どうも、Tomatsuです。
普段仕事をしていて急に「アイデア出し」を求められることって意外に多くないですか?
「急に言われても私そんなクリエイティブじゃないし・・・」
と困っている方も多いと思います。
ただ、はたしてアイデア出しにクリエイティブさは必要なのでしょうか?
実はそんなことは全然なく「考え方の型」(いわゆるフレームワーク)さえあれば、誰もが簡単に「アイデア出しの達人」になれます。
今回は、Udemyの「【超実践】すぐに使えるデザイン思考!~日常にイノベーションを起こす38個の習慣~」(サイボウズ・渡辺拓さん)で説明されている「3つの発想法」について紹介させて頂きます。
本記事の発想法を身につけて、職場で一目置かれる「アイデアマン」になりましょう!
- アイデアが思いつかない方々
- 0→1を生み出すための思考法を身につけたい方々
- アイデア出しの型(フレームワーク)を勉強したい方々
- 職場で良くアイデアを求められる方々
デザイン思考で用いられる「アイデア出しの手法のみの紹介」ですのでデザイン思考の解説ではありません。
仕事でアイデアが出ない時の3つの発想法
これから3つの方法を紹介します。
- 発想法①:機能分解法
- 発想法②:フィルタインプット法
- 発想法③:アナロジー法
早速一つ一つ見ていきましょう!
と言いたい所ですが、これらの発想法、「まずはやってみる!」という精神が非常に重要ですので、記事を読みながら一緒に試して頂ければと思います。
スポーツと一緒で理論として覚えるのじゃなくて、型として体に叩き込むのが重要なのですね。
発想法①:機能分解法
まずは「機能分解」についてみていきましょう。
この方法、平たく言うと、
- アイデア出しの対象テーマを「パーツ」・「特徴」・「機能」ごとに分解
- 書き出した要素を一つずつ「取り替えてみる」(大幅に振る!)
これだけです。
例を示しながらの説明の方が分かりやすいと思いますので「イヤホン」を題材に説明します(Udemy講座ではアイロンの例でした)。
ステップ①:「パーツ」・「特徴」・「機能」ごとに分解
まずはイヤホンの「パーツ」・「特徴」・「機能」ごとに分解してみましょう。
- 音を出す
- コードがある
- 耳に取り付ける
- ・・・
など、いろいろあるかと思います。
これらを下記のフォーマットに落とし込んでみてください。
[用意するもの]
- A4用紙(ノート)
- 緑ペン(枠線用)、青ペン(日付、テーマ、要素書き出し用)
[ポイント]
- 15個かならずひねり出す
- 時間制限を設ける(5分)
意識して欲しいのは「必ず15個ひねり出すこと」と、強制力を持たせるために「時間制限を設けること」です。
生活になじみ深い「イヤホン」でも15個も要素を洗い出すとなると難しくないですか?
ステップ②:書き出した要素を「取り替える」
15個揃ったら、次に、書き出した要素を一つずつ取り出して、その要素を思いっきり振ってみてます。
例えば「コードがある」という特徴。
これを真反対の「コードがない」にしてみるとどうなるでしょう?
この発想法で生まれたのが「ワイヤレスイヤホン」です。
今でこそワイヤレスイヤホンは当たり前ですが、例えば残りの「音を出す」という要素と「耳に取り付ける」という要素を見てみましょう。
例1:「音を出す」→「音を出さない」→音を出さず脳に直接働きかけるイヤホン(音漏れ防ぐ)
例2:「耳に取り付ける」→「耳以外に取り付ける」→骨伝導ヘッドホン(中耳炎でも使える)
面白いアイデアが出てきましたね!
