WEBマーケティング

【ECで特に困る】参照元除外で正しくアクセス解析しよう【GA4対応】

どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。

Google AnalyticsでECサイトのアクセス解析をやっているんだけど、参照元に外部決済ドメイン(Amazon Payなど)が表示されて、本当の流入元が分からない

このようなお悩みを抱えている人はいませんでしょうか?

めちゃくちゃニッチな悩みかと思いますが、BASE、Shopify、STORESで自社ECを運用されている方々は一度はぶつかったことがあるかと思います。

本記事では、この悩みに対する簡単な解決策を説明させて頂きます。

「まだやってない」という方はぜひ試してみて頂き、意味のあるアクセス解析を通じてECをガンガン成長させましょう

参照元除外を「しないことのデメリット」

実際の手順の説明に移る前に、参照元除外を「しないことのデメリット」を紹介したいと思います。

なぜ「Amazon Pay」からの流入がある?

Google Analyticsを覚えたての方が、ECサイトのアクセス解析を行うとこんな壁にぶち当たりがちです。

購入客がどこから流入しているのか分析したいのに、なぜかAmazon Pay(または楽天Pay)」と表示される

初心者の方には全く意味が分からないかと思います。

正確な参照元が分からない⇨施策の効果検証ができない

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

ほとんどのECサイトは以下のような顧客体験になっています。

  1. 検索エンジンやSNSからECサイトにアクセス
  2. ECサイトで商品を調べる
  3. 欲しくなったものをカートに入れる
  4. 決済ページに移動する
  5. 購入完了

決済段階に至ると、ほとんどのカートシステムでは、「そのカートシステムが保有する決済システム」か「外部決済サービスページ」を選ぶことが可能になります。

この際、お客さまが後者の「外部決済サービスページ」を選んだ場合、参照元がその「外部決済サービスページ」となってしまいます。

このような状況に陥ってしまうと、お客さまがどの媒体からECサイトにアクセスしてくれたのかをトレースできなくなり、マーケティングにおけるPDCAを回しづらくなります(実際にはトレースすることは可能ですが、かなり面倒くさくなります)。

参照元除外で正しいアクセス解析を

そこで登場するのが「参照元除外」という概念です。

今回の例における「外部決済サービスページ」に対して、後述する参照元除外を適用すると、以下の図のように外部決済サービスページへの遷移を無視することが可能となり、「買ってくれたお客さま」がどこから来てくれたのかを簡単に把握することが可能になります。

ECサイトのマーケティングを推進するには、買ってくれたお客様のデータから示唆を得ることが重要です。

以降では参照元除外の適用方法を説明します。

特に覚える必要はありませんが、外部決済サービスをまたぐ場合に、購入客の参照元が外部決済サービスになっている理由は、「外部サイトへの遷移が発生するとセッションが途切れてしまうから」です。

セッションとは、「ユーザーのサイトへの流入から離脱までの一連の行動」を指します。

同じサイト内で複数ページが閲覧されても同一セッションと見做されますが、外部サイトへの遷移が伴う場合はセッションが切れてしまいます。

参照元除外の手順

ではここからは本題の「参照元除外」の手順を確認しましょう。

「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と「GA4」の両方を解説します。

ユニバーサルアナリティクスの場合

ユニバーサルアナリティクスにおける参照元除外の設定手順は以下の通りです。

まずはGoogle Analyticsの管理画面に移動し、画面左下の設定をクリックします。

次に、トラッキング情報>参照元除外リストをクリックします。

つぎに参照の除外を追加をクリック。

最後は除外したいドメインを入力し、作成をクリックすれば完了です。

簡単ですね!

GA4の場合

次はGA4の場合をみていきましょう。

まずはGA4の管理画面に移動し、画面左下の管理をクリックします。

つぎにデータストリームをクリックし、

タグ設定を行うをクリックします。

次にすべて表示をクリックし、

除外する参照のリストをクリックします。

最後は除外したいドメインを入力し、保存すれば完了です。

【参考】外部決済サービス関連で除外しておきたいリスト

最後に、ECサイトを運営されている方が、参照元から除外しておいた方が良いドメインを共有させて頂きます(Google Analyticsの設定の際、URLはそのまま使用ください)。

Amazon Pay系

  • payments.amazon.co.jp
  • pay-v2.amazon.co.jp
  • apac.account.amazon.com

楽天ペイ

  • my.checkout.rakuten.co.jp

d払い・キャリア決済系

  • cfg.smt.docomo.ne.jp
  • connect.auone.jp
  • id.my.softbank.jp

カートシステムによっては、他にもクレジットカード系のドメインが参照元とされてしまうケースがございます。

適宜、除外したいドメインのリストを追加していって頂ければと思います。

まとめ

以上、本記事では参照元除外で正しくアクセス解析する方法について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。

お答えできる範囲で答えさせて頂きます。

それではまた!

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