どうも、中小企業診断士兼WEBマーケターのトーマツです。
先日、『中小企業診断士のための「超実践型マーケティングトレースプログラム」』の第2回ミートアップとして「アウトプット共有会」を開催しました。
診断士が集まると「こんなに気づきに溢れるマーケティングの議論ができるのか?」と驚いたのと同時に、運営者としては、とにかく会が盛り上がり嬉しく思いました。
また、事例企業役を担って頂いているBLAN.CO様のコアメンバーも招待させて頂きましたが提案内容に満足頂けたようで安堵の気持ちでいっぱいです。
本記事では、備忘のためアウトプット共有会の内容を紹介したいと思います。
「そもそも超実践マーケティングトレースプログラムがなんぞや?」という方はこちらをご覧いただいてから本記事を読んでください。
第2回ミートアップ:アウトプット共有会
第2回ミートアップは以下の流れで実施しました。
- 事務連絡(今後の進め方)
- 参加者によるアウトプットシェア
- ディスカッション
①事務連絡(今後の進め方)
最初に共同運営者(兼BLAN.CO顧問診断士)の神谷さんに、BLAN.COの今後の事業プランを踏まえたプログラムの進め方について説明していただきました。
神谷さんによる事務連絡状況。スライドがカッコよすです。
②参加者によるアウトプットシェア
つぎに参加者の中から選抜された3名の方々に検討内容をシェアいただきました。
アウトプット検討内容
参加診断士メンバーの方々には「BLAN.COの新たなプロダクト案のマーケティング仮説」を検討頂きました。
[簡単な背景]
BLAN.COは22年8月に2回目のクラウドファンディングを実施しております。
クラファン実施理由はサービスの盛り下がりを受け、今後の事業継続の是非判断も含めて、打開策を検討したいというものだったようです。
なお、この2回目のクラファンでは、「ドリップパックコーヒー」+「選べる余白」というリターンを検討されたのですが、BLAN.COメンバー内で十分な議論時間が確保できず、本当にこのプロダクト案で良いのかに自信が持てていない状況だったようです。
第2回クラウドファンディングのリターン。
ちなみに私も支援させて頂きました。フィナンシェとコーヒーの相性最高。
そこで本プログラムのアウトプットとして、クラファンで実施した「ドリップパックコーヒー」+「選べる余白」に留まらず、以下の制約条件を満たすことを条件として、参加メンバーの自由な発想でマーケティング仮説を立てていただくことにしました。
[制約条件]
- BLAN.COのミッションである「余白の提供につながること」
- 事業として成り立つ見込みがあること
3名によるアウトプット(岩本さん、相馬さん、徳永さん)
というわけで、背景説明は以上として、まずはファーストバッターとして岩本さんにご自身の案をご説明いただきました。
岩本さんはマーケティング仮説に取り組まれる際に、BLAN.COのミッションである「余白」の定義を見つめ直すところから取り組んだようです。
岩本さんの発表状況。
詳細は割愛しますが、検討過程で「余白にも頭の中を『無にする余白』と、目まぐるしいタスクを別のリラックス可能なタスクに置き換える『置換型の余白』の2種類があるのでは?」との仮説を立て、プロダクト案を組み立てておられました。
また、価値の源泉として「不便益」という概念に触れられ、ディスカッションの中でも中心的な要素となるキーワードを出して頂きました。
セカンドバッターはDML運営でもお世話になっている相馬さん。
「余白を楽しむスタイルの提案」を軸に既存のBLAN.COプロダクトを発展させたアイデア(ギフト化、など)をいくつも提案されておりました。
相馬さんの発表状況
相馬さんにはご自身が該当する30後半〜50代女性をターゲットと定義し、ご自身の原体験やターゲットの行動原理(モノよりコト、癒し・疲れを取ることに対する意識)を踏まえた、共感性を重視したご説明が素晴らしかったと思います。
最後は、今年DMLに加入いただいた徳永さん。
マーケティングトレースフレームワーク(STP・4P・自分ならどうするか、など)を有効に活用しながらロジックと仮説をうまく融合したご発表が素晴らしかったです。
徳永さんの発表状況
「Why BLAN.CO(なぜブランコを選ぶべきか?)」を追求された結果、「コーヒー×〇〇の情報を売る」「受験生をターゲットとした4Pの再構築」など、ワクワクしつつも実行可能性の高い多面的なアイデアをご説明いただきました。
BLAN.COの尾藤さんからも、このビジネスモデルを以て徳永さんが起業された方が良いのでは?とのフィードバックも受けられておりました。
③ディスカッション
3名の方々のご発表が終わった後は、1時間ほどフリーディスカッションの枠を取りました。
全員に議論を振らせて頂き、いろいろ話しすぎて詳細は書けないのですが、よかったな〜と思ったのが、BLAN.COコアメンバーからのフィードバック。
岡本さん、尾藤さん、青山さんから一人一人の発表に対して、どのように感じられたのか、これらの提案をどう活用していきたいのか?、など丁寧なフィードバックいただき、実践スタイルでマーケトレースを実施していくことの意義が発揮できたのかなと感じました。
また、黒澤さんからのフィードバックも大変勉強になりました。
「イケア効果」「カスタマージャーニーの入り口・出口に手間をかけさせる」「機能的価値・情緒的価値・社会的価値のバランスを取る」「デビルインサイト」「マレーの欲求リスト」など、マーケターの引き出しに入れておきたいキーワードを交えながら、非常に勉強になるフィードバックを頂きました。
最後の集合写真。みなさま素晴らしいアウトプットお疲れ様でした!