ちなみに例2の骨伝導ヘッドホンは、まだまだ知名度は高くありませんが、既に様々なメーカーによって商品化されています。
要素を取り換える際のポイントは下記です。
- 技術的に可能か否かは「考えない」
- 自分の発想の枠を超える(バカバカしいアイデアの方が価値あり)
- 必ず書き出す
特に最後の「書き出す」はかなり重要です。
「全部頭の中でできそう」と思われた方もいるかもしれませんが、意外と難しいです。
書き出すというアクションを加えることで「脳」が活性化されますし、メモとして残せるという利点もありますので、初心者のうちは「書き出す」を徹底してみてください。
発想法②:フィルタインプット法
次に「フィルタインプット」をみていきましょう。
この発想法のステップは下記の通り。
- 「フィルタとなる要素」を用意
- 「アイデア出しのテーマ」と「フィルタとなる要素」を掛け算する
意味が分からないと思いますので、今回も「イヤホン」を例にやり方を確認しましょう。
ステップ①:フィルタとなる要素を用意
まずはフィルタとなる要素を書き出します。
ここではイヤホンに対して「掛け算したい要素」を書き出します。
これは「形容詞」でも良いですし「モノ」でもOKです。
例えば「形容詞」であれば、
- 強い
- 軽い
- 小さい
- ・・・
「モノ」であれば
- メガネ
- 時計
- 靴
- ・・・
イヤホンとの関連性は問わず、「発想を自由にして」色々出してみてください。
ステップ②:テーマとフィルタを掛け算する
フィルタが揃ったら下記のフォーマットに落とし込みましょう。
下記のように、掛け算結果として「新しいアイデアのタネ」が生まれます。
- 強いメガネ
- イヤホン×メガネ
この発想法で開発されたかどうかは分かりませんが「イヤホン×メガネ」でBOSEからこんな商品が出ています。
オーディオサングラスと言うらしく、海外アーティストの影響で大人気のようです。
以上のように、既存の発想にとらわれず、「対象テーマ×○○」の掛け算をおこなうことで思わぬイノベーションが生まれます。
是非試してみてください。
SCAMPER法
ちなみに、フィルタインプット法の成否は、どれだけ多くのフィルタ要素を書き出せるかにかかっています。
そこで紹介したいのがSCAMPER法です。
詳細は「アイデアが湧き出す「31のSCAMPER質問リスト」を作ってみました。」に譲りますが、かなりおすすめですので是非確認してみてください。
発想法③:アナロジー法
最後に「アナロジー」という手法について説明します。
これはデザイナーが実際に使っている手法で、デザイン思考の本でも良く紹介されています。
ただ、具体的なやり方の説明はなされていないことが多いので、以下で確認しましょう。
アナロジーのステップは下記の通り。
- 「アイデア出しのテーマ」と「似ているモノ」から「特徴的な要素」を取り出す
- 「特徴的な要素」をフィードバックする
やはり意味が分からないと思いますので、具体例を交えてみていきましょう。
ここまで「イヤホン」を取り上げてきましたが、今回は「ホッカイロ」を対象とします。
ステップ①:似ているモノから特徴的な要素を取り出す
まずは「ホッカイロ」に似ているものを挙げてみましょう。
- 暖房(温める)
- シリカゲル(有害物質が包装されている)
- 湿布(体にくっつける)
- ・・・
こんなところでしょうか?
ここでは上記リストの中から「湿布」を取りあげることにします。
次に「湿布」の特徴をリストしていきましょう。
- 体に貼る
- 薄い
- ・・・
こんなイメージです。
出来ましたら以下のフォーマットに落とし込みます。
ステップ②:もともとのテーマにフィードバックする
次に、「湿布の特徴」をもともとのテーマである「ホッカイロ」に落とし込みます。
この発想法で開発されたのが「貼るタイプのホッカイロ」です。
このように「似ているモノ」から特徴的な要素のみ抜き出して、もとのテーマに戻してやると思わぬイノベーションが生まれることがあります。
Udemy講座では、「サッカー」と「バスケ」の例が取り上げられており、「バスケ」にオフサイドルールを設けたらどうなるか?みたいな話も紹介されていました。
面白いですね~。
まとめ
本記事では下記のアイデア発想法を紹介させて頂きました。
- 機能分解法
- フィルタインプット法
- アナロジー法
記事を読みながら実践してくださった方は分かると思いますが、これらは非常に簡単かつパワフルなアイデア出しツールです。
最初は実際に書き出しながらやった方が効率的ですが、慣れてくると頭の中で実践できるようになり、アイデアマンとしての能力も向上します。
日頃から実践する機会を作り、アイデア出しの能力を磨いていってみてください。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。