どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
士業界隈でよく耳にする「ひよこ食い」。
明確な定義は定かではありませんが、いわゆる資格取り立てホヤホヤの新人さんを対象とした搾取ビジネスを指すことが多いです。
私も中小企業診断士を取得した年には周りから「ひよこ食いには気をつけよう」みたいな話をたくさん耳にしました。
しかし、ある程度年数を重ねて改めて思うのは、そういった声は全て無視すべきということです。
本記事では「士業とひよこ食い」について解説した上でこれらの声を無視すべき理由を解説します。
受験勉強の箸休め記事として楽しんでいただければ〜。
- 中小企業診断士受験生の方
- 中小企業診断士になりたての方
そもそも「ひよこ食い」ってなに?
ひよこ食いの語源はわかりませんが、一般的には「中小企業診断士や行政書士、社会保険労務士などの士業に合格したばかりの情報弱者を対象に行われる搾取ビジネス」を指します。
種類は様々ありますが、以下のようなものは「ひよこ食い」ビジネスと呼ばれる傾向にあります。
- コネ・ノウハウが得られると称して高額な参加費を請求するプロコン塾・セミナー・コミュニティ
- 実績が得られると称して新人を安価な労働力として使い倒すコンサルビジネス・補助金支援機関
いずれにも共通するのが、新人であるがゆえ「実績がない」「コネクションがない」「仕事が取れない」などの「〇〇がない」と言う焦りの状況に付け込んだビジネスであることです。
実際そんな「ひよこ食い」なんてあるの?
この手の話はどうしても主観が混じってしまいます。
ただ、〇〇ハラスメントと同じで、被害を受けた人がひよこ食いの被害にあったと主張している状況を見るに「ひよこ食い」が存在するのは間違いないでしょう。
診断士独立後の一番手っ取り早いマネタイズ手段として補助金支援業務が人気ですが、最近では複数人で補助金支援のためのチームを組成して、効率的に支援業務を運用しているコミュニティが多くなってきています。
私が実際にお付き合いしている診断士の先生は全て良心的なサービスを構築されており尊敬の念でいっぱいなのですが、なかには顧客との折衝を担う元請が不当な利益を請求して、実際のライティングを行なっている下請け人材が疲弊しているところも多いのも事実です。
側から見るに、サービス提供者側、サービスの便益を受ける側の仕事の進め方が下手くそすぎて、両者の意見が食い違っているという構造になっている例が多いように思いますが、いずれにせよ本意ではないにせよ「ひよこ食い」の餌食になってしまっている人は多いようです。
「ひよこ食いに注意」を無視すべき3つの理由
これらの状況を踏まえた上で、改めて思うのは資格を取ったばかりの方々はこういった「ひよこ食いには注意しよう」のような声を無視すべきと考えます。
理由は下記の通りです。
- 世の中結局ギブ&テイクでできている→ギブもできないのにひよこ食いを嘆くのは100年早い
- 人のビジネスに口出しする暇があったら自分をなんとかしよう
- 「仕組みをつくる側」の世界を知るべき
ひとつずつ解説します。
①世の中結局ギブ&テイクでできている→ギブもできないのにひよこ食いを嘆くのは100年早い
まず第一に世の中「ギブ&テイク」でできています。
つまり、自分が期待する対価を得たいと思うなら、まずは自分が何かしらギブできるようになるべきです。
要は自分でギブもできないのに「ひよこ食いにあってしまった〜」などと嘆くなど100年早いということです。
資格を取ったからと言って「急に自分が特別な何者か?」になれたと勘違いして、そのギブをせずとも期待通りの対価を得られると考える人があまりにも多すぎます。
そもそも自身でギブができるくらい努力をしている人は良心的な人たちからの信頼を勝ち取り、結局、一番美味しいポジションにつくことができるので「ひよこ食い」の対象になり得ません。
ひよこ食いを心配するくらいなら、お客様、パートナー、仲間に対してギブをしまくって、経験や信頼貯金を貯めまくる時期を送るのも良いでしょう。
②人のビジネスに口出しする暇があったら自分をなんとかしよう
つぎは「人のビジネスに口出しする暇があったら自分をなんとかしよう」と思うからです。
「ひよこ食い」をしている人を擁護するつもりもありませんが、そもそも自分自身のビジネスや実績づくりに勤しんでいる人は、他人のビジネスに見向きもできないほど没頭しているはずです。
自身のビジネスに対してフロー状態に入りきれず、他人のビジネスが気になっている時点で、努力の方向性を誤っている状況を示唆しています。
そもそも、大の大人が人のビジネスに対して評論的になっている時点でイタいと言わざるを得ません。
人のビジネスに口出しする暇があったら、自身のビジネスをどうスケールさせるか?にリソースを投じましょう。
③「仕組みをつくる側」の世界を知るべき
最後は「仕組みをつくる側」の世界を知るべきと感じるからです。
いわゆる「ひよこ食い」をしていると陰口を叩かれる事業者の多くは、あくまで一部の人たちからそう言われているだけであって、そのほとんどは良心的なサービスを提供されております。
例えば、私が懇意にしている補助金支援チームを組成している代表。
心無い一部の人たちから「ひよこ食い」と言われている状況を目にしますが、下記のような運営方法をとっており実態は「ひよこ食い」とはかけ離れております。
- 公平・公正な報酬体系
- Slackグループを作っていつでも相談可能
- メンバーへのマニュアル配布・教育
- 案件の割り当て
実際には「ノウハウや実績が得られるし分からないことがあればいつでも教えてもらえる」ということに価値を感じ共感し、自ら進んでチームメンバーになっている人が多い状況です。
こういう運営状況を「ひよこ食い」と称する人は、仕組みをつくることの困難さをわかっておらず、元請-下請け構造になることそのものを「ひよこ食い」と述べているだけです。
仕組みをつくる側の困難さを知っている人であれば、口が裂けてもこのようなことは述べないでしょう。
言い換えるとこれらの運営を「ひよこ食い」と言っている人は、スケールさせられる事業を一生作れないと思いますし、「永遠に被害妄想気味に搾取され続けている」と感じる人生を過ごすことになります。
皆さんもこうはなりたくないですよね?であれば、人の陰口を叩く暇があったら、人の良いところは素直に参考にし、自分のビジネスを伸ばすことにリソースを全振りしましょう。
まとめ
以上、本記事では「ひよこ食いに注意」を無視すべき3つの理由」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それではまた!