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Slackでのコミュニティ運営ってどうよ?【メリット・運用のポイントを分かりやすく解説】

どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。

近年、社内外問わず、ネット上で気軽に交流するためのオンラインコミュニティが爆発的に増えてきました。

私自身も「デジタルマーケティングラボを設立しました」で紹介させて頂いた通り、中小企業診断士が中小企業支援におけるデジタルマーケティングについて研究を行うデジタルマーケティングラボというオンラインコミュニティを運営しております(130名の大所帯になりました)。

コミュニティ運営自体のやりがいや難しさはぜひ「コミュニティ運営の難しさとは?【1年間の運営で見えてきた課題4選】」を参照いただきたいのですが、大所帯のコミュニティを運営してきて色々わかってきたことがあります。

なかでも今回ご紹介したいのはコミュニティ運営においてSlackってどうなの?というポイントです。

意外にオンラインコミュニティ運営におけるSlack批評記事が少ないと感じましたので、本記事ではSlackのメリット・デメリット・上手く使う方法について解説したいと思います。

それではどうぞ〜。

そもそもSlackってなに?

Slackとは2013年に米国でリリースされたコミュニケーションツールです。

Slackでは、以下のような専用スペースで、手軽にグループチャットやファイル共有、オンラインミーティングなどを行うことができます。

筆者が運営するコミュニティ(デジタルマーケティングラボ)のSlackワークスペース

同じチームやグループでやり取りをしていても、テーマが異なる議論を行うことがあるかと思いますが、そのような状況でも議論内容がゴチャゴチャしないように、別チャンネルを立てることも可能です。

また、他者のメッセージに対して「スタンプ」を押すことができ、効率的かつ楽しいコミュニケーションが可能なことからオンラインコミュニティ用のツールとしても人気です

コミュニティの目的やテーマによってやり方は様々あるかと思いますが、筆者が運営するデジタルマーケティングラボでは以下のようなチャンネル構成を取っております。

  1. デジタルマーケティングラボラボ全般
  2. 自己紹介チャンネル
  3. おすすめ記事-動画
  4. 外部セミナー情報
  5. 案件-クラウドソーシング活用術
  6. 小技-ツール系
  7. 質問コーナー
  8. ブログ部屋
  9. プロジェクト知見集約チャンネル
  10. 読書会

コミュニティ運営にSlackを使うことのメリット・デメリット

ここからはコミュニティ運営にSlackを活用することのメリット・デメリットについて紹介していきます。

[メリット]

  1. スレッド機能がめちゃくちゃ使える
  2. フリープランでも十分使える
  3. ユーザー管理が簡単

[デメリット]

  1. メッセージ保管したい場合、相当お金がかかる
  2. ドキュメント管理には不向き(どのチャットツールも同じだが)

一つずつ解説していきます。

メリット①:スレッド機能がめちゃくちゃ使える

Slackの利点はなんといってもスレッド機能が使えることです。

スレッド機能とはチャンネル全体に投稿されたコメントに対して返信を行うことで一つのトピックを掘り下げて話し合うことが可能となる機能です。

スレッドを使うとチャンネル全体がスッキリする

大所帯になると、グループメンバー同士で議論したい内容は日々変化していきますが、スレッドを使わないとチャンネル内でいろんな議論がゴチャゴチャになり、コミュニケーションがストレスフルになってしまいます

トピックごとにチャンネルを立ち上げるという方法もありますが、あまりにも数が多くなると非現実的ですし、今度はチャンネルを探す手間がかかります。

大きなコミュニティほど、小さなストレスの種に対処しなければメンバー不満足→コミュニティ崩壊の原因になってしまいます

このような手間やストレスを削減できる「スレッド機能」は実はかなりすごい革命なんじゃないかなと思ってます。

Slackとよく比較されるチャットワークには「スレッド機能」はありません。

メリット②:フリープランでも十分使える

Slack利点の2点目はフリープランでもコミュニケーションツールとして十分に使えることです。

Slack各プランにおける機能比較(Slack HPより)

2022年の9月以降、ワークスペース上の90日が経過したメッセージ・ファイルに関しては、閲覧不可能になってしまいましたが、Slackはそもそもフロー情報をやり取りするプラットフォームですので、多くの場合は問題ないかと思います。

また、他アプリと連携できる数に限りもありますが、ここも大きなデメリットになるかというとそうでもないでしょう。

むしろ、一つのワークスペース上に招待できる人数に制限は無く、上記制限以外は何不自由なくメッセージのやり取りができますので、やはり神ツールと言えるのではないでしょうか。

メリット③:ユーザー管理が簡単

Slackユーザー管理も簡単です。

ワークスペースに「メールアドレス」を入れるだけで、いつでもユーザーを追加することが可能です。

管理画面から、メンバーの削除も簡単に行うことができます。

また、オンラインコミュニティを運営する上で、メンバーの名前やメールアドレス等をcsvファイルとしてダウンロードしたいシチュエーションはかなり出てくると思いますが、 Slackを使えば一瞬です。

エクスポート機能を使ってダウンロードできたメンバーリスト(メールアドレス付き)

