どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
「リスティング広告を運用してるんだけど、クリック率が低すぎて全然みられない。。。」
「具体的にどう改善すれば良いのかが分からない。。。」
このような状況でお悩みの経営者や広告担当者の方も多いのではないでしょうか?
リスティング広告は費用対効果の高い手段とされておりますが、クリック率が低い状態で運用を続けていると事業成長の足を引っ張ってしまいます。
そこで今回は、リスティング広告の「クリック率を上げる方法」4選について紹介させて頂きます。
速攻で試せるものばかり紹介しておりますので、読み終わったら即アクションしてみてください!
- リスティング広告を運用している方
- これからリスティング広告を始めようと考えている方
- Webマーケティングを勉強中の方
リスティング広告のクリック率を上げると何が良いの?
本題に移る前に「クリック率を高めると何が良いのか?」についておさらいしておきましょう。
- 自社サイト・LPへのアクセスが増える
- クリック単価が下がる
- 上位掲載されやすくなり好循環が生まれる
分かってるよ、という方はスキップしてくださいね!
①自社サイト・LPへのアクセスが増える
クリック率が上がると単純に自社サイトやランディングページ(LP)へのアクセスが増えます。
その結果、より多くのユーザーに自の製品・サービスを知ってもらう機会が増えます。
自社サイトやLPでの訴求が良ければコンバージョン数も増え、事業成長に貢献することができます。
また、自社サイト・LPへのアクセスが増えると、より多くのユーザーの行動データが集まります。
CVRデータの統計学的根拠も強くなり、自社サイト・LPの改善に用いることができます。
②クリック単価が下がる
クリック率が高まると、クリック単価が下がります。
理由は、リスティング広告でのクリック単価は、広告の「品質スコア」にも依存するからです。
品質スコアとは、広告の「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」によって決まり、それぞれが高くなると、競合と比べて安いクリック単価で広告を配信することができます。
- 推定クリック率
広告文がクリックされる可能性を示す指標 - 広告の関連性
お客様の広告がユーザーの検索の意図と一致する度合いを示します。 - ランディング ページの利便性
お客様のランディング ページが、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があって有用であるかを示します。
③上位掲載されやすくなり好循環が生まれる
上述のとおり、クリック率が高まると品質スコアが高まることから、より上位に掲載されやすくなります。
リスティング広告は上位に掲載されるほど、クリック率が高くなります。
つまり、さらに自社へのアクセス数が増え、成果につなげやすくなる訳です。
最上位に表示される広告と2番目に表示される広告では、クリック率が「8倍」の差があったというデータもあります。
(ソース:Search Engine Watch「PPC Click-Through Rate by Position: Does Rank Matter?」)
クリック率を改善する方法
ではここからは本題の「クリック率を改善する方法」4選について解説します。
- 広告文を見直す
- マッチタイプ、キーワード設定を見直す
- 広告表示オプションを使い倒す
- LPと広告文の整合性をとる
一つずつみていきましょう。
①広告文を見直す
リスティング広告はクリエイティブに頼れず、文章のみでユーザーに訴求しなければならないため、広告文は超大事です。
成果が出ていない方は、下記のポイントが満たせていない可能性がありますので、チェックしてみてください。
[クリック率を上げるためにやっておきたいこと]
- 見出しにユーザーが検索するワードを入れる
- 数字を盛り込む
- 記号を用いて重要箇所を目立たせる
- 限定や特典を訴求する
- ターゲットを明記する
(1)見出しにユーザーが関連するワードを入れる
広告文がユーザーの検索ワードと連動しているとクリック率は高くなります。
例えば、私が運営している研究会である「デジタルマーケティングラボ(DML)」でWebマーケター兼経営コンサルタントを育成するスクール事業を運営していたとします(あくまで架空のサービスです)。
そして、このサービス利用検討者の多くが上記のキーワード(「DML 塾 トライアル」)で検索をかけていたとします。
この場合、広告文の見出しには「DML 塾 トライアル」というキーワードを設置するべきです。
運用期間が長くなれば、ユーザーの検索語句データが溜まっていきます。
これらを定期的に確認し、見出しや説明文のなかにキーワードを盛り込んでいきましょう。
(2)数字を盛り込む
「30%OFF」「累計受講者5,000名」のように数字を入れると情報の具体性が増し、クリック率は高くなります。
定量化できる強みは数値として広告文に盛り込んでいきましょう。
(3)記号を有効活用する
【】や《》などの記号を使うと広告文の視認性が向上しクリック率が高まります。
【公式】【無料トライアル】【〇〇必見】等のように強調したい部分に使っていきましょう。
