中小企業診断士について

理系社員である私が中小企業診断士を目指した3つの理由【きっかけ】

どうも、Tomatsuです。

最近ビジネスマンの中で人気ナンバー1資格である中小企業診断士

1,000時間程度の勉強時間を確保しなければならず、合格率も低い(約4%)

なぜこのような鬼畜じみた資格試験を、多くのサラリーマンは志すのでしょうか?

理由は個々人によって異なるかと思いますが、その根本には「人生を変えたい」という強い気持ちがあるのではないでしょうか?

かくいう私も「人生を変えたい」という大がかりな気持ちまではなかったものの、「このままではダメだ」「変わらなきゃ」という思いで診断士を志しました。

試験勉強は長く厳しいプロセスです。

「なぜこの資格を目指すのか?」という問いに対して、「明確かつ強い答え」が用意できているほど、苦しい時に乗り越えられる可能性が高くなります。

そのためには定期的に受験勉強のきっかけになった出来事」を振り返ると良いです。

少しでも受験生の方の参考になればと思い、私がなぜ診断士を目指したかについて説明したいと思います。

理系社員である私が中小企業診断士を目指した3つの理由

私が診断士を目指したきっかけは下記です。

  1. 本業で必要になったこと(技術だけではダメと気づいた)
  2. 会社の看板が外れても食べていける実力が欲しかったこと(エンプロイヤビリティ向上)
  3. 生涯学習の一環(変化のスピードについていく)

実は3つ目の理由は、診断士の勉強をしていく過程で芽生えた考え方であり、「勉強開始のきっかけか?」というと本当はそうではないのですが、2次試験のしんどい時に強く考えていたことなのでリストしました。

簡単ですが一つ一つ説明していきます。

本業で必要になったこと(技術だけではダメだと気づいた)

私はエンジニアリング会社に勤めている技術系社員なのですが、プラント建設プロジェクトに携わる傍ら、「新規事業開発」「新規技術を開拓して会社の競争力を強化する」という使命も与えられております。

技術の目利きが出来るということで、当社の強みとシナジー効果が働きそうな技術を持つベンチャー企業との提携戦略立案・実行を行っていました。

しかし、ある日を境に下記に気付きました。

「技術だけじゃダメだ」

こう思ったきっかけは、懇意にしている オランダのベンチャー企業社長からダメ出しを受けたことです。

ある日、このベンチャー企業の商業プラント建設計画の事業計画書や資金調達計画を見せてもらったのですが、それに対して全くコメントやアドバイスできず、「お前はこんなことも分からんのに企業間提携とか言ってるの?」とダメ出しを受けました。

挙句の果てには「事業系の話が分かる人を連れてきてください」と言われ軽いお役御免状態になりました。

正直悔しかったですね。

当該ベンチャーの技術と当社の強みにシナジーがあることを発掘し、技術的な議論はリードできていたのに、コマーシャルな議論が始まると全く役に立たない人間に成り下がる

こんな経験をしました。

認めたくは無かったのですが、この出来事を通じて、企業間の提携をリードするには「事業計画」「資金調達」「法規(会社法・知財)」「組織論(企業間文化の差の理解・統合戦略)」など、幅広い「経営」に関する知識が必要になることに気付きました。

上記が1つ目の理由です。

大分話を端折りますが、診断士の勉強をして「経営に関する包括的な知識」が得られたことで、今ではこのベンチャー社長と対等にディスカッションが出来るようになりました。

本当に勉強してよかったと思っています。

会社の看板が外れても食べていける実力が欲しかったこと(エンプロイヤビリティ向上)

2つ目の理由は、何かしらの出来事というよりかは、社会人4年目以降、漠然と考えていたことです。

私はエンジニアリング業界(別記事で解説してます)が好きですし、人類にエネルギー・インフラを提供するという仕事にちょっとした誇りも持っておりますので、この仕事はずっと続けていきたいと思っています。

しかし、現代は終身雇用も崩壊、業績が良い会社でもバンバン人員削減をやっておりますし、大企業でも簡単に倒産してしまうような世の中です。

リーマンショックのような不況がいつやってくるとも分かりません。

サラリーマンをしているとどうしても実務内容や能力開発に偏りが生じてしまい、「自身の価値=その企業に従事している自分」という状況を生み出してしまいます。

そんな中、急に会社にいられなくなったらどうしよう、と考えたことはありませんか?

多分サラリーマンをやっている方は一度以上は考えたことはあるんじゃないでしょうか?

私も例に漏れずそのような焦燥感に駆られていました。

このような状況を抜け出すには「本業スキル」+「社外に持ち出せるスキル」を身につける必要があると考えていました。

経済用語では、社外に持ち出せるスキルを持った人を「エンプロイヤビリティの高い人(雇用され得る能力の高い人)」と言うのですが、これを目指そうと思ったことも診断士の勉強を始めたきっかけとなりました。

生涯学習の一環(変化のスピードについていく)

3つ目の理由です。

私は診断士の勉強をしていく過程で下記のように感じました。

「あ、勉強楽しい」

それと同時にこんなことも感じました。

「あ、診断士で勉強したこともすぐに陳腐化だろう」

と。

あまりにも言い古されていて改めて言うことではありませんが、昨今の外部環境の変化のスピードはあまりにも激しすぎます。

勉強開始直後は診断士の受験勉強で学ぶことは一生モノ考えでいたのですが、そんなことはありません。

経営理論も時代に応じて変わっていくのですから。

合格後も常日頃から自身の知識・スキルを磨き続けなければなりません。

つまり「生涯学習」です。

私は診断士受験勉強をやっている最中、「生涯学習」を決意しました。

そして、生涯学習を続けていく上で弾みをつけるために、どれだけ時間が掛かろうが、資格取得を目指すことを決意しました。

なぜなら診断士になれれば、先輩診断士との幅広いネットワークが構築できるからです。

診断士は他の士業(弁護士、公認会計士、税理士、など)と異なり、独占業務が無い分、診断士同士のネットワークが強く、研修会や交流会が盛んに執り行われます。

また、企業内診断士といってサラリーマンをやりながらの方も多いので、本当に様々な分野の方々と交流する機会に恵まれます。

変化のスピードが速いからこそ、異業種との情報交換が生涯学習における触媒となります。

書籍、YouTube、ブログ等も含め、あらゆる手段を使って生涯学習をしていきたいとは思っていますが、診断士同士のネットワーク形成は試験合格に向けた大きなモチベーションとなりました。

まとめ

いかがでしたか?

もしかしたら私自身の動機には共感できない部分もあったかと思いますが、「定期的に自分が受験勉強を始めた動機やきっかけを振り返る」ということは是非行って頂きたいと思います。

冒頭でも申し上げましたが、受験勉強は長くつらいものになります。

そんな時に立ち返れる「あなたが勉強を続ける理由」みたいなものがあれば、モチベーションも維持できますし、ある程度の困難には耐えられるかと思います。

是非是非、騙されたとおもってやってみてください!

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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