WEBマーケティング

【保存版】Web広告の種類一覧|リスティング広告やSNS広告などそれぞれの特徴を分かりやすく解説

どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。

集客のためにWeb広告を出したいけど、種類が多すぎてどれを選べばよいか分からない。。。

このようなお悩みを抱えておりませんでしょうか?

2019年に国内年間広告費で断トツの1位を誇っていたテレビ広告費を抜いて以来、Web広告が注目されております。

しかし、まだまだ知見の多くは広告代理店や一部のリテラシーの高い企業に集約されているのが実態です。

そこで今回は、Web広告の出稿をお考えの方向けに「Web広告の種類」について解説したいと思います。

Web広告とは?

本題に入る前に「Web広告とは?」について簡単に触れさせて頂きます。

Web広告とはインターネット上で掲載される広告全般を指します。

前述のとおり、Web広告全体の広告費は、2019年にテレビ広告を追い抜きましたが、Web広告を活用できている企業は5%未満という統計情報もあります。

ユーザーのターゲティングや効果測定が容易

これまで広告の主流であった4マス(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)と異なり、読者の属性(年齢・性別・居住地域・趣味/嗜好など)に応じたターゲティングが可能であり、高い費用対効果が見込める点が特徴です。

またどこの・誰が・どのタイミングで・どういった経路で広告を見たのか、広告を見た後どのような行動を取ったのか?が分析可能であり、PDCAを回しやすいことも利点の一つです。

広告効果が短期で得られる

Web集客のもう一つの代表的な手段としてSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)が挙げられます。

SEOは、一度でもコンテンツ・記事を増やし、集客が回り始めると資産性の見込める集客ツールになりますが、コンテンツ整備に時間が掛かります。

一方、Web広告はランニングコストはかかるものの、出稿直後すぐにユーザーの反応が得られ短期で効果が出るツールと言えます。

Web広告の種類

次にWeb広告の種類についてみていきましょう。

Web広告はざっくり以下の7種類に分類されます。

  1. ディスプレイ広告
  2. 動画広告
  3. SNS広告
  4. 記事広告
  5. リスティング広告
  6. アフィリエイト広告

種類が多すぎて、どれを選択すれば良いか分かりづらいですよね。。。

媒体選びのポイント:興味・関心の深さによる顧客分類を意識

媒体選びにはあらゆる要素を検討しなければなりませんが、一番重要なポイントは興味・関心の深さによる顧客分類を意識することです。

下図はマーケティングファネルとよばれるものです。

マーケティングファネルでは、商材・サービスに対する興味・関心の深さに応じて「1.潜在層」「2.準顕在層」「3.顕在層」「4.購入層」「5.優良顧客層」の5つの層に顧客を分類します。

広告手段の選定には、顧客の興味・関心の深さを意識しなければなりません。

例えば、ファネルの最上流に位置している「1.潜在層」は、サービス・商品に対する知識も興味もありません。

従い、この「1.潜在層」向けにはサービス・商品について細かい説明をするよりも、メッセージ性の強いメリットをダイレクトに伝えてこのサービス・商品についてもう少し知りたいという欲求を引き出すことが重要です。

これを達成するには読者の視覚にダイレクトに訴えることができる「ディスプレイ広告」「動画広告」を選択するのが定石でしょう。

一方、サービス・商品間の比較フェーズに入っており、詳細な情報が欲しいと感じている「3.顕在層」に対しては、商材の細かい長所・短所をテキスト情報として提供可能な「アフィリエイト広告」や、単純接触効果によりサービス・商品の好感度を高めるために「リターゲティング」を活用することが定石です。

以上のように、マーケティングファネル上の「どの顧客層」に対して「どんな発信」をしたいのか?を考えることが重要です。

①ディスプレイ広告

ここからは、Web広告の種類について一つずつ解説します。まずはディスプレイ広告です。

ディスプレイ広告とは以下のように各種Webサイトやブログから広告掲載枠をもらい、バナー(画像)として広告を掲載する手法を指します。

画像として読者の視覚にダイレクトに訴えることが可能ですので、認知・ブランドイメージ形成に活用されるのが一般的です。

なお、掲載方法は「純広告」「アドネットワーク」「DSP」の三種類が挙げられます。

純広告

純広告とは、ある特定のWebサイト・ブログから、広告枠を買い取り、定められた一定期間広告を掲載する方法を指します。

掲載先が大きくなればなるほど、より多くの人にアプローチすることが可能ですが、その分、費用もかさんでくるといった考え方となります。

効果を最大限高めるには、自社サービス・商材とターゲット層が同じであるWebサイト・ブログを選ぶことが重要となります。

アドネットワーク

アドネットワークは純広告とは異なり、複数のWebサイト・ブログに一斉に広告を掲載するためのネットワークを指します。

大量出稿が可能なため効率良い運用が可能な一方、効果測定がしづらい側面もあります。

[プレイヤーの例]

  • Google広告
    (Googleディスプレイネットワーク(GDN))
  • Yahoo!広告
    (旧:Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN))

DSP広告

DSP広告は、アドネットワークと同様、複数の媒体に広告を出稿する方法ですが仕組みが全く異なります。

仕組みの詳細は割愛しますが、アドネットワークが媒体に対して広告を出稿するのに対して、DSP広告では「人を対象」に広告を打つことが可能です。

サービス・商材と全く無関係のメディアにも広告が掲載されるなど、ブランディングの観点からデメリットがありましたが、配信先フィルタリングも可能なDSPも出てきております。