コミュニティ運営者にとって、この機能の有無は死活問題と思いますが、これは無料コミュニケーションツールとして現在注目されているDiscordでもできないことです。

デメリット①:メッセージ保管したい場合、相当お金がかかる

Slackにはもちろんデメリットもあります。

先ほど説明したメリット②において、90日が経過したメッセージが見れなくなる状況を許容できれば、Slackはフリープランでも十分使えると申しました。

しかし、もし運営者が90日以上前のメッセージも見れるような状態にして起きたいと考えるのであれば、有料プランに切り替えなければなりません

Slackはメンバー1人ごとに課金していくシステム(1人あたり月額925円)ですので、大所帯になればなるほど、苦しくなってきます。

メッセージの保管性に拘るのであれば、Discordを使う方が良いでしょう。

少し面倒ですが、APIを使って過去メッセージを都度、他の媒体に移していく方法をとることも可能です(デジタルマーケティングラボでは実はこの方式をとっています)。

詳しくは「無料版Slackメッセージ保存・退避ツール!フリープランの1万→90日の変更への対策法」をご覧ください(外部ページに飛びます)。

デメリット②:ドキュメント管理には不向き

また、どのチャットツールでも同じですが、Slackはドキュメント管理には不向きです。

あくまでもフロー情報を扱うツールとして位置付ける必要があります。

Notionのようなポータル機能に使える媒体と組み合わせて使うのが望ましいでしょう。

デジタルマーケティングラボでもSlackとNotionを併用しております。

Slackコミュニティを上手く運営するポイント

ここからはSlackを使ったコミュニティをうまく盛り上げながら運営する方法について説明してきます(100%我流ですが。。)

  1. 立ち上げ期は運営者が頑張って発信
  2. 積極的なメンバーで事務局をつくる
  3. メンバーからの提案はよほどの不都合がない限り即採用
  4. ミートアップで交流を深める

①立ち上げ期は運営者が頑張って発信

Slackに限りませんが、オンラインコミュニティの立ち上げ期に起こりがちなのが誰も何も投稿しない全く盛り上がっていない状況です。

立ち上げ期というのは、メンバーの雰囲気やコミュニティ上でのやり取りのお作法も固まっていない状況ですし理的安全性が低い状態といえるでしょう。このような状況では皆様子見になってしまうのも無理もないです。

また、Slackコミュニティを活性化するには、そこを訪れる目的を作ってあげる必要があります。「楽しい」「ためになる」「和む」などメンバーが何かしらの付加価値を感じる情報を載せる必要があるでしょう

立ち上げ期は、運営者自らがこうした情報提供を積極的にやっていかなければなりません。

私もデジタルマーケティングラボを立ち上げた頃は毎日、デジタルマーケティング関連の小技について解説する投稿をおこなっておりました。

②積極的なメンバーで事務局をつくる

運営者自らが頑張って投稿を続けていくと、その姿勢に共感してくれるメンバーが増えていくでしょう

このようなメンバーは徐々にSlack上に投稿してくれるようになります。運営者以外の投稿が増えてくるとワークスペースも活発化してきます。

運営が安定してきたら徐々に上記のような積極的なメンバーを集めてコミュニティ事務局を作りましょう

「三人寄れば文殊の知恵」とは本当によく言ったもので、複数人でコミュニティ運営改善について話すといろいろアイデアが出てきます。

また事務局メンバーのコミュニティへの帰属意識も高まり、さらに積極的な提案をいただけるようになるでしょう。

デジタルマーケティングラボでは毎月第一木曜日に事務局ミーティングを開催しています。

③メンバーからの提案はよほどの不都合がない限り即採用

運営を継続していくと、徐々にメンバーから要望が出てくることがあります

私のコミュニティの例でいうと「メンバーのブログを紹介しあうブログ部屋チャンネルを作って欲しい」や「デジタルマーケティングに関する本を紹介しあう読書会分科会を作りたい」などです。

これらの提案は全然不都合がないどころか、運営者である私が発想もしなかった良いアイデアなので即採用させて頂きました。

即採用していくことで他のメンバーの方々に対して「あ、思いつきベースのものでも、提案すれば簡単に採用してくれるんだ、、、」と思ってもらうことができます

これの積み重ねが、更なる良い改善提案につながりますので、メンバーの方々から提案を頂けたら即採用しましょう。

④ミートアップで交流を深める

Slackコミュニティといえど、メンバー同士の交流を全てテキストコミュニケーションで済ませるのは勿体無いです

というか、やはり人間は顔を見て話をしてみないとなかなか距離も短くなりません。

という訳でコミュニティの目的やテーマが許す限り、定期的にミートアップを開催しましょう

デジタルマーケティングラボの定例会やオフ会の写真

やり方はzoomでも良いですし、オフ会という形でリアルで会うのも良いでしょう。

zoomやオフ会で交流を深めることで、slackでのコミュニケーションがさらに円滑に進むようになります

デジタルマーケティングラボでは、毎月第4土曜日にマーケティングに関する研究を行うzoom定例会と、月2回の頻度でzoomによる読書会を開催しています。

まとめ

以上、本記事ではSlackのメリット・デメリット・上手く使う方法について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。

お答えできる範囲で答えさせて頂きます。

それではまた!

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