どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
近年、中小企業診断士資格の人気がじわじわ上がってきております。
私の周りでも診断士資格を取ったという人が爆発的に増えてきており、ブームとっても過言ではありません。
しかし、なかには資格取得前に抱いていた期待・イメージと、取得後のギャップが大きすぎるせいか「資格を取ったけどうまく使いこなせてない。。。」という人もかなり多いです。
せっかく長い時間勉強して苦労して取った難関資格なのに、これではもったいないですよね。
そこで本記事では「中小企業診断士の取得はやめておいた方が良いと思う人5選」について現役診断士の視点で解説したいと思います。
中小企業診断士の取得を検討中の方にとっては耳の痛い内容かもしれませんが、ミスマッチを防ぐためにも頭の片隅に入れておいて頂けると良いと思います。
- 中小企業診断士を勉強中の方
- 中小企業診断士の勉強を検討中の方
本ブログの内容はあくまでイチ個人としての意見ですので、完全に鵜呑みにして頂く必要はなく、「こんな意見もあるんだな〜」という程度に受け止めていただければ幸いです。
取ったけど使いこなせない?「中小企業診断士はやめとけと思う人」5選
私が個人的に「こんな人は中小企業診断士の取得をやめておいた方が良いんじゃないか?」と考える方の特徴は以下の通りです。
- 資格を取っただけで何かが変わると思っている人
- インプットモンスターな人
- マネジメント能力を向上させる気がない人
- 自ら営業・マーケティングをする気がない人
- 既にやりたい事業が明確にある人
一つずつ理由を説明したいと思います。
①資格を取っただけで何かが変わると思っている人
「資格を取っただけで何かが変わると思っている人」にとって中小企業診断士資格はあまり意味がないかもしれません。
理由は単純明快で「資格を持っているだけでは何も評価されないから」です。
診断士として活躍されている方々は例外無く、資格取得後に価値のあるサービスを構築されたり、ゴリゴリ営業をされたり、とにかく行動量がずば抜けております。
なにも診断士資格自体が意味がないとは言っておりません。
中小企業診断士を保有していることは「国から認められた経営コンサルタント」として一定のシグナル効果はあります(私自身その恩恵を受けたことが多いです)。
ただし、このシグナル効果は副次的なものであり、提供価値の高いサービスを提案していく中で権威性を示すことで提案先を説得する材料に使える、程度のものと理解いただいた方が良いと考えます。
②インプットモンスターな人
とにかく勉強が好きなインプットモンスター気質な方も中小企業診断士資格の活用には向いていないと考えます。
理由は①と似ていますが、診断士資格の活用は「支援先へのコンサルティング」「書籍・雑誌・論文等の執筆」「セミナー講演」などのアウトプットが前提となるからです。
企業内診断士の方の場合なかなか上記の活動は難しいかもしれませんが、勉強した内容は勤務先でいくらでもアウトプット可能です。
「資格の有効活用という観点で資格を取っていない」という方であれば、その目的を否定するものではありませんが、インプットのみが目的であれば何もこの難関資格にチャレンジする必要もないかと思います。
③マネジメント能力を向上させる気がない人
マネジメント能力を向上させる気がない人も、診断士資格を活用するのが難しいと言えます。
診断士業務は以下の方々のマネジメント・ディレクションが前提となり、到底1人で完結するものではないからです。
- 支援先の社長・経営陣・従業員・業務委託メンバー
- 支援先を一緒に支える士業・専門家
実際、中小企業診断士として活動していて感じるのは、「純粋なコンサルティングのみの提供」で済むことはほんの一握りの支援先であるということです。
実態としては、中小企業のほとんどが自社のみで事業計画を実行することが不可能であり、診断士の手によって現場での実行支援が伴うことがほとんどです。
「1人で黙々コンサルティングをやりたいから診断士を目指している」と考えている人は再検討された方が良いかもしれません。
④自ら営業・マーケティングをする気がない人
自ら営業・マーケティングをするつもりがない方も診断士資格を有効活用できないでしょう。
理由は言わずもがなですが、「診断士として活躍すること=仕事をドシドシとってくること」だからです。
いくら難関資格を突破して網羅的な経営知識を保有していようが、自ら提供チャンスを生み出せない人は士業として半人前と言わざるを得ません。
近年、補助金バブルもあり、企業内診断士として元請として活動するチャンスも出て来ております。
もし資格を有効活用したいという気持ちがおありなのであれば、資格勉強を始める前に、自ら矢面に立つ気概を持つところからスタートするのが良いかもしれません。
⑤既にやりたい事業が明確にある人
最後は少し毛色が異なりますが「既にやりたい事業が明確にある」という人は診断士資格をとる意味があまりないかもしれません。
というのも、診断士業務の根幹は事業者様に対する経営診断・助言であり、自らが成し遂げたい事業があるのであれば時間を無駄にしてしまうからです。
とは言えども、診断士試験を通じて勉強する内容は自分が推進したい事業を助けてくれるはずですので、そういった意味で100%無駄になることはありません。
逆に中小企業診断士の取得を推奨したい人の特徴
中小企業診断士の取得を推奨したい人の特徴は以下の通りです。
- 資格はあくまで権威性を示すツールと考え、自らゴリゴリ行動できる人
- アウトプット前提のインプットが可能な人
- マネジメント能力を伸ばしたい人
- 自ら営業・マーケティングをやれる人
- 人の役に立つのが好きな人
そうです、完全にこれまで説明してきた内容をそのままひっくり返したような人です。
理由は説明するまでもないですね。。。笑
なお、「中小企業診断士に向いてる人の5つの特徴」に中小企業診断士として大活躍している人の特徴を説明しております。
「活躍している診断士に少しでも近づきたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
以上、本記事では「中小企業診断士の取得はやめておいた方が良いと思う人5選」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それではまた!