所感
ご発表いただいた3名の方々はもちろんですが、他の方々のアウトプットもクオリティが高く、多種多様な提案が多くまとまっておりました。
同じ課題に取り組むにしても、別の方が取り組めば全く世界観の異なる提案になるんだな〜ということを身をもって知る大変貴重な会になったと感じております。
次は年明けのラップアップミートアップの様子をお届けしたいと思います!
PR:デジタルマーケティングラボ(DML)のご紹介
話がガラリと変わってしまい恐縮ですが、本プログラムの運営母体である「デジタルマーケティングラボ」のPRをさせてください。
研究会の目的
「中小企業にデジタルマーケティングをもっと身近に」をモットーに、中小企業経営における重要課題である売上向上を支援していくためのデジタルマーケティングツールや方法論を検討し、実践を通じて使えるスキルを身につける。
なぜ今デジタルマーケティングなのか?
- デジタル広告需要の増加しているため
(2019年にテレビ広告費を抜いてトップに!) - コロナ禍においてデジタル媒体の重要性が高まっているため
- デジタルマーケティングは売上向上に直結するため
(企業が倒産する理由のNo.1は販売不振)
方針
「デジタルマーケティング」をキーワードに、診断士活動の情報交換、事例紹介、ネットワーク形成のきっかけとなる「場」を目指します(独立・企業内問いません)。
私自身もデジタルマーケティングを始めたばかりですので、一緒に切磋琢磨できる仲間を探しております。見学・様子見入会OKです。少しでも興味がある方はぜひ!
[求める人材像]
- オウンドメディア(ブログ・SNS)を保有し、自らデジタルマーケティングを実践している方(あるいは実施する予定の方)
- マーケティングや消費者行動に対する興味・関心を持っている方
- 新しいツール・考え方への好奇心を持ち、自ら学習できる方
活動内容
2021年1月に設立しました。
立ち上げ期は、下記のようなあらゆる活動を試していきたいと思っています。
- デジタルマーケティングを題材とした勉強会(相互学習)
(HP製作・ECサイト製作・Webディレクション・Web解析・SEO・コンテンツマーケティング・SNS・運用型広告・グロースハック) - デジタルマーケティング成功事例の分析研究
- デジタルマーケティング実務家による講演会
- デジタルマーケティングを活用した中小企業支援
- メンバーが保有するオウンドメディア(ブログ・SNS・YouTubeなど)の改善ワークショップ
上記に限らず、中小企業向けのWEBマーケティング書籍出版等にもチャレンジしていきたいと思っています。もちろんメンバーからの持ち込み企画はいつでも大歓迎です!
参加資格
- 中小企業診断士
- 中小企業診断士試験に合格済みの方
活動頻度・実施日
(基本的に)毎月第4土曜日午後
*上記以外にSlackで適宜情報交換を行う
- 設立後まもないフレッシュなチームですので、スタートアップメンバーとして自由な企画を実装可能!
- 基本オンライン開催なので、どの地域からも参加できます!
- 適宜、親睦イベント開催いたします!
1ミリでも興味のある方は「お問い合わせ」まで
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