サラリーマンネタ

飛行機遅延でエールフランス(Air France)から補償金(Compensation)をもらう方法【EU261法】

どうも、Tomatsuです。

いきなりですが、海外出張で最も困るのが飛行機遅延ですよね~。

私も二月に一度の頻度で海外出張しているのですが、お祓いしてもらいたいくらい頻繁に飛行機遅延に巻き込まれてしまいます。

それはさておき、本記事をお読み頂いているということは、エールフランス便の遅延が起こったものと思われます。

EU圏を出発する便には、EU261法が適用されますので、以下の条件を満たしたうえでフライトが欠航・遅延した場合には、高額の補償金を貰えます

  • EU圏を出発する便
  • EU圏に到着する便、かつEU加盟の航空会社便
  • 欠航・遅延の理由が、悪天候などの不可抗力でない

航空会社はこの制度を教えてくれませんので、是非覚えておいてください。

ただし、請求ステップはかなり分かりにくく、航空会社も請求の手助けをしてくれません(窓口は本当に不親切です)。

また、ネットでも詳細な解説が見当たらなかったので、本記事では私の実例を交えながら、請求の各ステップを細かく説明していきます。

なお、便宜上エールフランス便の例を扱っておりますが、KLM便も同じ方法で請求できます。

飛行機遅延でエールフランス(Air France)から補償金をもらう方法

補償額はいくらくらい?

補償内容は「バウチャー(航空券の割引券)」、および「現金」の二種類があります。

A. バウチャーの場合

  • 1,500 km 以下の便 : 350ユーロ
  • EU圏内で1,500 kmを超える便 : 500ユーロ
  • EU圏外への1,500 km から 3,500 kmまでの全便 : 500ユーロ
  • 3,500 km を超えるEU圏外への便で4時間以上の遅延 : 800ユーロ

B. 現金補償の場合

  • 1,500 km 以下の便 : 250ユーロ
  • EU圏内で1,500 kmを超える便 : 400ユーロ
  • EU圏外への1,500 km から 3,500 kmまでの全便 : 400ユーロ
  • 3,500 km を超えるEU圏外への便で4時間以上の遅延 : 600ユーロ

請求ステップ

現金請求の場合、ステップは下記となります。

  1. エールフランスのカスタマーサービスに必要情報を入力
  2. カスタマーサービスからの返信受領 → 銀行口座情報を聞かれる
  3. 振込先情報を提出
  4. 補償金の振込を待つ(4~6週間)

1. エールフランスのカスタマーサービスに必要情報を入力

まずは以下のリンクにアクセスしましょう。

https://www.airfrance.com/vlb/ecrm/IR/en/local/core/engine/ecomplaint/InitComplaintAction.do (エールフランスのカスタマーサービス)

以下のようなページが出てくるはずです。

オレンジ色のインストラクションに沿って情報を入力・選択しましょう。

ここまでくるとメッセージ入力欄が出てきます。

以下にテンプレート文を作ったので、適宜 [] 部分を修正しながらご使用ください

テンプレート文

——————————————————————————

Dear Sir/Madam,

[Reference: [flight number] (フライトナンバー記入 [例:AF276])

I am writing to you in connection with the above flight on which I was booked to travel on [date] (出発予定日 [例:]).

The flight was supposed to depart from [departure airport] (出発地 [例:Paris]) at [time] (出発時刻 [例:13:15 pm]) and arrive at [arrival airport] (到着予定地 [例:Narita]) at [time] (到着予定時刻 [例:9:10 am]), but it was delayed by [x] (何時間遅れたか [例:12]) hours.

Under the EU Denied Boarding Regulation 261/2004 I am entitled to the sum of €[x] (何ユーロの補償を見込んでいるか [例:600]) in compensation and look forward to receiving the sterling equivalent.

Yours sincerely,

[XXX XXXXX] (あなたの氏名[例:Taro Yamada])

——————————————————————————

全て埋め終わったらSend (提出) をクリックすればOKです。

2. カスタマーサービスからの返信受領 → 銀行口座情報を聞かれる

必要情報を提出するとエールフランスから以下のようなメールを受領します。

読みづらくて恐縮ですが、これは私が実際にパリ発-成田着便で遅延を食らった時のものです。

24時間の遅延を食らってしまったので、600ユーロの請求権がある旨記載されています。

また、補償金の振込先情報を請求されていることが分かります。

  • Name of Account Holder (in Katakana) : 口座名義人の氏名(カタカナで)
  • Account Number : 口座番号
  • Bank Name : 銀行名
  • Bank Code : 金融機関コード
  • Branch Name : 支店名
  • Branch Code : 支店コード
  • Type of Account : 口座タイプ(普通か当座か)
  • Copy of Bank Card/Passbook : カードの写真

3. 振込先情報を提出

エールフランスから受領したメールの一文目の Click here をクリックします。

以下のような返信ページが出てきます。

オレンジ色のインストラクションに沿って振込先情報を記入しましょう。

Attachment欄にカードの写真を添付するのを忘れないようにしましょう。

情報記入・写真添付が終わったらSubmitをクリックして提出しましょう。

4. 補償金の振込を待つ

ここまで来たら一件落着です。

口座情報の記入が終わると、以下のようなメールを受領します。

メールでは振込に4~6週間かかると記載されておりましたが、2週間程度で600ユーロ振り込まれていました。

ちょっとした贅沢を楽しもう

飛行機遅延は心身へのダメージが計り知れませんが、1日の遅延で約7万円もらえたので、結果的には嬉しいトラブルとなりました。

ただしここで「やっほ~!7万円を独り占めしてやるぅ」などと言ってはいけません。

帰りを待っててくれていた家族には心配を掛けてしまっているはずですので、補償金の一部を使ってちょっとした贅沢で家族をねぎらいましょう。

サラリーマンの一番の使命は家族を幸せにすることですから。

ちなみに私は妻と一緒に鉄板焼きを楽しみました。

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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