どうも、ブロガーのトーマツです。
それでは、前回に引き続き、FF16のクリア後感想を述べたいと思います。
今回はゲーマー界隈で賛否両論を巻き起こしている「エンディング」についてです。
前半記事をまだ読んでいない方は以下からご覧くださいね。
まずはエンディングの個人的な感想から
まずは私個人の感想から。
全クリ直後は、メティアが輝きを失ったことでクライヴの死を悟ったジルやガブの打ちひしがれ方に胸がぐっと来たというよりも、大切なものを失ってしまった喪失感や絶望感を感じている彼らに同調し、酷いロス状態に陥ってしまいました。
跪くジルと悲しそうな表情を浮かべるトルガル。初見時は私も虚無感に苛まれました。
私自身あまりバッドエンドが得意ではないので、「最初は最悪なエンディングやな〜」と思ってしまっていましたが、いまは若干異なる考え方でして、時間がたつにつれてこれはこれで良かったのかもとも思いました。
ロスに陥ったことで、より一層エンディングの考察意欲も強まりましたし、皆とあーだこーだ議論する楽しみを味わうのもゲーム体験の醍醐味だからです。
プレイ後の議論が長引けば長引くほど、ゲーム体験が心の中に刻まれるわけですし、作品への愛着も高まっていきます。
マーケティングの観点からも「ロス感」を生じさせる仕掛けが必要だった?
また、感想とは少しズレてしまいますが、スクエニ開発陣が「マーケティングの視点」から「ロス感」を引き起こす必要性を感じていたものとも推測できます。
なぜなら、作品に対する「ロス感」は、その後のゲーマー仲間同士の議論や調査意欲、レビュー意欲を生み出すわけですし、そのような調査意欲モリモリのユーザーに対して余白に富んだエンディングをぶつけている訳です。
モブキャラと思っていたガブの涙に心打たれるとは思ってもみなかった。
これが意図的な施策では無かったのだとすれば、逆に、スクエニ開発陣の天性のマーケティングセンスに脱帽してしまいます。
考察余地の多い名作にはユーザーから発信される考察記事等のUGC(User Generated Contents)がつきものです。そしてこのUGCは認知獲得に大きく貢献します。
スクエニがいくら広告予算を費やしてもUGCの効果と比べたら微々たるものです。
プロデューサーの吉田Pが、本作の利益計画は「18カ月をベースで検討している」と発言されていることからも、おそらく、UGCを発生させる仕掛けを設け、ロングセラーを狙う戦略を実行したものと推測できます。
この辺はあくまで妄想ですが、いつかスクエニの方とお近づきになれたらお話聞いてみたいです。
ドミナント3人衆の生死は?
色々脱線しましたが、そんなこんなで全クリ直後はネットでひたすら考察系動画や記事を見ていました。
そこで、改めて感じたのが、FF16のエンディングは「エビデンスベースでは何がどうなったのかが誰も分からない」ということです。
特に「クライヴ」「ジョシュア」「ディオン」のドミナント3人衆の生死が分からないのです。
このあたりはネットでも多くのレビュー記事が投稿されていますが、私も考察してみたいと思います。
2 × 2 × 2 = 8通り考えられるエンディング
では、「クライヴ」「ジョシュア」「ディオン」のドミナント3人衆の生死が分からないということはどういうことでしょうか?
そう、エンディングが 2 × 2 × 2 = 8 通りもあるわけです。
表にするとこんな感じ。
8通りの解釈ができるエンディング。こんな作品聞いたことないw
絶妙なのが、最後の戦いからエンディングに至る全ての過程において、映像を見るからにケース①〜ケース⑧のどのケースの可能性も除外できないことです。
できれば全てのケースについてみていきたいのですが、それでは時間がいくらあっても足りないので、今回は割愛したいと思います。
普通に考えたら「ケース⑥:ジョシュア生存ケース」が正
おそらく、何の深い洞察もなく「ボーッと」エンディングを眺めていた人は「ケース⑥:ジョシュア生存ケース」が結論であると思ったのではないでしょうか。
最初から最後までファザコンだったディオン。生死を直接裏付ける描写がなかった。
確かに普通に考えて、アルテマとの撃ち合いを経て、超高所から落下してしまったディオンが生きているはずがないと思うはずですし、ジルやガブの涙も踏まえてクライヴは死んだと考えるのが通常です。
海辺のシーンでは石化の進行も示唆されてましたし。
また、エンドロールの後のカットシーンで「著者:ジョシュア・ロズフィールド」と記載されていることから、「あ、クライヴがレイズを唱えてジョシュアは生き返ったんだ」と思うのが最も素直です。
皆、初見時は???となったはず
本当にクライヴは死んだのか?
しかし、クライヴが死んだことを直接証明することは不可能です。
「著者:ジョシュア・ロズフィールド」の下りは、実はクライヴがジョシュアの名前を借りて書ききったとも考えられますし、大罪人が書いた本なぞ誰も読んでくれない点を考慮すると、後世に物語を正しく伝えるためにもジョシュアの名前を借りる必要性があったと捉えるのが素直でしょう。
また、海辺の石化シーンに関しても石化が進行していたのは「あくまでも左手・左腕」であり、体全体ではありません。
アルテマの死を以て、魔法を使えなくなった世界が描写されておりますが、「魔法が使えない=これ以上石化の進行は無い」と考えられます。
そしてクライヴが死んでいない可能性があることの一番強力な根拠は、最後のナレーション部分の「こうして、クリスタルをめぐる探求の旅は終わった」の声がクライヴだったことです。
このシーンの後にクライヴのナレーションが流れる
ここにナレーションが加わるということは、「著者:ジョシュア」と偽って自らが書き上げた「ファイナルファンタジー」という物語をクライヴ自身が読み上げている様を示唆しております。
物語自体がクライヴの一人称視点で描かれていることからも、アルテマとの戦いに生き残ったと考えるのが自然でしょう。
ハルポクラテス最後のサブクエ「老師の想いを胸に」において、御礼品の「ストラスの羽ペン」を受け取ると同時に「クライヴ、心から祈っているよ。おぬしが剣ではなく、ペンを執る日が来ることを」という言葉をもらいますが、これはクライヴ生存説の伏線であるとも読み取れます。
結構重要キャラだったハルポクラテス。ストラスの羽ペンがクライヴ生存説の伏線であることを願います。
筆者が期待するエンディング
以上を踏まえて、エンディングの捉え方はユーザーの数だけあると考えることができます。
その中で筆者が強く希望するのは「ケース①:全員生存ケース」or 「ケース②:ロズフィールド生存ケース」です。
申し訳ないですが、ディオンの生死はちょっとどうでも良いです(もちろん生きていた方が嬉しいですが)。
また、こんな感じの流れでロズフィールドとジルが再会できているとしたら胸熱です。
- アルテマとの戦い後、クライヴは外の大陸に流れ着く
- 朝日が上がってくるシーンでクライヴが生きている可能性を感じたジルが、ジョシュア、トルガルと共にクライヴを探す旅に出る
- 全員再会
- ヴァリスゼアの外を旅しながらストラスの羽ペンにより「ファイナルファンタジー」を執筆
スクエニの方々には本当のエピローグ的な話としてエンディング後の物語を描いて欲しいです。
スクエニの皆さん!続編ではなくて良いので、追加エピローグをおねしゃす!
まとめ
以上、今回はFF16のクリア後感想とエンディングの考察に関して述べさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
乾燥やコメント等ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
それではまた!