(4)限定や特典で訴求する
人間は誰しも限定や特典に弱いものです。これを逆手にとって広告文を見直しましょう。
例えば「今だけ30%OFF」「初回限定」などはベタですが、ユーザーの目を惹きクリック率を高めるのに有効です。
(5)ターゲットを明記する
「人は広告が嫌い」と言われますが、自分に向けて発信された広告には好感を持ちます。
もしターゲットが明確に決まっているのであれば、広告文にその属性を盛り込んであげると、ユーザーが「お、これは自分のための広告だ!」と認識し、クリックを呼び込みやすくなります。
ターゲットを絞ることによって、CVRも向上させられます。
また、無駄なクリックを省くことにもつながり、結果的に費用対効果が高まる施策と言えます。
②マッチタイプ、キーワード設定を見直す
マッチタイプやキーワード設定が適切でない場合、クリック率は低くなってしまいます。
例えば、広告主がコーヒー豆の通販事業を営んでいて「コーヒー 通販」というキーワードを「部分一致」で配信していたとします。
一方、ユーザーが通販で「コーヒーミル」を探しており「コーヒー 豆挽き 通販」というキーワードで検索をかけた場合、上記の広告は配信されてしまいます。
この場合、コーヒーミルを探しているユーザーが広告主の「コーヒー豆」を訴求した広告をクリックする可能性はかなり低いでしょう。
このように、広告主によって設定されたキーワードがユーザーの意図と異なる場合は、クリック率が低くなりますので。もし自分がやっていたとした場合、すぐに是正しましょう。
マッチタイプの詳しい説明はこちらを参考にしてください。
③広告表示オプションを活用する
クリック率を高める手っ取り早い方法は「広告表示オプションを活用すること」です。
もしやっていない場合、すぐに着手しましょう。
広告表示オプションとは、以下の図に示すように、通常のリスティング広告の広告文に加えて、追加情報を加えるためのオプションを指します。
広告表示オプションを用いると、広告の占有面積や情報量が増えるため、ユーザーから選んでもらいやすくなり、クリック率が劇的に向上します。
私が担当している案件でも画像表示オプションを加えただけでクリック率が2.5倍向上したケースなどがぞろぞろあります。
こんな美味しいオプションなんだから「有料じゃないの?」と思われるかもしれませんが、広告表示オプションは全て無料です(なのでやらない理由がない!)
設定していない方はお早めに設定してください。
広告表示オプションは他にも下記のオプションがあります。
詳しくは「Google広告ヘルプ」を参照ください。
- サイトリンク表示オプション
- コールアウト表示オプション
- 構造化スニペット表示オプション
- 電話番号表示オプション
- 価格表示オプション
- プロモーション表示オプション
- 画像表示オプション
④LPと広告文の整合性をとる
LPと広告文の整合性が取れていない場合、クリック率は低くなってしまいます。
ユーザーは広告をタップする瞬間「広告文に記載されていることをより深く知りたい」という欲求を持ってLPを訪れます。
しかし、その期待に応えられない場合、すぐに離脱されてしまいます。
こうなると、広告の品質スコアが下がり、掲載順位を落とされてしまうからです。
先に述べた通り、広告の掲載順位が下がるとクリック率は著しく下がってしまいます。
「LPと広告文のメッセージに一貫性があるかどうか?」という観点でレビューしてみましょう。
クリック率の目安
クリック率は高ければ高い方が良い訳ではない
ここまでの話と相反しますが、リスティング広告におけるクリック率は「無限に高いと良い訳ではありません」。
というのも広告主が最終的に目指す成果はコンバージョンであり、コンバージョンに繋がらないクリックは無駄な予算であると考えられるからです。
つまり、クリック率を高めることに執着することは必ずしも成果につながるとは限らないのです。
業界ごとの目安
各業界・サービスごとにクリック率の目安があります。
ここから著しくかけ離れた数値が出ている場合は、「果たしてこのクリック率が健全なのか?」という観点でレビューが必要です(高すぎる場合も含めて)。
ぜひ、下表の値と自社広告のクリック率を照らし合わせて「そもそも改善に取り組むべきか否か?」を検討ください。
業界 | クリック率 |
マーケティング | 4.41% |
自動車 | 4.00% |
B2B | 2.41% |
消費者 | 2.41% |
婚活 | 6.05% |
EC | 2.69% |
教育 | 3.78% |
人材 | 2.42% |
金融・保険 | 2.91% |
医療・薬品 | 3.27% |
日用品 | 2.44% |
産業サービス | 2.61% |
法律 | 2.93% |
不動産 | 3.71% |
テクノロジー | 2.09% |
旅行・観光 | 4.68% |
(ソース:WordStream「Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]」)
まとめ
以上、本記事では「リスティング広告の「クリック率を上げる方法」4選」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それではまた!