現在、「プロダクトイノベーター × 補助金エキスパート × 中小企業診断士」として、製造業の経営コンサルティング分野にて大車輪の活躍を見せている河村さん。
サラリーマンとして盤石な地位を築きつつも、ご自身の更なる成長のため、2年前に起業という道を選び、現在は東京都でコンサルティングファームを経営している。
「診断士を取得したことによって世界が一気に拡がった。安定は停滞である。常に新たな挑戦を続けていきたい」
このように語る同氏に「中小企業診断士資格の魅力」や「今後の展望」等を伺ってみました。
河村裕司
株式会社YKフューチャーコンサルティング 代表取締役社長
大学卒業後、大手電子楽器メーカーの株式会社コルグに入社。グローバルチームを取り纏め、新市場およびニッチ市場をターゲットとした新規事業を数多く手がけてきた。MIPA AWARD(ドイツ Musikmesse)やグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞するなど、プロダクト開発分野において国内外で高く評価を受けてきた。
経営に対する関心が徐々に高まり、自らも経営者となることを決意し、2021年に(株)コルグを退職。同年、プロダクトイノベーション/経営コンサルティング オフィス YKフューチャーコンサルティングを創業。
製造業を中心とした事業者向けの新規事業立案、新商品・サービス開発やマーケティングに関するコンサルティングに従事。また、支援先の資金調達の手段として補助金申請支援にも従事しており、事業再構築補助金やものづくり補助金などの大型補助金分野においては採択件数60件、獲得総額15億円以上の実績があり、採択率は92%超えの国内トップクラスである。40名以上のパートナー診断士も束ねる。中小企業診断士。認定経営革革新等支援機関。
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いつか必ず合格できると信じていた。
インタビューの様子(左:河村さん、右:筆者)
――では引き続きインタビューを進めさせて頂ければと思います。話はガラリと変わりますが、なぜ中小企業診断士を取得しようと思ったのか、そのきっかけを教えて頂けませんでしょうか?
河村裕司さん(以下、河村さん):独立のきっかけのところでは触れませんでしたが、もともと新入社員の時から「経営」というキーワードに興味が持っていていつかは自分の会社を持ちたいと思っておりました。
サラリーマンとしても経験年数を重ね「そろそろそのタイミングかな?」と思った際に最初に着目したのは実は海外MBAだったんです。
ただ調査をしていくうちに考えていた予算感では到底足りないことが分かり、どうしようか悩んでおりました。
――国内MBAは検討されなかったのですか?
河村さん:そうですね。元々ロンドン在住経験がありましたし、MBAを取得するとなると本場の欧米という先入観もあり、国内MBAは選択肢にありませんでした。
ただ、色々ヤキモキしていた頃、本屋さんで中小企業診断士のテキストに巡り合いました
正直、資格の存在を知りませんでしたが、テキストをパラパラとめくっていくと、「まさに自分が学びたいと思っている内容じゃないか!?」ということで、気づいたらのめり込んでいたのを覚えています。
診断士テキストにはビジネスマンを惹きつける何かが潜んでいる
――まさにセレンディピティ的な巡り合わせがあったんですね!ちなみに受験勉強はどのように実施されていたのでしょうか?
河村さん:受験対策の方法はかなり一般的だったと思います。ただ、合格まで4年かかりましたし、かなり苦労したと思います。
勉強時間で言うと最初の数年は平日は毎日5時間、週末には12時間ほど費やしていたかと思います。
自分よりも後から対策を始めた人がどんどん先に合格していく様子を見ていて、辛かったのを覚えてますね〜。受験生としては決して優秀ではありませんでした。
――途中で受験を辞めようと思わなかったのでしょうか?
河村さん:「いつか必ず合格できる」と信じていたので止めようと思ったことは一度もありませんでした。
4年目の時には「継続すること」の方を重視していたので、対策はほどほどに抑えて本番に臨んだところ無事合格できました。
――「いつか必ず合格できる」ということを信じられるのってとても勇気のいることですし超ポジティブですね。私も受験生支援をやっていて色んな人と意見交換させて頂いておりましたが、初めて伺ったフレーズです。私は割とネガティブに考えが偏ってしまいますので、河村さんのポジティブ思考を見習わせて頂こうと思います!
河村さん:はい、ぜひ!ポジティブ思考の方が絶対良いと思います笑
安定は停滞。常に新たな挑戦を続けていきたい。
――話はガラリと変わりますが、今後の展望を教えていただけませんでしょうか?
河村さん:YKフューチャーコンサルティングとして一つのプロダクトをローンチしたいと思っております。
弊社のコア事業はコンサルティングであり、今後もその方向性に変わりはありませんが、安定は停滞です。独立した理由の一つでもありますし、常に新たな挑戦を続けていきたいと思っています。
プロダクトの内容は今は申せないのですが、後日、報告させて頂きますね。
――めちゃくちゃ内容が気になります。自社プロダクトを持つと、コンサルで培った経験がそのまま自社事業でいかせますし、反対に自社事業で得た知見もコンサルの現場で活用できますもんね!
