どうも、Tomatsuです。
この記事を読んで頂いているということは、中小企業診断士の勉強を始めようと決意されたものと思います。
まずは最初の大きな一歩を踏み出されたことに敬意を表します。
勉強を決意されましたら、次にご自身の勉強スタイルに合わせて下記のいずれかを選ばなければなりません。
- 予備校に通うか?(通学学習)
- E-Learningを使うか?(通信学習)
- 独学で乗り切るか?(自力学習)
個人的には①か②がおすすめです。
診断士試験は、通学で効率良く勉強している人でさえ、約1000時間の学習時間が必要です。
独学になればこれに加え「情報収集にかかる時間」+「非効率な勉強でロスする時間」が加わり、貴重な時間を無駄にすることになります。
「Time is money」ですので、普通の方は大人しく①通学学習か②通信学習を選ぶべきと思います(ちなみに私は通学でした)。
では、①通学学習と②通信学習はどちらが良いのでしょうか?
これは正直、個々人の「生活・労働環境」「学習スタイルの好み」「経済的な余裕度」によって異なります。
本記事では、①通学学習大手の「TAC」、②通信学習で最も評判の高い「スタディング」の長所・短所、および「学習方法を選ぶためのポイント」についてまとめてみました。
皆様のご決断の一助になれば幸いです。
- これから中小企業診断士を目指す方
- 学習スタイルを検討中の方
- TACかスタディングで迷っている方
TACとスタディング(通信講座)どちらがおすすめ?
まずは、TACとスタディングの比較から、みていきましょう。
TAC(通学学習)
TACは本資格予備校の中で最大手です。
コンテンツ(教材、模試、教師)がとにかく秀逸です。
通学を選ぶならよほど校舎が遠くない限り「TAC一択」でOKと思います。
私もTACに通いストレート合格できました。
では、特徴を一つ一つ深堀していきましょう。
価格
TAC活用の最大のデメリットとなります。
主に以下のオプションがあります。
[オプション]
- 1次・2次ストレート本科生:¥307,000+入会費
- 1次・2次ストレート本科生PLUS:¥352,000+入会費
- 1次・2次ストレート速修本科生:¥287,000+入会費
- 1.5年本科生:¥320,000+入会費
いや~高いですね。
ただ、内容が良すぎるので経済的に余裕があるのであれば、TACがベストです。
ご自身のお財布と相談しましょう。
1次対策
下記コンテンツが揃っています。
[コンテンツ]
(教材)
- テキスト(7科目)
- トレーニング集(7科目)
- 過去問集(5年分 x 7科目)
- スマホトレーニングアプリ(暗記3科目)
- 1次最終講義レジュメ(7科目)
- Web講義([注]Plus本科生のみ)
(模試)
- 養成答練(7科目):科目ごとに行う理解度確認のための模試
- 完成答練(7科目)x 2ラウンド:科目ごとに行う本番レベルの模試
- 公開模試:本番の模試
圧巻のコンテンツ量ですね。
言うまでもなく「質」も素晴らしいです。
正直、1次対策に関しては、TACに与えられたものを何も考えずにこなしていくだけでOKです。
カリキュラムに沿って進めていれば、勝手にスケジュール管理もされていることになりますので、勉強に集中できます。
個人的にも大満足でした。
2次対策
下記コンテンツが揃っています。
[コンテンツ]
(教材)
- テキスト
- 過去問集
(演習・模試)
- 2次実力チェック模試(12月)
- 演習(7科目)×3ラウンド
- 2次公開模試
相変わらずの圧倒的なコンテンツ量です。
ただし、聞いたことがある人もいるかもしれませんが、TAC2次対策の内容は個々人によって「合う・合わない」が激しいです。
ちなみに、私は「合わない」タイプでした(大きな声では言えませんが合わない人が多数派です)。
ですので、TACではなく別の教材を買って対策していました。
これに関しては下記の記事を参照ください。
ただし、演習・模試を何度もやってくれるので、本番のシミュレーションにとても良かったです。
柔軟性(スキマ時間活用)
ストレート本科生(Plusがついてない方)の場合は、柔軟性が若干悪いです。
出張等でどうしても参加できない場合は、自分自身でキャッチアップしないといけなくなるからです。
振替講義もあるのですが、曜日がばちっとハマる必要があります。
また、スキマ時間で動画を観ながら学習する、ということも出来ません。
一方、Plusオプションをつけると(+約5万円)、Web講義が付いてくるので柔軟性がぐんと高まります。
私は出張が多く、参加できない講義が多くなることが分かっていたのでPlusの方に申し込みました。