[プレイヤーの例]

②動画広告

次は動画広告です。動画広告とはその名のとおり動画を使った広告を指します。

視覚と聴覚の両方に訴えられるため、ディスプレイ広告以上に認知・ブランドイメージ形成に効果的であるとされています。

動画広告と一言でいっても幾つか種類があり、代表的なもので「インストリーム広告」「インバナー広告」「インリード広告」「オーバーレイ広告」の4種類が挙げられます。

  • インストリーム広告
    動画コンテンツの前後や途中で配信される広告
  • インバナー広告
    Webサイトやアプリのバナー広告内で配信される広告
  • インリード広告
    Webサイトのコンテンツ間とコンテンツの間で配信される広告
  • オーバーレイ広告
    Webサイトの画面を覆うように表示される広告

それぞれ長所・短所がありますので、目的を考えながら配信方法を検討しましょう。

ちなみに以下はYouTube上のインリード広告のイメージとなります。

[プレイヤーの例]

③SNS広告

次はSNS広告です。SNS広告はその名のとおり、Facebook, Twitter, LINEなどのSNSを活用した広告配信方法を指します。

いまWebマーケターから最も注目されているWeb広告であると言っても過言ではないでしょう。

それぞれ特徴・長所が異なりますので一つずつみていきましょう。

Twitter広告

Twitter広告はTwitter上に配信することが可能な広告を指します。

配信形態としてはタイムライン上に表示させる「プロモツイート」やおすすめアカウント上に表示される「プロモアカウント」、それからトレンドリストというタブに表示させる「プロモトレンド」の3種があります。

Twitter広告は特定アカウントや特定のキーワードに対するターゲティングが容易である点が特徴です。

ちなみに以下は「プロモツイート形態」で配信されている広告のイメージです。

LINE広告

LINE広告の最大の特徴はそのユーザー数の多さでしょう。

国内アクティブユーザー数は8,800万人であり、2位のTwitterの4,500万人と比較しても約2倍という数字を誇ります。

LINE上で広告を出稿できる場所は主に「トーク画面」「LINEニュース」「タイムライン」の3か所になります。

LINEユーザーの約8割が日常的に「タイムライン」みているというデータもありますので、まずは「タイムライン」から始めてみるのも良いでしょう。

以下はタイムライン上の広告イメージです。

Facebook広告(Instagram広告)

Facebook広告はいま最も注目されているWeb広告媒体です。

実名性のSNSであるため、年齢・性別・学歴・職歴・趣味などの個人情報が揃っており、ターゲティング精度が非常に高いことが特徴です。

また、意外に知られておりませんが、Instagram広告もFacebook広告の管理画面上で出稿することができ、配信先・配信オプションも非常に豊富です。

以下はFacebookのニュースフィード上に表示されている広告のイメージです。

④記事広告

記事広告とは、通常のネット記事と同じような体裁で掲載される広告を指します。

得てして媒体(掲載先)とのタイアップになることが多いため、タイアップ広告とも呼ばれます。

近年、事業主側から一方的に押し売りされる広告を毛嫌いするユーザーが増えてきておりますが、記事広告の場合は、第三者の目線から商材のメリットを訴えることができます。

記事の構成としては主に「①記者目線での商材紹介」「②担当者によるインタビュー」「③タレントインタビュー」などの方法があります。

それぞれ長所・短所がありますが、ポイントは第三者目線で商品紹介をするという点です。

以下は、本ブログと「巣鴨餃子」によるタイアップ記事の例です。

[巣鴨餃子×トーマツブログタイアップ記事]

⑤リスティング広告

リスティング広告はWeb広告を代表する広告手段です。

GoogleやYahoo!などのユーザーが、検索エンジンに入力するキーワードに関連した広告を出すことが出来ます

1クリックごとに課金されるクリック型課金の形態をとっており、大量のアクセスが見込める人気キーワードほどクリック単価が高くなる傾向にあります。

ディスプレイ広告や動画広告のように、ユーザー側が受動的である広告形態ではなく、検索アクションをとった能動的なユーザーにアプローチする方法であるため、「3.顕在層」以降の顧客層を狙うのが定石となります。

以下は、検索エンジンに「お中元」と打ち込んだ際の広告イメージです。

[プレイヤーの例]

⑥アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、アフィリエイターと呼ばれるメディア運営者(個人であることが多い)に広告掲載を依頼し、読者のアクション発生数(成果発生数)に応じて広告費を支払う形態を指します。

広告主としては、成果発生の定義づけが自由であること(読者からの問い合わせ、会員登録、商品購入など)や、成果が発生するまで費用が生じないなどのメリットがあります。

掲載媒体はブログ、SNS等さまざまですが、ブログが最も代表的です。

記事広告と混同されることもありますが、記事広告と大きく異なるのは広告主からアフィリエイターに対してコンテンツ内容に大きく口出しができないことであり、場合によってはブランドイメージを損ねてしまう恐れもあります。

以下は本ブログの中小企業診断士になったら名刺を作ろう!5つのポイントを分かりやすく解説という記事で掲載しているアフィリエイト広告のイメージです。

まとめ

以上、本記事ではWeb広告の種類や特徴について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。

お答えできる範囲で答えさせて頂きます。

それではまた!

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