河村さん:そうなんです。リソースの問題はつきまといますが、コンサルと自社事業の両輪を持つことの相乗効果を考えるとチャレンジする価値はあるのかなと考えます。
また、他には、実は宮古島に民泊施設を持っているのですが、今年はこの民泊事業も軌道にのせたいと思っております。
コロナも落ち着き、観光業も復活してきておりますのでやるなら今かなと思っています。
――ええ、しれっとめちゃくちゃすごいこと仰ってますね。民泊施設を保有されてるんですね。しかも宮古島。ぜひ今度活用させてくださいm(_ _)m
河村さん:ええ。ぜひぜひ!来るときはおっしゃってくださいね。
宮古島に民泊施設を持つ漢。晴れの日にはこんな星も見えるらしいです。勝ち組すぎて言葉もありません。
河村さんの民泊施設が気になる方は以下からご覧ください。
後輩診断士へのメッセージ
――宮古島に意識を持っていかれてしまいましたが、現在、診断士受験に挑まれている方々にアドバイスを頂けませんでしょうか?
河村さん:まずは診断士受験生の方に申したいのは「続ければ必ず受かる」ということです。なので、事情が許す限りぜひチャレンジを継続してほしいと思っています。
私自身、合格を勝ち取るまでに時間がかかりましたし苦労もしました。
ただ、多くの人々が仰っているように合格を勝ち取ると「あらゆる世界がガラりと変わります」。環境、知り合い、周りから依頼される内容、挙げ出すとキリがありません。
こんな世界を体験するためだけでも合格を目指す価値はあると思います。
ーー「世界がガラリと変わる」は本当にその通りですね。私も診断士に合格して人生の全てが変わった実感があります。ちなみに診断士は独占業務がないので、そもそも目指すべきではないのでは?というお悩みをお持ちの人も多いのですが、河村さんはいかがお考えでしょうか?
河村さん:私は全く逆で、独占業務がないことは寧ろメリットであると思っています。
独占業務がないからこそ、仕事に広がりを持たせざるを得ませんし、この自由度を持っていることこそが診断士という仕事の楽しさなんだと思います。
また、多くの人は「食えるか?食えないか?」で不安を抱えがちですが、私の周りをみても大抵の方は十二分で食えていますし、多くの方は年商1,000万円程度であれば余裕で行けると思います。
それ以上を目指そうと思うとそれなりの付加価値が求められますが、「食えるか?食えないか?」はそもそも争点ではないと思っています。
「食えるか?食えないか?」はそもそも争点ではない。さらっと名言を放たれる河村さん。
ーーめちゃくちゃ夢のあるお話をありがとうございます。もっともっと色々話が聞きたいのですが、そろそろ最後にしようと思います。最後に本記事をお読みの新米診断士の方々に向けてメッセージまたはアドバイスを頂けませんでしょうか?
河村さん:そうですね。アドバイスさせて頂きたいことは山ほどあるのですが、一番重要なのは「できる限り多くの場所に顔を出すこと」です。
診断士を目指される理由にもよりますが、多くの方々は中小企業支援を志しておられると思いますし、その目的を達成するには早い段階で受注を獲得し、実践経験を積んでいくことが重要です。
顧客筋とのネットワークが強い方は自力で受注を獲得することも可能でしょうが、大多数の方はそうでないと思います。ネットワークをお持ちでない方は協会や支部、任意の研究会など診断士の先輩・同僚との出会いを増やしてみてください。自ずと道が拓けてくると思います。
もちろん当社のパートナーとして診断士活動に従事いただくこともウェルカムです。
ーーYKフューチャーコンサルティングには40名の診断士の方々が在籍されてるんですよね。めちゃくちゃ良いと評判なのですが、登録するメリットを簡単に教えていただけませんでしょうか?
河村さん:アピールの機会をいただきありがとうございます笑。
そうですね、当社のパートナー制度に登録いただければ事業再構築補助金やものづくり補助金の申請支援に従事いただきながら診断士としての経験を積んで頂くことができます。
また、私を含む経験豊富なコンサルがゼロから丁寧に教育させて頂きますし、報酬体系も明朗ですので、手前味噌ですがパートナーの皆様からも評価頂けております。
最近はマーケティングに力を入れており、結果が出てきていることから受注案件も増えておりますので、新しいパートナーの方々のご活躍の場もたくさん提供できる環境が整っております。
ぜひ興味のある方はお問い合わせください。カジュアルに面談しましょう。
メリットだらけのYKFCパートナー制度。申し込まない手は、正直ナシ。
河村さん、ありがとうございました!!
河村さん、ありがとうございました!
ーーいやあ、これは申し込まない手はない制度ですね。興味のある方はぜひ河村さんにお問い合わせください。では本日のインタビューはここまでとさせて頂きます。河村さん、貴重なお時間をありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
河村さん:こちらこそありがとうございました!今後ともよろしくお願い致します。