どうも、Tomatsuです。
「自己PRで何を書けばよいのか分からない...」
このような状況でお悩みではないでしょうか?
私も就活生だったころ、『特筆した実績がなかったため』内容を絞り出すのにかなり悩んだ思い出があります。
当時は「どうやったらショボい実績を良く魅せられるか?」みたいなことばかり考えていましたが、今振り返ってみると無駄だったな~と感じます。。。
就活生の方が同じ轍を踏まないように、本記事ではエンジ会社勤務の私が「プラント業界志望の就活生向け」に「自己PRの書き方とポイント」について解説したいと思います。
専業三社(日揮・千代田化工・TEC)をイメージしておりますが汎用的なテクニックだと思いますので、是非多くの方に参考にして頂きたいと思います。
- 専業三社(日揮・千代田・TEC)志望の方々
- 自己PRの内容が決まらない
- 自己PRのまとめ方が分からない
自己PRの書き方・ポイント
多くの就活生が誤解していますが、自己PRに「特筆した実績は不要」です。
それよりも意識したいのが「具体的な思考・行動プロセス」の説明を通した「課題解決力の深堀り」です。
プラントエンジニアリング業界では特に『課題解決力』が求められるからです。
- 特筆した実績 → ×
- 課題解決力の深堀 → 〇
課題解決力はどう表現する?
では「課題解決力」はどのように表現すれば良いのでしょうか?
答えは、『ある状況において明確な意図をもって課題を設定し、課題解決に向けて行動を取ったエピソードを記述すること』です。
その結果、何かしらの成果が出たはずですが、この成果の大小は問わなくて良いです。
STARモデル
上記ではピンとこないかと思いますので、「STARモデル」に落とし込んで考えてみましょう。
STARモデルとは「Situation」「Task」「Action」「Result」の頭文字を取った『思考・行動プロセスの型』を指します。
- 【状況(Situation)】:どのような状況か?
- 【意図(Task)】:どのような課題設定を行ったか?
- 【行動(Action)】:どのような行動を取ったか?
- 【結果(Result)】:行動を取った結果は?
「エンジニアリング会社の社員も評価面談の際に使用するフレームワーク」で非常に有用な思考法ですので、今後も覚えておくことをおすすめします。
STARモデルを用いた例文
ここからは早速、「STARモデル」を用いた「自己PRサンプル」を見てみましょう。
飲食店のマネージャー経験を通じて培った「課題解決力」が長所です。
① 状況(Situation)
バイト先は、売上高のほとんどをお得意様に依存しており、安定的な収益性は保てていたものの、成長性に課題がありました。
② 意図(Task)
私は上記の状況を踏まえて、(1)店舗の成長には「新規顧客を開拓する」必要があること、そして(2) そのためには「店舗の認知度を高める」必要があると考えました。
③ 行動(Action)
そこで、認知度向上を目的とした施策として(1) SNSを利用した固定客からの口コミ誘発 (2) クーポン配りを兼ねた店舗外での声掛け、を実施しました。
④ 結果(Result)
結果、翌月には新規顧客が○○%増加し、売上高△△%増を達成しました。
めちゃくちゃ理路整然としていますよね。
ちなみに、上記の例ではちょっと凄めのエピソードを書いておりますが④「結果」は全然重要ではありません。
意図(Task)が一番大事
実はSTARモデルにおいて一番重要なのは②「意図」です。
これは、自分が置かれている状況に対して「明確な意図をもって課題設定できる人」=「再現性高く成果を出し続けられる人」だからです。
言い換えると、このような人は「考える力(思考力)」が備わっており、難しい環境に置かれたとしても、課題解決に必要な「効果的なアクション」を安定的に導き出せます。
マグレ頼みではないということです。
人事はESを読む際、上記のような「明確な意図をもって課題設定できる人」なのかどうかを判断しています。
これが伝わらない書き方をしてしまうとばっさり切られてしまいますので、ぜひ「STARモデル」を活用して「明確な意図」を示すよう意識してみてください。
NGパターン(実績推しで中身が無い)
ちょっと脱線するかもしれませんが、就活生のESを添削していて良く目にする「NG例」を紹介します(Aさん:本人の了承を得ております)。
3回生の時、200人の学生団体のリーダーを務め、○○イベントを成功させました。200人のチームをまとめるために一人一人への声掛けを忘れず、毎日モチベーションの維持にに注力しました。その結果、イベント当日には例年以上の盛り上がりを示し、成功をおさめました。この経験を通じてチームを牽引する力が身に付きました。
200人の学生団体ってめちゃくちゃすごいですね。。。
ただ、この書き方だとAさんが「何をやったのかが分からない」。
そもそも何を以てイベントが成功したと判断したのかも分からない。
200人の頂点に立っていたということで、Aさんはおそらくとてつもない能力・人望を備えた方なのでしょうが、勿体ないですね。
どこを修正すべき?
