どうも、Tomatsuです。
受験生
中小企業診断士の「顧問料・相談料の相場」っていくらくらいなのでしょうか?
せっかく目指すのであれば、知っておきたいと思いまして。。。
とても気になる疑問ですよね。
もちろん、中小企業診断士は経営の専門家として、経営戦略の策定から売上アップのための施策策定・実行支援、人事労務相談、生産管理施策など、他士業と比べても幅広い業務に携わっておりますので、一概には言えません。
ただし、相場観というものはどの士業にもありますし、今回はせっかくですし他士業との比較も含めて調査することとしました。
中小企業診断士を目指している方はぜひ参考にしてみて下さい。
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- 中小企業診断士の料金・相談料・顧問料の相場が知りたい方
- 他士業の顧問料の相場が知りたい方
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中小企業診断士の料金・顧問料・相談料の相場とは?
中小企業診断士の報酬と一言で言っても、サービスの内容・質、顧客の特性・資金余裕度によっても診断士に支払われる報酬は異なります。
中でも大きく変わる要因として、その仕事が「公的業務」なのか「民間業務」なのか?が挙げられます。
[報酬が大きく変わる要因]
「公的業務」or「民間業務」?
少し古いデータですが、中小企業診断協会が2016年に取ったアンケート結果が上がっていましたので紹介いたします。
診断士の1日あたりの平均報酬額
中小企業診断協会データを基に当サイトにより加工
診断士の1日あたりの最高報酬額
中小企業診断協会データを基に当サイトにより加工
こちらのアンケートは計1,800名以上が回答したものをベースに作られており、それなりに信頼できるデータであると言えます。
1日あたりの稼働時間が明記されていないのが気になりますが、おおよそ3~4時間程度であると推測されます。
時間単価は各々推算してみて下さい(すみませんが、稼働時間の根拠は私の感覚です。。。)。
データを見ると「執筆業務」の単価が低く魅力的には移りませんが、ポイントは「400字あたりの」報酬額ということです。
例えば公的業務における平均執筆報酬額は6800円ですが、これを文字単価に割りなおすと「17円/字」になります。
これは通常のWEBライター単価の5~6倍になりますし、それほど悪いビジネスではないことが分かります(3,000字の記事の報酬額=約5万円)。
スキマ時間も有効に使えますので、診断業務と並行して執筆業務にも取り組んでみてはいかがでしょうか?
顧問契約の場合はどう?
同サイトに顧問契約に関するアンケート結果も記載されておりました。
アンケート内容 | 平均 |
[公的業務] | |
顧問料(月額) | 65,400円/月 |
訪問回数 | 2.6日/月 |
[民間業務] | |
顧問料(月額) | 170,400円/月 |
訪問回数 | 5.1日/月 |
ちなみに顧問契約を持つ診断士の割合は公的業務メインの診断士の場合、全体の23.3%であり、そのうち顧問先の数は平均で2.7社とのことでした。
一方、民間業務メインの診断士の場合は、顧問先保有割合は47.4%であり、顧問先の数は平均で6.7社という結果でした。
中小企業診断協会推奨の料金体系
上記のアンケート結果を踏まえて、中小企業診断士協会では報酬金額の推奨額を規定しております。
診断業務 | 10.8万円/日 |
経営指導 | 9.8万円/日 |
講演 | 12.7万円/件 |
経営指導顧問 | 13.2万円/月 |
コスト以上、顧客価値以下のレンジを把握する
ここまで実績データや診断協会の推奨料金体系に基づいて紹介いたしました。
ただし、結局のところ診断士としてどのようなサービスを提案するかによって変わりますし、契約は原則自由ですので、サービス提供者・顧客が納得していればどんな料金体系を取っても良いです。
何よりも、お客様に感じて頂ける価値以上の報酬は貰えませんし、価格が自社負担よりも上回った状態なのは持続可能なビジネスとは言えません。
顧客に提供できる価値をしっかり測り(売上増、生産性向上、コスト削減)、自社コストを考慮の上、戦略的な価格設定を心掛けましょう。
また、事前にサービスの料金体系を明示しておき発注者(顧客側)に高い透明性をアピール手法もあれば、料金体系は事前に明示せず見積りを取って戦略的交渉に持っていく手段もありますし、その間を取る方法もあります。
定型業務であれば前者、プロジェクト型であれば後者が望ましいですが、価格設定は診断士活動を継続する上で重要な要素になりますので、色々試しながらご自身に合った手段を模索すると良いと思います。
サービス提供者側からしたらとても簡単なことでも、顧客側から見れば「何十万円支払ってもやってもらいたい!」と行って頂けるような業務もあります。
ご自身の提供価値を測る上でも、顧客との対話は重要ですので、ぜひいやらしい話とは考えず、しっかりお金の話に向き合いましょう。
週末起業家WEBマーケター・Tomatsuの場合
私の場合は、顧客の業種・業態に応じてフィーを変えておりますが、基本思想としては下記を掲げております。
スポットコンサルティング | 1万円/時間 |
WEBマーケティングコンサルティングパッケージ (戦略・施策・実行・PDCAアドバイス) – メール・LINE相談無制限 – マンスリーミーティング1回 (オンライン限定) | 3~5万円/月 |
実行支援 (ディレクション・ライティング・WEB制作) | 都度見積り |
運用型広告 (運用額2万円以下の場合4,000円/月) | 運用額×20% |
ちなみに初回相談は原則無料としております。
その際に上記では表現できない料金設定の根拠について話しております。
基本的には、顧客に価値を提供できないと踏んだらお断りしておりますし、かなり良心的な価格設定になっておりますので、万が一、無料相談されたい事業者様がおられたらぜひ紹介下さい笑
他士業の顧問料の相場は?
