どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のTomatsuです。
受験生
中小企業診断士の合格者ってどういう人が多いのでしょうか?
正直受験勉強とは関係無いのですが、ふとした時に気になりまして。。。
気になる疑問ですよね~。
令和2年度試験で16歳の高校生が合格を勝ち取られたという神ニュースが舞い込んできましたが(しかも高得点。。。)、ここからもわかる通り診断士受験には年齢制限はありません。
また、診断士資格は社会人であればどんな人にでも役に立つことから、幅広い年齢層や性別の方々が受験されております。
このように幅広い層から支持されている診断士資格ですが、各属性におけるボリュームゾーンは存在しますし、診断士を目指すのであれば診断士像の代表例をイメージできておいた方が良いでしょう。
というわけで本記事では、中小企業診断士ってどんな人が多いのか?について年齢・性別・職業の観点から調査しました。
受験に直接役に立つわけではありませんが、箸休めかつトリビア的に楽しんでいただければ幸いです。
ではどうぞ!
- 中小企業診断士試験を受験中の方
- 中小企業診断士試験の受験を考えている方
- 中小企業診断士について気になっている方
診断士の年齢ボリュームゾーンは30代〜50代
中小企業診断協会のデータ
中小企業診断協会が令和3年5月に発表した資料には下記の統計データが報告されています。
選択肢 | 回答数 | 構成比 |
20代以下 | 7 | 0.4% |
30代 | 134 | 7.1% |
40代 | 423 | 22.4% |
50代 | 592 | 31.3% |
60代 | 493 | 26.1% |
70代以上 | 236 | 12.5% |
無回答 | 7 | 0.4% |
回答数計 | 1,892 | 100.0% |
当該データは都道府県協会に所属する会員中小企業診断士10,846名を対象に診断協会が令和2年11月に調査を行った結果に基づくものです。
10,846名に対して1,892名(17.4%)という回答数の少なさが気になりますが、このデータによると「診断士の中で最も多いのは50代」であるとされております。
中小企業診断士試験統計データ
一方、試験の統計データを参照すると少し違った景色が見えます。
下記は令和2年度中小企業診断士試験2次試験の統計データです。
年齢層 | 合格者数 | 構成比 |
20歳未満 | 1 | 0.1% |
20~29 | 218 | 18.6% |
30~39 | 501 | 42.7% |
40~49 | 296 | 25.2% |
50~59 | 143 | 12.2% |
60~69 | 13 | 1.1% |
70歳以上 | 2 | 0.2% |
合計 | 1,174 |
こちらのデータによると、診断士合格者の42.7%が30代であり最も割合が高くなっていることが分かります。
ん?じゃあ結局「30代」と「50代」のどっちが多いの?
データが揃っていないので完全推測ですが、30代〜50代の診断士の割合は大体同じくらいなのではないか?と考えております。
というのも下記の要素を考慮すると、30代〜50代の診断士数はおおよそ同じ程度に落ち着くものと思われるからです(投げやりな結論。。)
[診断協会データと比較して30代が多くなると思われる要因]
- (平成16年に)診断士試験が現在の形式になって以降、合格者の大多数は30代である(供給量が多い)
- 若手はアンケートへの回答に非協力的
- 若手診断士は協会に加入していないことが多い
(私自身、30代の診断士で協会に入会していない)
[合格者統計データより40代、50代が多くなると思われる要因]
- 30代診断士の方が更新をしない確率が高い
(あくまでTomatsuの肌感覚) - 診断士として滞留期間平均(10年〜15年)を考慮すると30代+10歳〜15歳で40代・50代に突入する
圧倒的に男性が多い
では、性別面はどうでしょうか?
先ほどと同じ診断データを参照したところ下記の結果が出ていることが分かりました。
統計データ
[中小企業診断協会データ]
選択肢 | 回答数 | 構成比 |
男性 | 1,786 | 94.4% |
女性 | 99 | 5.2% |
無回答 | 7 | 0.4% |
合計 | 1,892 | 100.0% |
[中小企業診断士試験統計データ(令和2年度)]
性別 | 合格者数 | 構成比 (%) |
男性 | 1,076 | 94.4 |
女性 | 98 | 5.2 |
合計 | 1,892 | 100.0 |
やはり多くの方がイメージされている通り、「男性の割合が9割以上」と圧倒的に男性の方が多いようです。
統計上の偏りはありますが、私が関わりのある診断士の方々(一発合格道場や研究会)を見渡すと、女性の活躍の方が目立つ傾向があるように感じます。
他資格は?
では、他の資格の割合はどうなっているのでしょうか?
少し古いデータですが2018年度の各資格試験の合格割合を示します。
資格試験 | 男性 比率 | 女性 比率 |
中小企業診断士 | 94.1% | 5.9% |
司法書士 | 77.1% | 22.9% |
司法試験 | 75.4% | 24.6% |
行政書士 | 73.7% | 26.3% |
税理士 | 71.8% | 28.2% |
社会保険労務士 | 65.4% | 34.6% |
他資格と比べても中小企業診断士がダントツで女性診断士が少ないことが分かります。。。
一方、社労士に関しては女性割合が3割を超えており、女性にも人気の高い資格であることが分かります。
[なぜ社労士は女性が多い?]
いろいろな考察がなされておりますが、まとめると下記の通りです。
- 緻密な仕事が求められ、女性に向いている
- 仕事と子育ての両立がしやすい
- 開業しなくても活躍でき女性が参入しやすい環境
企業内診断士が圧倒的に多い
最後に勤務先について調査しました。
下記は令和2年度の診断士試験合格者の内訳です。
勤務先区分 | 合格者 数 | 構成比 |
経営コンサルタント自営業 | 13 | 1.1% |
税理士・公認会計士等自営業 | 38 | 3.2% |
上記以外の自営業 | 24 | 2.0% |
経営コンサルタント事務所等勤務 | 55 | 4.7% |
民間企業勤務 | 733 | 62.4% |
政府系金融機関勤務 | 32 | 2.7% |
政府系以外の金融機関勤務 | 133 | 11.3% |
中小企業支援機関 | 16 | 1.4% |
独立行政法人・公益法人等勤務 | 13 | 1.1% |
公務員 | 39 | 3.3% |
研究・教育 | 1 | 0.1% |
学生 | 20 | 1.7% |
その他(無職を含む) | 57 | 4.9% |
合計 | 1174 | 100.0% |
やはり多くの方々の感覚通り、「金融機関勤務の銀行マンや民間企業勤務のサラリーマンが多い」結果となっております。
中小企業診断士には独占業務が無く、資格取得そのものが独立のきっかけになりにくいことが理由でしょう。
また、金融機関勤務の方の場合、中小企業診断士資格が推奨資格になっていることが多いこと、私のような民間企業勤務のサラリーマンにとっては本業でも生かせる自己啓発手段として最適である、ということも影響しているでしょう。
なかなか資格が活かせていないという方も多い
このような状況から、せっかく資格を取ったものの、全然活かせていないという方々も多く見受けられます。
そのような状況にお悩みの方向けに下記の記事もまとめておりますので是非ご参照ください。
まとめ
以上、本記事では「中小企業診断士はどんな人が多いのか?」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それではまた!