簿記検定2級(財務・会計、事例IV)

簿記2級は、診断士皆が口を揃えておすすめしている関連資格です。

診断士試験で苦しむ人が多い「財務・会計」「事例IV」の良い予行演習になるからです。

特に、連結会計、税高価会計、減損会計など、難しい知識問題として問われがちな論点は簿記2級で補強することが可能です。

また、そもそも論として、簿記は全ビジネスマンにとって基礎中の基礎になりますし、就活・転職活動においてもアピール材料として働きます。

②ファイナンシャルプランナー2級(財務・会計)

財務・会計の関連資格としてFP2級もあります。

中小企業診断士の相談相手は企業である一方、FPは個人向けであるため、一見シナジーは薄いように見えますが、中小企業の社長様向けに資産運用やローンなどの相談にのることも可能で信頼性を向上させる効果は見込めます

ただし、論点の8割は診断士とは被りませんので、どうしてもFPが欲しいという状況でなければ簿記2級の方をおすすめします。

③日商販売士検定2級(運営管理)

日商販売士試験2級は、運営管理の「店舗・販売管理系」論点に直結する資格です。

出題範囲がほぼほぼ同じで、追加の勉強時間がほぼ必要ないので、自己研鑽の成果を対外的に示す資格としても有益でしょう。

マーケティングを強みに診断士活動をしていきたい方は1級を目指してみても良いかもしれません。

④ビジネス実務法務検定2級(経営法務)

ビジネス実務法務検定2級は、経営法務に関連する資格です。

私は感覚がないので正確には伝えられませんが、診断士の経営法務は暗記メインの勉強になりますが、ビジネス実務法務検定2級は理解しながら勉強を進めるイメージとのことで、法務をより深掘りしたい方にもおすすめです。

また、会社法・知財関連は診断士の方が難しいですが、債権などの民法関連の論点はビジネス実務法務検定2級の方が細かい論点が多いようです。

民法を強化したい人にとってもおすすめでしょう。

⑤ITパスポート(経営情報システム)

ITパスポートは情報処理の基礎中の基礎を学べる経営情報システムの関連資格です。

出題範囲は相当似通っているので、迷う部分があるとすればお金がかかることのみでしょうか。

ただ、ITパスポートを持っていたとしても仕事上でアピールになるかどうかは怪しいため、おすすめ度の星は3つとしております。

まとめ

以上、本記事では中小企業診断士の前に関連資格は取るべきか?について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。

お答えできる範囲で答えさせて頂きます。

それではまた!

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