どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
今筆者が所属している中小企業政策研究会では「診断士業務に活かせるテーマを学ぶこと」を目的に毎月定例会を実施しています。
今回、この定例会の貴重な枠をいただき「中小企業診断士に求められるデジタルマーケティングとは?」というテーマで発表させて頂きました。
前の月のテーマが「マーケティングトレースの黒澤さんに診断士研究会にお越し頂きました!」の黒澤さんの神回だったので、落差が激しかったものの、発表後に参加者の方から頂いたご意見から一定の手応えを感じました。
そこで、この記事では講演の内容をレポートできればと思います。
気合が入りすぎて150ページのプレゼン資料を作成しました。笑
「中身が知りたい〜」という方や「出前講義してほしい〜」という方がいらっしゃいましたら、問い合わせより気軽にお声がけください。
中小企業診断士に求められるデジタルマーケティングとは?
まず大前提として、中小企業政策研究会は中小企業診断士のみで構成されておりますが、皆がマーケティングに強いわけではありません。
一方、中小企業の倒産理由の7割以上は「販売不振」であり、中小企業の最も身近な支援者である診断士には「マーケティング力の向上」が求められております。
そこで今回はご参加頂いた方のマーケティング力向上に少しでも貢献すべく、下記を目的としました。
地味に最後は筆者が運営する研究会のPRが入ってますが、、、笑
大変ありがたいことに総勢120名の診断士の方々にご参加いただきました!
講演内容
講演内容は下記の通りです。
ここからは、一つずつ説明させて頂きます。
①なぜ診断士がデジタルマーケティングを身につけるべきなのか?
まず導入として「なぜ診断士がデジタルマーケティングを身につけるべきか?」について説明させて頂きました。
本当はもっとありますが、今回取り上げたのは下記の3点。
- 企業に販売力向上が求められている
(企業の倒産理由No.1は「販売不振」) - インターネット広告需要の増加
(いまや広告の主流は「ネット広告」) - デジタルマーケター不足
(デジタルマーケターにとっては「売り手市場」)
また、我々、診断士は経営戦略から財務戦略、オペレーション戦略など複数の領域にわたってクライアントを支援することが可能ですが、支援先の大半は売上アップのアドバイスを求めております。
そこで、「ドアノックツール」としてのデジタルマーケティングの可能性についても触れさせて頂きました。
デジタルマーケティングを身につけることで、顧客の直接的なお悩みにダイレクトに応えることができるようになり、信頼関係を構築後、他の支援メニューを提案できるようになる、というメリットがあります。
②そもそもマーケティングとは?
次に、本題のデジタルマーケティングの話に移るまでに「マーケティングとはなんぞや?」について述べさせて頂きました。
- マーケティングの定義とは?
- 売れる仕組みとは?
- マーケティングファネル
- 売上の数式
- 穴の空いたバケツ
- 施策の考え方
(誰に・何を・どう伝える?)
具体的には、ドラッカーによるマーケティングの定義から入り、その後、「消費者行動・ファネルの話」、「自社でコントロール可能な因子(認知率・購買率・単価)」、「マーケティング施策の考え方」など基本的な概念について説明させて頂きました。
マーケティングにはいろいろな定義がありますし、時代によって捉えられ方は異なってきていますが、私は下記の通り定義しています。
「誰に」「何を」「どう」伝えるかを考え、「認知率」「購入率」「購入単価」を伸ばす施策を実行し、売上を伸ばす仕組みをつくること
③デジタルマーケティングとは?
このセクションでは、以下の内容に沿って、デジタルマーケティングとは?について説明させて頂きました。
- 「マーケティング」と「デジタルマーケティング」の違い
- デジタルマーケティングの特徴・メリット
- よくある間違い:媒体(技術)ありきで施策を決定すること
- 現状分析の重要性
- 筆者が主導した支援事例
- トリプルメディアとは?
- デジタルマーケティングに必要なスキル一覧
- やっぱりプロダクトの質が一番大事
この資料をまとめるにあたり、一番参考にさせて頂いたのが、下記の本です。
現役バリバリのマーケッターでありながら、北の達人コーポレーションの社長を務められている木下氏による珠玉の本です。
デジタルマーケティングの本でありがなら、ファンダメンタルな部分でのマーケティングについて鋭い切り口で解説されておりますので、ぜひご一読いただけると良いと思います。
④SEO対策とは?具体的な実践方法
次にデジタルマーケティングの具体的な施策のイメージを掴んでいただくために「SEOとは?」「具体的な実践方法」について紹介しました。
- SEOとは?
- SEOの基本
(KW意識、コンテンツ充実、サイトを育てる) - 検索エンジンの仕組み
- 3つの評価基準
(検索意図のアンサー度、ページ品質、ユーザビリティ) - コンテンツ作成の流れ
- KW選定のポイント
- 競合リサーチのポイント
- 記事骨子作成のポイント
- ライティングのポイント
- 成果分析
- ライター外注のポイント
気合が入りすぎて、このパートだけで58ページも作ってしまいました笑
当然時間が足りなかったので、どんなことが書かれているのかをご紹介し、あとは配布資料を見ていただく、というフローになりました(汗)
次回以降はタイムスケジュールを考慮して、もっと丁寧にやりたいと思います。
⑤無料解析ツールのデモを見てみよう
このセクションでは、デジタルマーケティングにおける解析業務をイメージいただくためにGoogle Analytics、Microsoft Clarityを使った解析業務のデモ結果を発表しました。
解析対象は参加者全員が所属している中小企業政策研のHPです。
このパートはデジタルマーケティングラボで日々切磋琢磨させて頂いている相馬さん、石川さんにデジマ解析のデモ結果を発表いただきました。
相馬さん、石川さんありがとうございました!
⑥デジマ系診断士:企業内診断士としての両立について
最後は、事前に頂いていた質問に対する回答を述べさせて頂き、講演会の締めとさせて頂きました。
- 現在の活動内容は?
- なぜWebマーケターに?きっかけは?
- どうやって知識を身につけたのか?
- どのタイミングで診断士業務を受け始めたか?
- 顧客の獲得方法
- 企業内診断士としてのやりくりについて
最後の部分は蛇足感がありましたが、こんな人もいるんだな〜レベルでお話を聞いて頂ければと思い、包み隠さず現状の活動内容について共有させて頂きました。
質疑が盛り上がらず、外してしまったかな?という心配もありましたが、講演会後たくさんのメッセージを頂き、良かったと感じていただけた方もいらっしゃったということで安心しました。笑
まとめ
150ページのプレゼンでしたので、かなり早口でしゃべってしまい、聞きづらいと感じた方も多いかもしれませんが、初心者の方にとってはかなり有益な内容になったのでは?と感じています。
このブログを読んでいただいた方で「資料の中身が見てみたい」あるいは「自社に出前講義してほしい」のようなご要望がございましたら、お問合せよりご連絡頂けますと幸いです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!