どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
これまで知人からの紹介で仕事を頂いていたのですが今後はホームページからも集客したい。
何をやれば良いのか分からないから教えてちょ。
結論から言うと士業の先生がWeb集客を行うには「検索エンジンからの集客」「Web広告からの集客」「SNSからの集客」の3つの方法しかありません。
この中でも「検索エンジンから集客を狙う手法」をSEOと呼びます。
なんとなくイメージはつくものの、しっかりと理解されている方はかなり少ないんじゃないでしょうか?
今回は、このように「分かるようで分からないSEO」について「基礎的な内容から具体的な取り組み方法」を解説させて頂きます。
この記事に従い実践を行えば、事務所ホームページのアクセス数が増え、集客が回り始めること間違いなしです。ぜひ参考にしてみて下さい!
- ホームページからの集客を増やしたい士業の先生
- SEO初心者の方
SEO対策とは?分かりやすく解説
SEOとは冒頭でも書いた通り「検索エンジン最適化」の英語の頭文字を取った言葉です。
具体的にはGoogleやYahoo、Bingなどの検索エンジンの自然検索結果において、特定のウェブサイトが上位表示されるように仕向けるためのさまざまな施策を指します。
SEO対策が施されたホームページは検索結果ページのトップに表示され、多くの読者に選んで頂ける可能性が高まります。
例えば、こちらは「中小企業診断士 コスパ」で検索した結果を表示したものです。
当ブログが1位に表示されていることが分かります。
以上のように、SEO対策が施された記事は「検索結果ページにおいて上位に表示される」ようになります。
検索結果で1位表示が取れると、検索者の28.5%(平均)がそのページにアクセスすると言われております。
SEO対策のメリット
SEO対策を行うことのメリットは以下の通りです。
[SEO対策を行うことのメリット]
- 見込み客が自社ホームページを見つけやすくなり、問合せ増(売上増)につながる
- 自社のファンを増やすことができる(リピートにつながる)
- 一度回り始めるとお金をかけずに集客可能な自動集客マシーンとなる
例えば当ブログは上の例のように、20通り以上の組み合わせで1位表示を獲得しており、このことにより一日中リアルタイムで常に誰かに読んで頂けている状態を築けております。
ホームページの読者が増えるとそれだけ見込み客やビジネスパートナー候補からの問い合わせを頂くチャンスが増えます。
SEOのデメリット
一方、SEOにはデメリットもあります。
- 効果が出るのに半年~1年はかかる
- 検索エンジンのアルゴリズム変更によって順位が変動する
後述しますが、SEOでは集客の窓口となる記事を作成しなければなりません。記事作成にはとてつもない時間と労力がかかりますし、外注するとなるとお金もかかってしまいます。
また、検索エンジンの表示順位をあげる努力はできますが、順位を決めるのはあくまで検索エンジンのアルゴリズムであり、自身では制御不可能です。ある日いきなり順位が下がり、一気に問合せ数が減る、という事態も考えておかなければなりません。
上記のデメリットがありますが、多くの方が途中であきらめるということは、参入障壁が高いことを意味しています。
つまり諦めなければ相当強い集客力を身につけることができます。
また、Googleのアルゴリズムを理解すれば、高い打率で上位表示を獲得することができます。
SEOの具体的なやり方|上位表示を取る方法
では、どうやったらSEOで上位表示が取れるのでしょうか?
専門家を目指すなら検索エンジンの仕組みを理解する必要がありますが、ざっくり解説すると以下のとおりです。
- 読者の検索キーワードを『必ず』記事タイトルに含める
- 読者の検索意図・ニーズを満たす記事を書く
- 競合サイトより詳しく書く
- 1つの分野に特化して記事数を増やす
検索エンジンがどのように順位を決めているか?を理解したければGoogleが公開している検索品質評価ガイドラインを読む必要があります。
公式は英語版のみですが、以下の要約記事がおすすめですので詳しく勉強したい方は参考にしてください。
①読者の検索キーワードを『必ず』記事タイトルに含める
一番大事です。
例えば個人事業主のAさんが、確定申告を税理士に頼むべきか否かを検討する上で費用を調査している状況を考えます。
このときAさんは「確定申告 税理士 費用」というキーワードでGoogle検索するでしょう。
この際、上位表示を取るには「確定申告は税理士に頼むべき?費用相場とメリット・デメリットを解説」のように「確定申告」「税理士」「費用」記事タイトルに含めましょう。
検索キーワードを記事タイトルに入れることは、上位表示を獲得するための土俵に立つことに過ぎません。
言い換えると記事タイトルに含まれていない場合は、絶対に上位表示が取れないと考えて下さい。
②読者の検索意図・ニーズを満たす記事を書く
検索キーワードから読者の検索意図をしっかりくみ取り、その回答を記事に盛り込むことが重要です。
例えば、「税理士 確定申告 費用」で検索する方は、「税理士に確定申告を依頼すべきか否かで悩んでいること」が予想できますので、下記のような意図・ニーズが考えられます。
- 費用がどれくらいかかるか?
- 税理士にお願いするメリットは?
- 自分で確定申告をするのと何が違う?
- 依頼料を抑える方法は?
