中小企業診断士の勉強法

【中小企業診断士】試験攻略のカギは過去問の勉強法にあり②【1次試験対策】

こんにちは、Tomatsuです。

前回に続き、過去問の重要性について説明していきたいと思います。今回は過去問に取り組む際のポイントについてです。

4回転以上を目指そう

過去問は試験日までに4回転以上を目指しましょう。

反復演習は何度やっても足りないくらいなので、余裕があれば5回転でも6回転でも回せるだけ回していきましょう。目指せ羽生選手越えです。

私は過去問演習に特化したことで、勉強を開始した9月から試験日までの1年弱の間に過去問6科目(中小企業経営・政策以外)5年分を計6回転させることができました。計520点でストレート合格できましたので、それなりに効果はあったと思っております。

ただし、闇雲に過去問を回すのはNGです。目的意識を持つことが重要ですね。

以降では、各ラウンドで意識すべきポイントについて説明したいと思います。

1回転目=とにかく早く着手する

取り組み時期

1回転目はとにかく早く着手する。これに尽きると思います。

お手付き!って突っ込まれるくらい素早く取り掛かりましょう。

待つ理由は一切ありません。「過去問演習はテキストを一周してから…」などと考えている人は一刻も早く考えを改めて頂きたい。

なぜか?

「試験攻略のカギは過去問の勉強法にあり①」、でも説明しましたが、テキストを丸暗記した所で試験問題には到底太刀打ちできないからです。

学習初期の方であれば、予備校通いであれ独学であれ、最初は企業経営理論に取り組んでいるかと思いますが、テキストで新しい論点を学んだらその都度過去問を解いてみましょう

テキストによるインプットは最小限でOKです。論点のポイントが理解できたと思ったらすぐ過去問に着手です。

例えば最初の方に学ぶ「ポーターの競争戦略論」の場合、過去5年分だけで

  • H26 – 3問 (問題 2, 3, 7)
  • H27 – 1問 (問題 4)
  • H28 – 3問 (問題 5, 6, 8)
  • H29 – 2問 (問題 7, 8)
  • H30 – 1問 (問題 5)

の計10問もあります。競争戦略理論について学ぶには、この10問に取り組むことが何よりのインプットになります。

上記のように年度を跨いで同じ論点を集中的に解くことを「横解き」といいます。

テキストで論点Aのポイント理解→論点Aの過去問に着手→テキストで論点Bのポイント理解→… のように順々に進めていくのがお勧めです。

1回転目はおそらく全く解けなくて絶望感を味わうことになるかと思いますが、全然問題ありません。

この絶望感を早めに味わっておくのと5月の直前期になって初めて味わうのとでは雲泥の差があります。

そもそもテキストの情報は試験問題を解くのに不十分です。解けるわけがないのです。過去問の1回転目は知識のインプットと割り切っておきましょう。

また、予備校ではトレーニング集を配布されるかと思います。もちろんやっても良いですが、トレーニング集を解いただけで満足してはなりません。学習初期に必ず過去問に着手してください。[ (注) 中小企業経営・政策は別]

意識すべきポイント

1回転目はとにかく早く着手することが最も重要ですが、以下の点も意識すると良いと思います。

  • 出題範囲と各論点の深さの把握
  • どの選択肢にマークしたか記録(後に得手不得手を分析するのに必要。問題文のページではなく解説ページにメモしましょう)
  • 分からなかったらすぐに解説を読む。
  • 解説を読んでも理解できなかったらその論点をググってイメージをつける(追加で参考書を買うのは時間の無駄なのでNG)

2回転目 = 理解度を確認

取り組み時期

2回転目は、他の科目の初学習と並行して着手しましょう。目指せマルチタスクです。

例えば、企業経営理論の初学習が終わったら次は財務会計ですが、企業経営理論の2回転目は財務会計のテキスト学習と並行して回すことをお勧めします。

同じように運営管理の初学習に差し掛かったら、財務会計の2回転目に取り掛かかる、といったイメージです。

はっきり言って鬼しんどいですが、これをやるかやらないかで知識の定着率が大きく変わり、2回転目以降の覚え直しにかかるコスト(時間)が激減して、とても効率が良いです。

