どうも、WEBマーケター兼中小企業診断士のTomatsuです。
最近、中小企業支援の切り口としてWEBマーケティングを活用する場面が増えてきております。
WEBマーケティングと一言で言っても下記のとおり多種多様なスキルが求められます。
ご覧の通り、めちゃめちゃ多いですね。。。
ですので、自分自身で全てをカバーするのは難しく、専門家へのサポート依頼は必要不可欠となります。
とはいえども、曲がりなりにも経営コンサルタントや企業のWEB担当者を名乗るのであれば全て丸投げという状況ではカッコ悪いですよね。
というわけで、本記事では中小企業診断士をはじめとする経営コンサルタントや企業のWEB担当者が身につけておきたい「最低限身につけておきたいWEBマーケティングに必要なスキル7選」を紹介したいと思います。
この記事を読むことで、初心者の方でも最初の一歩として身につけておくべきWEBマーケティングスキルを把握することができます。
コロナ禍においてWEBマーケティングスキルをもった人材の需要が伸びてきておりますのでぜひ参考にして頂ければと思います。
- スキルの幅を広げたいと考えている中小企業診断士の方
- 中小企業診断士を取得したものの専門性がなく困っている方
- 新たに企業のWEB担当者にアサインされた方
- WEBマーケティングに興味のある方
WEBマーケティングの仕事とは?
WEBマーケターに必要なスキルを知るにはまず「WEBマーケターの仕事が何たるか?」を把握しておくことが必要です。
WEBマーケターの仕事は一言で言うと「WEBを通じてモノが勝手に売れる仕組みを作ること」です。
この仕組みはざっくり言うと下記の4つの要素に分解できます。
- マーケティング戦略を立てる
- 集める(集客・追客)
- 伝える(接客)
- 解析する(改善)
一つずつ見ていきましょう。
①マーケティング戦略を立てる
WEBマーケターの仕事の中で最も上流に位置し、一番重要な仕事とも言えるのがマーケティング戦略の立案です。
もしあなたが経営コンサルであれば「支援先の商材」、企業のWEB担当者であれば「自社商材」の特性や、市場ニーズ・競合商材の特性を把握し、「どのような顧客を対象にその商材を売るのか?」、「その商材をどうやって知ってもらい、どのポジションで提供するのか?」、「これらを通じてどうやって価値創出・経営目標を達成するか?」を考える仕事になります。
マーケティングと聞くとブランディングやPR・広告などが思い浮かびますが、これらはマーケティングの一要素を担っているに過ぎません。
USJをV字回復させたことでも有名なP&G出身マーケターの森岡氏いわく「マーケティング=価値創出」とのこと。
まさに経営に関わること全てなのです。そういった意味でもマーケティング戦略を立てられるようになれれば一段レベルアップした人材になれます。
②集める(集客・追客)
どれだけ優れたサービスや商材があったとしてもお客様にHPやECサイトに立ち寄ってもらえなければ買ってもらえません。
なので、WEBマーケターの重要な仕事として「お客様を集める仕組みを作ること」が挙げられます。
これは一度購入してくれた既存顧客に対して、もう一度HPに立ち寄ってもらうための戦略・施策の立案(リピート化)なども含まれます。
③伝える(接客)
WEBマーケティングというとどうしても「集客」にフォーカスが当てられがちですが、サービス・商品を購入する意思決定をしてもらわなければ売上は増えません。
いわゆるネットウィンドウショッピングですね。
これを防ぐために、お客様の心を動かす、またはお客様がスッと購入ボタンを押したくなるような仕組みを構築するのもWEBマーケターの仕事となります。
これを行うには「伝える力」が重要となります。
④解析する(改善)
WEBマーケティングの良い所はデータが蓄積されることでしょう。
つまり、今打っている施策が上手くいっているのか?上手くいっていないのか?を定量的に把握することができます。
蓄積データを解析することで集客に改善代があるのか?接客に改善代があるのか?はたまた、そもそもの戦略が悪かったのか?を考え、改善につなげることもWEBマーケターの重要な仕事となります。
以上のように、WEBマーケティングと一言で言っても4つの要素に分けられることが分かりました。
例えば、接骨院のWEBマーケティングであれば、WEB接客による来客が目的となりますので「効率よく来客数が最大化」される「戦略・集客施策・接客施策」と効率アップを図るための「日々の改善」が求められる訳です。
WEBマーケティングに必要なスキル8選
ここからは、上述した4つの業務領域(戦略・集客・接客・改善)において、初心者が最低限抑えておきたいスキルについて解説します。
①マーケティング戦略を立てる
マーケティングフレームワークの理解
マーケティング戦略を立てるには、自社(または支援先企業)の外部環境・内部環境を整理する力が必要となります。
その際に使えるのが、マーケティングフレームワークです。
- PEST分析
- 5フォース分析
- 3C分析
- SWOT分析
- STP分析
- ペルソナ分析
- カスタマージャーニーマップ
- 4P/4C