(弁護士・公認会計士・税理士・社労士)
ではせっかくなので、ここからはネットでかき集めた「他士業の顧問料・相談料の相場」について紹介します。
弁護士
顧問弁護士の顧問料の相場はおおよそ「3万円~5万円」のようです(日本弁護士連合会より)。
対応業務は概ね下記の通り。
- 電話・メールにいつでも気軽に相談
- 予防法務でトラブルに強い会社する
- 法務上の問題点を指摘する
- 法改正情報をいち早く届ける
- 案件依頼に対して優先して応える
スポットの相談料については当然、幅はありますが、概ね30分あたり5,000円程度とのことです。
公認会計士
公認会計士は顧客の年商規模によって料金を決定しているケースが多いようです。
年商 | 顧問料 |
5千万円~1億円 | 2万5千円 |
1億円~3億円 | 3万5千円 |
3億円~5億円 | 4万5千円 |
5億円以上 | 5万円 |
中小企業が公認会計士の顧問を雇っているケースは中々聞きませんが、上記のような体系とのことです。
また、単発業務の場合は「1時間あたり1万円」で見積もられる場合が多いようです。
税理士
税理士の顧問料の相場は下記の通りです。
年商 | 訪問頻度 | 顧問料 |
500万円未満 | 確定申告のみ | 8万円/年 |
500万円 ~1,000万円 | 3ヵ月に 一回 | 1万円/月 |
1,000万円 ~3,000万円 | 2ヵ月に 一回 | 2万円/月 |
3,000万円 ~5,000万円 | 毎月 | 2万5円/月 |
5000万円 ~1億円 | 毎月 | 3万円/月 |
1億円以上 | 要相談 | 3万円/月 |
公認会計士と比べて中小企業にとっても馴染みが深く、税務代理や税務署類の作成に限らず、お金に関する相談はなんでも対応してくれるイメージです。
社労士
社労士の基本的な顧問料の相場は顧客従業員数によって上下するのですが、大体「1万円~2万円」と言われております。
対応業務は多岐に渡りますが基本的に「手続業務」や「紛争解決手続代理業務(ADR)」「給与計算等の業務」が多いようです。
顧客としては相談しようと思えばいくらでも相談したくなるネタがありますので、対面相談や電話・メール相談がトータル3時間までといった条件を付けている所もあるとのこと。
ちなみに単発業務の相場は下記のイメージのようです。
就業規則作成 | 5万~15万円 |
就業規則修正 | 2万~3万円 |
諸規定作成 | 3~5万円 |
各種保険関係の書類 | 5千~1万円 |
助成金の申請 | 報奨金の20% |
中小企業診断士の顧問料は高め
以上をまとめると、各士業の顧問料の相場は下記の通りとなります。
- 弁護士 = ~5万円
- 公認会計士 = ~5万円
- 税理士 = ~3万円
- 社労士 = ~2万円
- 中小企業診断士 = 6万5千~17万円
単純な比較はできませんし、売れっ子士業であれば相場なんて関係ないとは思いますが、中小企業診断士の平均相場は高めであることが分かります。
これは中小企業診断士の業務の幅や顧客の売上・生産性などの経営指標に直接貢献できることに起因すると思います。
近年、周りでも「社労士to診断士」、「弁護士to診断士」を目指されている方が多いと感じるのですが、上記データはその背景を表しているんでは無いでしょうか。
まとめ
以上、本記事では「中小企業診断士の効果的な営業方法」について個人的な見解を述べさせて頂きました。
ご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!