経済的に余裕があり、通学もしたいけどスキマ時間も有効活用したい人は、1次・2次ストレート本科生PLUSの一択でOKと思います。
モチベーション維持
通学のもう一つの利点といえるのが「モチベーション維持」機能です。
以下の作用が強いと思われます。
- 百戦錬磨の講師陣からのモチベーショントーク
- 周りの受講生との切磋琢磨
- 排水の陣を敷いて「30万円」振り込んだ事実
私の場合は、③がめちゃくちゃ効きました。
「高額振り込んだのに途中で投げ出す訳にはいかんでしょ」という自分自身に程よいプレッシャーを掛けられたのが功を奏しました。
まとめ
以上、TACの特徴をまとめると下記の通りです。
- 価格:★・・・・
- 1次対策:★★★★★
- 2次対策:★★★・・
- 柔軟性 (*):★★★・・
- モチベーション維持:★★★★★
(*)Plus本科生の場合:★★★★★
スタディング(通信学習)
スタディング(旧:通勤講座)は、最近、通信学習制で一番人気です。
スマホ一つあればスキマ時間に学習できますので、まとまった学習時間を取れない人におすすめです。
何より圧倒的に価格が安いのが最大の特徴です。
それでは一つ一つ特徴をみていきましょう。
価格
スタディング活用の最大のメリットとなります。
主に以下のオプションがあります。
[オプション]
- ミニマムコース:¥48,900
- スタンダードコース:¥57,900
- コンプリートコース:¥72,900
コンプリートコースでもTACの1/4以下!!
超絶、安いですね~!
1次対策
下記コンテンツが含まれています。
[コンテンツ]
(教材)
- 基礎講座 [ビデオ・音声] (7科目)
- 実践フォローアップ講座 [ビデオ・音声](7科目)
- 直前対策講座 [ビデオ] (7科目)([注]コンプリートコースのみ)
- テキスト [PDF](7科目)
- 学習マップ [PDF](7科目)
- スマート問題集(7科目)
- 過去問セレクト講座(7科目)
- 過去問集 [2年分] (7科目)
(模試)
- 合格模試 (7科目)([注]コンプリートコースのみ)
この価格でこのコンテンツ量は素晴らしいです。
私は使ったことがないので全てを把握している訳ではありませんが、以前、スタディング受講生の方に講義動画を観せて頂いた際「TACよりも講義レベルが高い」と感じました(企業経営理論でした)。
PDFテキストの方は、TACより若干説明が薄い感じでしたが、診断士試験の勉強の本質は過去問トレーニングにありますので、気にする必要はありません。
2次対策
一方、2次対策は寂しいですね。
[コンテンツ]
(教材)
- 2次基礎講座 [音声]
- テキスト
- ロジックマップ
スタディング受講生の方に聞いてみましたが、ほとんど使っていないとのことでした。
ただし、2次対策に関しては、スタディングだろうがTACだろうが「プラスアルファの教材と対策」が必要ですので、気にする必要はないかもしれません。
柔軟性(スキマ時間活用)
やはりスタディングの魅力といえば柔軟性の高さではないでしょうか。
動画・音声学習をベースとしていますので、通勤時間・お昼休み・運動中など、あらゆるスキマ時間を有効活用できます。
モチベーション維持
face-to-faceで他の受講生と切磋琢磨する訳でも、高い費用を払っている訳でもないので、モチベーションの維持が難しいと聞きます。
これが、スタディングの一番のデメリットではないでしょうか?
一方、モチベーション維持や自制心を保つのに優れる方は、価格帯も安いスタディングの方が良いかもしれません。
まとめ
以上、スタディングの特徴をまとめると下記の通りです。
- 価格:★★★★★
- 1次対策:★★★★・
- 2次対策:★★・・・
- 柔軟性:★★★★★
- モチベーション維持:★★・・・
まとめ
両社比べてみると下記のことが分かります。
- どちらも2次対策は不十分 => 2次対策の優劣は関係なし
- 一次試験対策の質・量は、TACが一番だが、スタディングでも十分合格可能
- TACの強みはモチベーション維持が図りやすいこと
- 経済的余裕がなければスタディング一択(モチベーション維持の工夫は必要)
まとめると下図のようになります。
- 経済的に厳しい方:スタディング(スタンダードコース)
- 経済的余裕あり+モチベーション維持に自信あり:スタディング(コンプリートコース)
- 経済的余裕あり+モチベ維持不可+スキマ時間の活用希望:TACストレート本科生Plus
- 経済的余裕あり+モチベ維持不可+通学のみでOK:TACストレート本科生