どうも、Tomatsuです。
「2次筆記試験の勉強の仕方が分からない」
このような課題を抱えていませんでしょうか?
本記事では「事例III」について、個人的に感じた抑えておくべきポイントについて解説いたします。
- 事例IIIのポイントが分からない
- 事例IIIの勉強法が分からない
事例IIIの対策・勉強法(生産・技術の事例)
事例IIIは『生産・技術』に関わる事例です。
ですので事例企業となるC社は、ほぼ間違いなく『製造業』となります。
非製造業の方にとっては聞きなれない用語が多く出てきますのでアレルギー反応を示す方もいますが、実は『事例IIIは出題パターンは少なく、比較的非常に取り組みやすい事例』と言えます。
しっかり事例IIIのお作法(出題パターン、解答作成の切り口)を体得できれば60点付近は射程圏内ですので、まずは本記事の基礎をおさえましょう。
下記に、事例III対策をする上で大事なポイントを下記にまとめました。
- まずは事例IIIの出題パターンを知る
- 「問題」と「課題」は全く別物
- 問われる論点と解答パターンを知る
まずは事例IIIの出題パターンを知る
事例IIIの出題パターンは大抵の場合、下記となります。
- 第1問:SWOT
- 第2問~3問:オペレーション面での問題点と改善策
- 第2問~3問:オペレーション面での課題と対応策
- 第4問:(強み・機会を活かした)経営戦略
ここで着目したいのが第1問のSWOTです。
真面目な方は第1問から順番に取り組みたいと考えるかもしれませんが、この行為、事例IIIでは特にNGです。
第4問ではC社の「経営戦略」にが問われますが、ここで用いる「強み・機会」と、第1問で記述する「強み・機会」が食い違うと「解答の一貫性が失われるから」です。
与件文にはC社の『強み』・『機会』に関する記述が「思ったよりもたくさん」あります。
書き直しリスクを避けるためにも、最終問題の解答を作り終わってから、第1問に取り組むようにしましょう。
第4問から取り組むクセを身につけるために演習を繰り返すこと
「問題」と「課題」は全く別物
普段の生活では同意語として使いがちですが、診断士試験では、「問題」と「課題」は明確に使い分けられています。
- 問題:ネガティブな現状・事象
(あるべき姿から外れた状態) - 課題:問題をポジティブな方向に変える行動
(あるべき姿に近づけるための行動)
念のために、例を一つみてみましょう。
- 問題:製品品質にばらつきがある
- 課題:製品品質のばらつきを是正すること
この例からもわかる通り、ある事象を「ネガティブに示した表現=問題」、「ポジティブに持っていくための行動指針を示した表現=課題」となります。
これらを混同してしまうと、大幅な減点(場合によってはゼロ点)を食らってしまいますので、くれぐれもお気をつけくださいね。
ポカヨケのために「問題」なのか「課題」なのかを自分に問いかける手順を作りましょう
問われる論点と解答パターンを知る
第2問では「問題点と改善策」ならびに「課題と対応策」が問われることが多いのですが、実は問われる「論点」と「解答パターン」は少ないです。
- 生産管理(生産計画・統制)
- 生産性向上(属人化されたオペレーション)
各論点における「C社のありがちな問題点」、「C社が目指すべき姿」、「解答パターン例」を作ってみましたので参考にしてみてください。
生産管理(生産計画・統制)
[ありがちなC社の問題点]
- 全社的な生産計画が立てられておらず、統制も取れていない
- 需要予測の精度が低く、過剰在庫・品切れが発生
- 生産計画立案の頻度が少なく、過剰在庫・品切れが発生
[C社が目指すべき姿]
- 全社的な生産計画が立てられ、統制(進捗・余力・現品)が徹底されている
- 需要予測の精度が高い
- 生産計画立案の頻度が適切
[解答パターン例]
- 全社的な生産計画を策定し、統制活動を徹底することで、○○を是正し、収益性を改善すること
- 生産計画頻度を週次とし過剰在庫・品切れを是正すること
生産性向上(属人化された生産)
[ありがちなC社の問題点]
- 生産工程が属人化されており、品質がばらばら
- 熟練者しか扱えない装置があり、繁閑に応じた対応が取れない
[C社が目指すべき姿]
- 作業の標準化・マニュアル化および教育が徹底されている
- 製造部員の多能工化が進んでおり繁閑に柔軟に対応できる
[解答パターン例]
- 〇〇工程を標準化・マニュアル化し、OJT教育で共有することで品質向上を図る
- 〇〇工程の標準化・マニュアル化、ならびにOJT教育により多能工化を進め、繁閑に対応可能な生産体制を構築する
事例IIIの改善策は問題点の裏返しにすぎません。難しく考えないように意識付けしましょう。
いかがでしたでしょうか?
本記事では事例IIIのポイント・勉強法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
以下に2次試験の関連記事も載せておりますので、こちらもチェックしてみて下さい。
それでは、最後まで読んで頂き有難うございました。