記事を書く際には、これらの悩み・ニーズにダイレクトに回答しましょう。
「なぜ検索意図を汲まないといけないのか?」はGoogleの立場で考えると分かりやすいです。
Google社は多くの読者にGoogleを使ってもらいたいと考えるため、検索エンジンとしてのユーザビリティを向上させるために、「良質な記事=ニーズ・悩みに応える記事」を上位表示させたいという意図があります。
つまり、良質な記事を作成することはGoogleの意向と合致しているため、上位表示されやすくなるのです。
③競合サイトより詳しく書く
Googleは読者の検索意図・ニーズを最もくみ取った記事を最上位に表示したいと考えます。
つまり、1位表示を獲得するには、競合サイトよりも品質の高い記事を作成する必要があります。
ここで重要になるのが「競合サイト調査」です。
最低でも上位3位記事を読み込んで、競合記事が記載している内容は必ず盛り込み、更に競合記事が記載できていない内容も含めましょう。
「税理士 確定申告 費用」の場合は以下のとおりです。
各記事の見出しを抽出して、共通項目や漏れているポイントをエクセルなどにまとめておくと記事構成を立てやすくなります。
④1つの分野に特化して記事数を増やす
今後のSEOはますます「専門性の高さ」が問われるようになります。
検索エンジンは様々な手段でサイト運営者の専門性を評価していますが、その中の一つに「どれだけ一つの分野に特化した良質記事を投稿しているか?」という評価基準がございます。
つまり、ホームページ自体の評価を高めていくには一つの分野に集中し、記事数を増やしていく手段が有効となります。
税理士の場合は税務関係、社労士の場合は人事・労務周りの記事を増やすイメージです。
補足すると、Google検索品質ガイドラインには、検索順位を定める大きな要因としてExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の三つが重視されていると記載されています。
権威性や信頼性の高め方については別記事で解説させて頂きます。
士業におけるSEOのポイント
ここからは士業の先生方がSEOを実践する上で重要なポイントを解説します。
- 「地域 + ○○士」はレッドオーシャン
- ②士業として提供しようとしているサービスに関するキーワードを狙う
- 検索キーワードの「月間検索ボリューム」を把握する
- 実績や業務歴を記事タイトルに含める
①「地域 + ○○士」はレッドオーシャン
士業のSEO対策で真っ先に考えられるのが、「税理士 横浜」や「行政書士 川崎」などのように「地域名 + ○○士」で対策しようとすることです。
結論から言うと、これは安易におすすめできません。
なぜなら「地域名 + ○○士」は、長年にわたりSEO対策に取り組んでいて、かつ、資金力に優れる大手法人に取られているケースが多いからです。
地域によっては上記の限りではありませんが、SEO対策をはじめたばかりのホームページで大手法人に勝つのはほとんどの場合、不可能です。
いきなり、これらのキーワードを狙うのはやめておきましょう。
「地域名 + ○○士」は、ホームページの記事数が増えていきサイトの力が増していってから対策するようにしましょう。
②士業として提供しようとしているサービスに関するキーワードを狙う
ではどのようなキーワードを狙いにいくのが良いでしょうか?
答えは「士業として提供しようとしているサービスに関するキーワード」を狙うです。
弁護士の場合は「遺産分割協議の作成」や「相続人調査」など、税理士の場合は「相続税申告」など、できれば細かいサービスレベルまでイメージできるキーワードです。
これらを狙うべき理由は二つあります。
一つ目は、これらのサービスレベルのキーワードで検索してくるユーザーは、成約に最も近い見込み客であり収益に繋がる可能性が高いこと。
二つ目は、このくらい細かいサービスレベルであれば、SEO初心者でも「サービス名 + 地域名」で十分戦うことができるくらい競合の手が及んでいない可能性があることです。
一点注意です。
「細かいサービス名 + 地域名」でひと月にどれだけのユーザーが検索しているかどうかを事前に確認しておきましょう。
月間検索ボリュームがゼロの場合は、そのキーワードで1位表示を取ったとしても集客には貢献しません。
月間検索ボリュームの調査方法は以下の記事を参考にしてください。
実績や業務歴を記事タイトルに含める
1位表示が取れたとしても、記事タイトルが魅力的でなければ、クリックされる可能性が低くなってしまいます。
そこで、検索者がついクリックしたくなるような記事タイトルをつけるよう意識しましょう。
士業であれば、以下を意識してタイトルを作成しましょう。
- 業務歴を加える
【社労士歴10年】就業規則の作成方法を分かりやすく解説 - 実績を加える
【実績300件】創業融資の審査を通すポイント5選!
実績が少ない場合はしょうがないですが、「どのようなアピールポイントを加えたらクリックしたくなるか?」という点をユーザーの立場になって、考えることがポイントです。
自身がベンチマークしている競合を参考にする方法もアリです。上手くいっている事例は積極的に盗んでいきましょう!
リスティング広告などのWeb広告もおすすめ
今回はSEOを活用した集客方法について解説させて頂きましたが、Web広告を使う方法も有効です。
なかでも士業にとって一番親和性が高いのが「リスティング広告」です。
リスティング広告とは、読者のキーワード検索結果に連動して広告を打つ方法を指します。
リスティング広告は、SEOで対策された通常の記事よりも上に表示されます。
SEOとの決定的な違いは「お金はかかるものの出稿した時点から効果がでること」です。
広告予算をかけたくないという想いをお持ちかもしれませんが、集客が上手い事務所は、「SEOとリスティング広告のどっちを採用すべき?」という二元論で考えておらず、両方に取り組んでいるパターンの方が圧倒的に多いと言えます。
冒頭でも述べた通り、SEOは効果が出てくると無料の集客マシーンとなってくれますが、効果が出るのにかなりの時間がかかります。
ぜひ、これらのメリット・デメリットを抑えたうえで、あなたの事務所に合った集客方法を検討してみて下さい。
まとめ
以上、本記事では「士業なら知っておきたいホームページを使ったWeb集客方法」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それではまた!