中小企業診断士について

【中小企業診断士】コンサル未経験・実務経験なしだけど活躍できる?【結論:全く問題ナシ】

どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。

中小企業診断士を目指してるけど、コンサル経験が無くやっていけるかどうか不安。。。

実務経験がなくても活躍できるのだろうか。。。

このようなお悩みを抱えていませんでしょうか?

最近、診断士資格の取得を目指している方からこのようなご質問を頂くことが増えましたが結論から言うと全くもって問題ナシです

というわけで、ご自身を信じて資格勉強に一点集中しましょう。

本記事では未経験・実務経験の方でも問題なく診断士として活躍できる理由を解説したいと思います。

認識を合わせておくためにこの記事で言う「活躍」の定義は以下のものとします。

  • 独立診断士として何の問題もなく生活している
  • 復業診断士として企業支援を主導している
  • 転職先・所属組織で今までキャリアアップしている

コンサル未経験・実務経験なしだけど中小企業診断士として活躍できる?

実務経験やコンサル経験がなくても中小企業診断士として活躍できます。

理由は以下の通りです。

  1. そもそも資格取得した時点で実力あり
  2. 先輩の仕事をサポートしながら修行可能

それぞれ解説したいと思います。

①そもそも資格取得した時点で実力あり

まず大前提として、中小企業診断士の有資格者はハイパフォーマーです。

資格を取った後に中小企業のクライアント様とお話し頂ければ分かるかと思いますが、基本的に一度相談に応じると余程のことがない限り感謝されるはずです。

というのも診断士は、経営戦略、人事・組織論、マーケティング、財務・会計、運営管理、法務、情報、経済学など、幅広い経営知識を有する非常に稀有な存在です。

二次試験では上記知識を持ったハイスペック人材同士の相対評価の競争に晒され、その競争を勝ち抜いてきた人材です。

一定の知識を保有した上で、地頭もよく頭の回転が速くないといけません

日本全国の診断士の数はわずか3万人弱(密度はわずか0.03%)です。

その一方で中小企業診断士のクライアントである中小企業の数は365万社(日本全体の企業数の99.7%)であり、そのほとんどの企業は診断士スペックの人材を保有しておりません。

私自身、事業会社出身ですので、経営コンサル経験はありませんでしたが、診断士試験で培った知識をフルに活用し中小企業支援の最前線で価値提供できております(実際に現在6社の顧問を務めております)。

「コンサル経験がない」、「実務経験がない」といった状況で不安に思う気持ちもよくわかりますし、資格試験の知識のみでは通用しない部分があるのも事実です。

ただ、「あの難しい試験を勝ち抜いた」というだけでも自信を持って頂きたいと思いますし、未経験だからといって決してご自身を卑下するようなことは避けて下さい。

世の中には思った以上にあなたのことを求めている人が待っています

経験年数を重ねた先輩方の中で「試験を通過しただけでは何にもならない」ということを言ってくる人もいらっしゃると思いますが、これは完全にポジショントークなので基本無視でOKです。

②先輩の仕事をサポートしながら修行可能

2つ目の理由は先輩の仕事をサポートしながら修行可能だからです。

中小企業診断士は「他士業と比較して横のつながりが強い」ということを聞いたことがある方も多いと思いますが、本当にその通りです。

診断士資格を取得すると、診断士協会やいろんな研究会に所属する機会が得られます。

その過程で先輩診断士の方々から、企業支援案件のサポート依頼を受けるでしょう

「コンサル経験がなくて不安」という方はそういった機会を活かし、先輩診断士の仕事ぶりを観察させてもらいましょう。

内容は様々ですが、補助金申請関連であれば案件探しに困ることはないでしょう。

また、私が運営している「デジタルマーケティングラボ」では、実案件を通じてデジタルマーケティング関連業務を経験可能です。

先輩診断士のサポートであれば、基本的に現在の所属先を止めることなく、複業として携わることも可能ですので、家庭時間のやりくりなどのプライベート面以外でのリスクは一切ありません。

活躍できる「確率を高める方法」5選

ここまでコンサル未経験でも問題ないと申し上げてきましたが、一方で、診断士資格を取得したからと言って永遠に資格の上にあぐらをかいて良い訳ではありません。

ここからは、診断士として活躍できる確率を高める方法について解説したいと思います。

私が重要と思うのは以下の5点です。

  1. とにかく活動する
  2. 独自サービスをつくる
  3. 仕事の取り方を会得する
  4. クラウドサービスを使い倒す
  5. 「補間関係を築ける」診断士仲間をつくる

どれも重要ですので、一つずつ解説したいと思います。

①とにかく活動する

まずはとにかく活動するを心がけましょう。

私も診断士資格を取得して4年が経ち、多くの方々と接する機会をいただきました。

そのなかで日々新たな挑戦に取り組んでいるバイタリティの塊のような人たちにお会いする機会も得ましたし、そのような人たちからは毎日刺激を受けております。本当にありがたい存在です。