基本的には「STARモデルの型」に落とし込めるよう、エピソードを深堀りするべきです。
Aさんの例で足りていなかったポイントを下記にまとめました。
- 何をもって○○イベントを成功と定義づけるか?(状況説明)
- 達成するためにどんな課題があったか?(意図説明)
- 課題解決のためにどんな施策が必要と考えたか?(意図説明)
- 課題解決のためにどんな行動を取ったか?(行動説明)
ちなみに、結果は分かりやすいものであれば「ショボくて全然OK」です(定量的な方が分かりやすい)。
エンジニアリング会社ウケするエピソード
ここからは専業三社(日揮・千代田・TEC)に受けるエピソードについて考察します。
まずは、専業三社の「求める人材像」を確認してみましょう。
日揮の求める人材像
・ 新たな領域、技術、手法に挑戦できる人
日揮HPより
・ 社会への好奇心をもち、人のニーズに応えて創造性を発揮できる人
・ 多様な人や技術を結集できる柔軟性とリーダーシップをもてる人
・ 困難があってもあきらめずに最後までやり遂げる目標達成への意欲をもてる人
・ 文化や立場の違う人たちを尊重し、高い倫理観をもって誠実に行動できる人
千代田化工の求める人材像
・当社の経営理念に共感し、経済的な付加価値と社会的価値を追求する意欲の高い方
千代田化工HPより
・国や文化、考え方ややり方の違いを乗り越え、多様性を受入れながらひとつの目標に向かって全体最適の観点で仕事を進めていくことに魅力を感じられる方
TECの求める人材像
・バイタリティにあふれた明るい応対の出来る方
東洋エンジHPより
・専門性に加え、異分野への興味や様々な好奇心を持つ方
・論理的に物事を考え課題を解決することができる方
・スポーツや趣味に情熱を注いだ方
・基礎学力が充実している方
共通項目
三社の求める人材像を見ると下記の共通項があることが分かります。
- 新しい領域・手法(異分野・異文化・多様性)に興味があり、受け入れられる
- チームで目標達成する意識が強い
なので、自己PRを作成する際には、これらと関連させやすそうなエピソードを用いるのが良いですね。
参考までに下記にサンプルを挙げさせて頂きました。
【新しい領域・手法(異分野・異文化・多様性)系】
- 大学院の研究活動において異分野の手法を用いた事例
- 外国人留学生と共同で実施した課題解決事例
- 留学中に実施した課題解決事例
【チームで目標達成】
- 体育会活動における課題解決事例
- サークル活動における課題解決事例
- アルバイト活動における課題解決事例
是非これらを題材に自己PRのエピソードを考えてみてください(STARモデルに落とし込むのを忘れないように)。
いかがでしたでしょうか?
ちょっと長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
このサイトでは本記事以外にもエンジ業界関連記事を用意しておりますので、是非参考にしてみてください。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。