意識すべきポイント

2回転目も、1回転目と同じ横解きを推奨します。 目的は、各論点の「理解度の確認」と「知識定着を図ること」です。

1回転目に続いて間違えた問題は特に注意深く解説を読み、論点を理解できているか確認した上で先に進めて下さい。

学習初期では、全頻出論点について「一度は理解できた」という実績を作ることが重要です。今後の勉強の自信に繋がります。

理解できていないまま放置してしまうと、直前期に取り掛かるであろう3回転目の際、その論点をゼロベースから勉強し直さなければならず、精神的にもスケジュール的にも厳しくなります。

経済学のIS-LM分析やAD-AS分析のような理論の積み上げが必要な難しい論点は、最初は諦めたくなるかもしれませんが、頻出ですので、しっかり食らいついて習得しましょう。

何度解説を読んでも理解できない場合は、テキストと過去問を往復するなり、ググるなり、あの手この手使ってでも習得してください。

当ブログでも上記のような論点の解説を随時加えていく予定です。

3回転目以降 = アウトプット力向上

取り組み時期

3回転目以降は、7科目全て学習し終わった後の5月から取り掛かりましょう。いわゆる直前期というやつです。

過去問演習はここからが本番と言っても過言ではありません。ここからは如何に無心で過去問を回し続けられるかの勝負になります。

直前期開始のゴールデンウィークから試験日まで100日程度ありますので、1日あたり過去問を1~2つずつ回せられれば、7科目5年分を3回転以上回せます。

皿回し学習

余談ですが7科目をひたすら回転させ続ける行為を診断士受験生の間では「皿回し」と表現します。各科目を大きなお皿に見立て、理解度・暗記度が安定している状態を「皿が回っている状態」に例えています。

直前期までの初学習(過去問2回転目)までは一つ一つの科目を回し始めることに注力します。最初は不安定で中々回りませんが、一度安定しだすと次回から少ない力(時間)で回す(定着)ことができるようになります。

ただし安定的に回っているお皿も徐々に回転力を失いますので、都度、力を加えてやらないと皿が落ちてしまい、パリンっと割れてしまいます。

過去問3回転目以降では、効率良く7科目回転させ、皿が落ちないようにしていかねばなりません。

というわけで、3科目目以降は1科目に特化せず、「全科目横断的に取り組む」のが良いです。

私はゴールデンウィーク以降は、毎日科目を変え、以下のように試験の順番通りに過去問を回していきました。

経済→財務会計→企業経営理論→運営管理→経営法務→情報→中小経営・政策→繰り返し

ただし上記は一例にすぎず、受験生によっては「財務会計は毎日少しはやりたい」、あるいは「日次ではなく週次に着手科目を変えたい」という方もいらっしゃるかと思います。

この段階まで来たら何が自分に足りないか把握されていると思いますし、各科目の皿の大きさ(得意・不得意科目)は受験生によって異なりますので、自分に合った「皿回し方法」を確立していきましょう。

意識すべきポイント

3回転目以降はアウトプット力を高めることに注力しましょう。どれだけ試験中に正解を捻りだすことができるか?という力です。

単純に知識をつけていくだけではアウトプット力は身に付きません。試験日を迎えるまでに以下の状態は身につけておきたいです。

  • 各科目の出題形式や問題文のクセに慣れている
  • 出題者がどこで引っ掛けようとしているのかを嗅ぎ取れる
  • 問題を見たらおおよその正答率の推測が立て、捨て問か否か判断できる
  • (処理系の問題は)問題文を見たら処理手順が瞬時に想起できる
  • 選択肢を徐々に絞っていく感覚を身につけている。

これらさえ身につけていれば60点オーバーは確実に狙えます。皿回しを実行している間は、上記が満たされているか否かを常に意識しましょう。

現状とあるべき姿のギャップを比較し、どうやったら足りない力が身につけられるか「考えながら勉強」していくことが重要と思います。目的意識のない勉強は無意味です。

毎日過去問に取り組む前には、小さな目標を設定し、少しずつクリアしていく癖を身につけていけば、アウトプット力は必ず身につけられます。