どうも、Tomatsuです。
「1次試験を突破したけど、2次対策で何をすれば良いか分からない」
「何度も2次試験を受けているが、どうすれば合格できるか分からない」
このような悩みを抱えてませんか?
本記事では、上記のお悩みを抱えている方々向けに、診断士2次筆記試験を突破するための心構え・勉強法について解説します。
- 2次試験の勉強法が分からない方
- あらためて2次試験を突破するために必要な実力が知りたい方
2次筆記試験を攻略するための攻略法
2次を突破するための戦略については、予備校や受験生支援団体によって色んな方法論が唱えられていますが、 個人的におすすめなのが下記です。
事例I~III (人事・マーケ・運営)は無難に60点を狙い、事例IV(財務)で差をつける
いわゆる王道スタイルですね。
そして、この王道スタイルで勝つには下記の状態を目指す必要があります。
- 事例I・II・III
ほぼ間違いなく「多数派」と同じ診断・助言ができる - 事例IV
最終問題以外は全て正解をもぎ取れる
「どうやったらなれるんだよ」っていうツッコミが入りそうですが、以降では2次試験のポイントを交えながら、上記の状態になるための勉強法について解説したいと思います。
事例I・II・III:ほぼ間違いなく「多数派」と同じ診断・助言ができる状態
事例I~IIIで60点を取る方法は至ってシンプルです。
上述の通り、「多数派」と同じ診断・助言ができるようになれば良いだけです。
これを実践するために心がけて欲しいのが下記です。
「平凡」なコンサルとして「平凡」な診断・助言をすること
診断士2次筆記試験は「特Aクラス」の診断・助言を問う試験ではありません。
与件文には、あからさまにツッコミどころがあったり、普通に考えてここおかしいでしょ、というポイントが散りばめられています。
そういったポイントをセオリー通りに抽出して、問題文の要求通りに答えられれば、「多数派」の診断・助言ができるようになっています。
ホームランは危険(事故の元)
時折、事例企業の業種が自分の専門性と合致して「ホームラン」が狙えそうな事例が出てくることがありますが、こんな時が最も危険です。
あなたが「ホームラン」と思っている助言は大抵の場合、「事故」っています(事故=大外しの回答)。
華麗な回答を思いついた時こそ、これは「多数派の意見か?」と自問自答するようにしましょう。
ホームラン級の診断・助言は合格後プロの経営コンサルになってからでもできますので、試験中は平凡なコンサルとして平凡な回答を心がけましょう。
難しい問題はみんな出来ない
もう一点伝えたいことがあります。
時折、「 問題点・課題点の抽出」や「与件文の切り分け」が鬼のように難しい問題が出てきます。
ただし、そのような問題は他の受験生も出来ていませんので、動じる必要はありません。
そういった問題に出くわした時は、いくら時間を掛けても差はつかないので、当たり障りのない回答を記述し、別の問題に時間を費やしましょう。
重要なのは下記の力を身に着けることです。
- みんなが出来る問題、出来ない問題を見抜く力(出来る問題に時間を使う)
- 難しい問題が出てきても動じないこと(みんな出来てないから)
事例I~IIIの勉強法
以上を踏まえ、やっていただきたい勉強法は下記です。
- 過去問演習 → ふぞろいな合格答案で自己採点
- 勉強会(過去問、予備校演習問題) → メンバー間の答案の添削
過去問演習 → ふぞろいな合格答案による自己採点
この本は、過去10年分(2008~2017年度)の受験生再現答案を照らし合わせて、どのような回答(キーワード)が「得点源になっていたと考えられるか?」「多数派解答だったのか?」をまとめている良書です。
合格した人でふぞろいを知らない人はいない、というくらい有名な本です。
購入したら、以下の方法で勉強を進めてみてください。
- 過去問を解く
- ふぞろいを使って自己採点
- 自身の回答が「合格者の多数派」だったかどうか確認
- 振り返り
おそらく最初の方は大外しばかりだと思いますが、各事例ごとにしっかり振り返りを行い、「どうやったら多数派意見に近づけるか?」を考え抜くことが出来れば合格は目の前です。
勉強会 → メンバー間の答案の添削
もう一つおすすめなのが有志による勉強会です。
方法は下記の通りです。
- 題材となる事例を決める(過去問、予備校演習問題)
- 事前に題材事例を解き、勉強会に持ってくる
- 互いの事例への取組手法・解法の紹介
- 互いの答案の添削
上記を繰り返すことで、否が応でも自分や他者の悪いクセにツッコミを入れる頻度が増しますので、「多数派解答」に近づくための鍛錬が加速します。
また、自身の解法を他人に説明することになりますので、自身の解法の体系化にも役立ちます。
一匹狼スタイルで勉強を進めたい方も多いと思うのですが、2次試験に関しては勉強会をおすすめします。
勉強会の発足や参加に苦戦している方は、私のTwitterまでDM頂ければアレンジいたします(東京・神奈川限定)。
事例IV:最終問題以外は全て取れるような状態
事例IVは「最終問題以外は全部正解してやる」という気持ちで準備しておきましょう。
でなければ差はつけられません。
時折「NPVは難しいから捨て問にせよ」という人がいますが、個人的にはおすすめできません。
というのもケアレスミスでNPV以外も落としてしまったらあっと言う間に合格ラインから外れてしまうからです。
NPVも落ち着いて解けば絶対解けますので、間違っても捨て問にしないでください。
最終問題以外は「全部取る気持ち」で準備すること
完璧に準備しておきたい論点
下記論点は目をつぶってでも解けるように準備しましょう。
- 経営分析
- CVP分析
- 意思決定会計(NPV・ディシジョンツリー)
- セグメント別会計
- キャッシュフロー(間接法のみで良い)
- 為替予約・オプション取引
上記の取りこぼしがなくなれば必ずや事例IVで差をつけられます。
事例IVの勉強法
この本さえマスターすればOKです。
- 論点毎に章立てされており、ヨコ解きに最適
- 演習問題の数、解説の量・質に過不足なし
余計な勉強をするくらいなら、この本を何周でもしましょう。
私はこの本を4周して力を付けたことで、TAC演習で毎回100点近く取る実力を身に着けました。
事例IVはコツコツやる必要がありますので、毎日どこかしらで解く機会を作りましょう。
私の場合は毎朝の通勤時間が事例IVの演習時間でした。
ただし、一点注意があります。
全知・全ノウのみの学習では「80分」通した演習は行えませんので、模試を受けるなり、予備校の演習を行うなり、定期的に自身のタイムマネジメントを見直す機会を設けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本当はもっと細かいポイントをお伝えしたかったのですが、それは次回に回させていただくこととします。
最後に下記をまとめとさせて頂きます。
- 方針
多数派の解答で60点狙い - 勉強法
「過去問演習+ふぞろい」 & 「有志勉強会」
- 方針
最終問題以外は全問取りに行く(事例IVで差をつける) - 勉強法
「全知・全ノウを何周も回す」 & 「定期的にタイムマネジメントを見直す」
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。