アイデアが次々出てくるようでしたらフレームワークは無理して使わなくても良いのですが、無の状態からアイデアを出すのは多くの方々にとって難しいでしょう。
ぜひ上記の使い方を理解して、戦略立案の役に立ててみて下さい。
企画力
企画力というのは詰まるところ「戦略に基づき打ち手を絞り、チームに方向性を示す力」です。
マーケティングフレームワークを使って情報を整理し、施策ブレストが完了したら、目的達成に最も近づくための企画を立案する必要があります。
また、あなたが経営コンサルであれば企画を顧客に理解頂く必要がありますし、企業内のWEB担当者であれば予算取りのために決裁者向けプレゼン・説明を行うこととなり、企画を通すための説明力も必要となります。
こちらはクリエイター向けの本ではありますが、マーケティング企画に携わる方にとっても目から鱗な「売れる企画」を作るための方法が記載されています。
頭が固くてアイデアが出しづらい。。。という方は是非手に取ってみて下さい。
②集める(集客・追客)
WEB広告
手っ取り早く集客する手段としてWEB広告があります。
WEB広告とひとことで言っても「Google広告」「Yahoo広告」などの検索エンジンが提供しているリスティング広告やディスプレイ広告に加え、「Facebook広告」や「Instagram広告」のようなSNS広告、YouTube広告などの動画広告などもあります。
ほとんどのWEB広告が変動費ですので、費用対効果や稼働率を見ながら調整できることも利点の一つです。
WEBマーケティングの初心者であれば、自身で運用できる必要はありませんが、それぞれの特徴や長所・短所は把握しておきましょう。
SEO
SEOとは、GoogleやYahooなどの検索エンジンの自然検索結果において、特定のHPやECサイトが上位に表示されるよう、ウェブサイトのコンテンツを調整することを指します。
WEB広告と比べて即効性には欠けるものの、資産的な価値もつきますので長期的に見ればとてもおすすめな集客方法です。
SEOを学ぶには自身でブログやHP等を運営してみるのが最も手っ取り早く、ぜひ多くの方にチャレンジして頂ければと思います。
③伝える(接客)
コピーライティング
お客様にサービス・モノを買って頂くには、「お客様の心理を理解し、言葉でお客様の行動を変える技術」を身につける必要があります。
これをコピーライティングスキルと言います。
コピーライティングの考え方は「ユーザーの悩み・欲求を分析」し、「自社(支援先企業)のサービス・モノで解決できること」を掛け合わせることです。
売れるコピーをつくる力を身につけるのは非常に難しいですし、正解のない世界ではありますが、初心者としてはテンプレートを抑えておくと良いでしょう。
以下のサイトが参考になりますので、ぜひチェックしてみて下さい。
UI/UX改善
せっかく集客したのにも関わらず、自社(または支援先企業)サイトが使いづらかったりすると、お客様はすぐに離脱してしまいますよね。
そこで、お客様に快適な体験をして頂くために心得ておく必要があるのがUI/UX改善です。
これにはランディングページ最適化(LPO)やエントリーフォーム最適化(EFO)などのサイトのパーツ毎の最適化に加え、顧客属性に応じてサイト全体のデザインを工夫する要素も含まれます。
下記の外部記事が参考になりますので、ぜひチェックしてみて下さい。
④分析・解析する(改善する)
ツールを駆使したWEB解析
(Google Analytics/Google Search Consoleなど)
データ解析はWEBマーケティングの中でも最も重要な仕事の一つです。
Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどを活用し、WEBサイトへのユーザー流入経路、ユーザー属性、離脱率などを分析しながら、記事を改善し、PDCAサイクルを回していく力が必要になります。
このスキルを身につける上でおすすめしたいのが「ウェブ解析士」という資格です。
ウェブ解析士は「アクセス解析をはじめとしたWeb解析データを活用し、Webマーケティングで成果を出す人材」を創出することを目的に作られた資格です。
下記の3つのグレードがあり、実務での成果にフォーカスしたカリキュラムを用意しております。
- ウェブ解析士
ウェブ解析及びウェブマーケティングの知識を習得 - 上級ウェブ解析士
KPI設定や戦略立案のほか実践的な提案・コンサルティングスキルを習得 - ウェブ解析士マスター
ウェブ解析士の育成や企業研修等の講師に必要となる教育・指導スキルを習得
元々はWebマーケティングに疎い中小企業の経営者向けに開発されたカリキュラムだったようですが、近年では「博報堂」「電通」のような大手広告代理店の社員も取得を目指しているような資格です。
費用が高く「資格商法だ」と指摘されている側面はありますが、同協会が出しているYouTube動画を観る限り内容はとても実践的で充実していると感じました。
興味がある方はぜひチェックしてみて下さい。
まとめ
以上、本記事では「経営コンサルやWEB担当者が身につけておきたい「WEBマーケティングに必要なスキル」7選」について述べさせて頂きました
ご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!