一方で診断士といえど皆が皆このような人たちではありません。

むしろマジョリティは資格取得のみで満足しております。

資格を使い倒し自身のキャリアに活かそうとして行動している人たちは意外と少ないのです

このように資格をとっただけで満足している限りは「未経験・実務経験がない」と言った議論になる前に活躍できるわけがありません。

「時間がなくて、、、」といった理由を述べる方も多いですが、これはハッキリいって言い訳です。

現代社会に満足な時間を取れている人などいませんし、そもそも診断士資格を取るために1,000時間の勉強時間を確保できている時点で他の人たちと比べて恵まれています。

資格勉強に充てていた時間をそっくりそのまま診断士活動に充てなくても良いので、自分の可処分時間をできるだけ捻り出して、とにかく活動しまくってください

どういったアクションを取るべきか?の内容の詳細は後述しますが、そもそも活動できるかどうかが全ての出発点になります。

②独自サービスをつくる

活動時間が捻出できるようになったら、まずは診断士活動(中小企業支援)の軸となる「あなた独自のサービス」をつくりましょう

理由は至って簡単で売るものがなければ、企業支援・商談は始まらないからです。

これなくして診断士活動をしたいとゴネていても「野菜や果物を仕入れていない状態で八百屋をやりたい」と言っているのと同じです。

とは言っても何を軸にサービスを作れば良いのかわからない。

こんな人はぜひ、これまでのご自身の経験、スキル、性格、心の中の声を踏まえて、以下の「Will」「Can」「Must」を埋めてみてください

これら全てが重なる部分をサービス内容とすると診断士として成熟しますし満足度の高い診断士ライフを送れるはずです。

この中で「Can(できること)」がまだないよ、という方は全然それでOKなんです。

「Can(できること)」は「専門性」読みかえることもできますが、専門性は今後の努力次第でいくらでも伸ばすことが可能だからです

専門性のつくり方で困っている人は「中小企業診断士として専門分野を作る方法【考察】」という記事もぜひ読んでみてください。

③仕事の取り方を会得する

次は仕事の取り方を会得するです。

「営業したくないから専門知識で勝負できる士業になったのに、、、」とおっしゃる方もいますが、こういう考え方は一刻も早く捨てたほうが良いでしょう。

というのも診断士を含む士業はどこまでいってもクライアントワークなので、お客さまがいなければ何も始まりません

なので、仕事の取り方を覚えなければ活躍しようがないのです。

むしろ、ゴリゴリにマーケティング・営業をかけて自分自身の知見で一社でも多くの企業を救いたいと考え、マーケティング・営業活動を楽しめるくらいのメンタリティになったほうが良いでしょう

仕事の取り方に関しては、「中小企業診断士の仕事の取り方とは?4つのパターンを分かりやすく解説」に詳しくまとめておりますので、課題を感じる方はぜひ参照ください。

④クラウドサービスを使い倒す

次はクラウドサービスを使い倒すです。

診断士として活躍するには日々の活動の生産性を高めていかなければなりません。

クライアントと簡単なコミュニケーションをやり取りするのにメールを使ったり、契約書を交わすのにいちいち郵送していたり、簡単な面談のために対面会議をしていたのでは先が思いやられます。

上記のような時間を食い潰してしまうような活動は全てクラウドサービスで代替できます

もちろん先方のリテラシーの問題で使えないという状況も出てくるかと思いますが、クラウドサービスを活用できない企業はそもそも生産性に問題があります。

なので、支援の一環として活用するよう促しましょう。どうしても反対してくるような会社は仕方がありませんが、他の人たちに任せましょう。厳しいことを言いますが、現状の低い生産性の状況を状況を良しとしている会社に未来はないからです

「【業務効率化】士業なら知っておきたいITツール14選」に士業なら知っておきたいクラウドサービスをまとめております。

効率化を図りたい方はぜひチェックしてみてください。

クラウドサービスはどんどん進化していっておりますし、上記で紹介している内容もすぐに陳腐化すると思います。

ご自身で日々アップデートしていく習慣も身につけておきましょう。

⑤「補間関係を築ける」診断士仲間をつくる

最後は補間関係を築ける診断士仲間をつくることです。

診断士は「企業の経営支援を担う」という幅広い領域をカバーせざるを得ないポジションゆえに、1人で出来ることにはタカがしれております。

例えば、マーケティング関連支援で案件を獲得したとしても、いろいろヒアリングを重ねていくにつれ「原価管理に関する不備」「事業承継問題」「資金繰り問題」などいろんなところから埃が出てくるでしょう

企業は数多の経営課題を抱えておりますが、それらは各々が独立しているというより、各課題が複雑に絡み合っております。

全てを1人で解決するのには限界がありますので、例えばあなたがマーケティング支援の専門家であれば「コスト管理」「事業承継/M&A」「資金調達」「海外展開」などの専門家と良い関係を築き、チームで解決できるような体制を築きましょう。

この状態を築くことができれば、仲間と共に案件開拓をおこなったり、案件を融通しあうことも可能です

ただし、やみくもに群れあったり、仲間の数を増やしていくのも得策ではありません。あくまでもお互いがwin-winになれる関係を築くことに注力しましょう。

まとめ

以上、本記事では未経験・実務経験の方でも問題なく診断士として活躍できる理由について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。

お答えできる範囲で答えさせて頂きます。

それではまた!

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