どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のTomatsuです。
サラリーマン
晴れて中小企業診断士になりました!
受験中は勉強に夢中で「合格後のことを全く考えてなかった」のですが、具体的にどのような活動をしていけば良いか教えて頂けませんでしょうか?
このようなお悩みを抱えていませんでしょうか?
私も受験生時代は試験勉強で手一杯で診断士試験に合格した後どのように活動すればわかりませんでした。。。
しかしここ数年、診断士実務や受験生支援活動を通して、多くの模範的診断士の方々を見てきて、合格後の良い動き方が分かってきました。
そこで本記事では、「合格後の歩き方(5つのステップ)」と題して、診断士試験合格後にやっておくべきことについて解説したいと思います。
この記事を読み終える頃には「診断士合格者としての次のステップが踏み出せる状態」になっているはずです。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
- 中小企業診断士試験に合格されたばかりの方
- 中小企業診断士試験を受験中または受験することを考えている方
中小企業診断士試験の合格後の歩き方
中小企業診断士試験合格後に「オススメの活動(5ステップ)」は下記の通りです。
- まずは登録を目指す
- 診断士同士のネットワーキングで見聞を広める
- 診断士活動の軸(専門性)を定義する
- 活動基盤を整備する
- クライアントワークを受ける
早速ひとつずつ見ていきましょう。
①まずは登録を目指す
ご存知の方も多いと思いますが、中小企業診断士になるには、試験合格後3年以内に、15日間の実務に携わる必要があります。
3年間の猶予があるので決して焦る必要はありませんが、受験直後のモチベーションが高い状態で診断士活動を開始できた方がうまくいくことが多いです。
ご家庭の都合など難しい場合を除いて、まずは登録に向けて実務をこなすことをオススメします。
登録に必要なポイントを稼ぐ方法
15日間の実務に携わる方法としては下記の3パターンがあります。
- 実務補習を受ける(15日コース or 5日コース×3回)
- 実務従事に携わる
- または上記の組み合わせ
実務補習は中小企業診断協会が用意している「総合診断」の機会が与えられる品質がしっかりした研修プログラムです(ただし有料で5日間で5万円強)。
一方、実務従事とは自分自身で診断先を見つけ、その経営者に対して診断活動を実施することを指します。
1回(5日間)は実務補習を受けておこう
経営者の知り合いが多い人は、費用を抑えるために実務従事でポイントを稼ぎきることもあるのですが、「個人的には1回は実務補習を受けておいて欲しい」と思っています。
実務補習は確かに費用が高いのですが経営、財務、営業、IT、生産、人事など、診断先に対して総合コンサルティングを実施できる貴重な機会ですし、多くの同期合格者と繋がる機会でもあります。
②診断士同士のネットワーキングで見聞を広める
登録に向けた活動と並行して、診断士としての「ネットワーキング」はしっかりやっておきましょう。
人脈形成や仕事の獲得も可能ですし、何よりこれまで閉ざされた環境(サラリーマン)で過ごしてきた方の場合、ご自身の見聞を広めることにつながります。
後述する「ステップ③:診断士活動の軸(専門性)を定義する」が上手くいくかどうかも「どれだけご自身の見聞を広めることができるか?」にかかってきます。
ではネットワーキングはどうやって行えば良いでしょうか?
色々手段がありますが、今回は「受験生支援団体」「研究会」の二つ紹介いたします。
受験生支援団体に参加する
一つ目は「受験生支援団体」への参加です。
個人的にこれは超オススメです。
「経験にもお金にもならない」と批判している方もおられますが、私自身「一発合格道場」での活動を通じて大切な人脈が得られましたし、お金には変えられない貴重な経験(月間6万PVを超えるメディア運営、大型セミナー主催、など)をさせてもらえました。
やはり同じ目標に向かって何かを成し遂げる(ブログ運営、セミナー活動)ことで得られる絆は強く、一生の仲間を得ることにもつながるでしょう。
道場以外にも「ふぞろい」「タキプロ」等の団体がございますので、興味がある方はぜひ先輩診断士に問い合わせしてみて下さい。一発合格道場でよろしければ私がお繋ぎいたします。
研究会に参加する
他には「研究会」への参加もお勧めです。
診断士の研究会は「(a)中小企業診断士としての人脈形成」「(b)専門性を磨きレベルアップを図ること」「(c)仕事の紹介・斡旋」を目的に運営されることが多いのですが、中でも最も重要な機能が「(a)人脈形成」でしょう。
合格後の1年間はいろいろな研究会を覗くチャンスがありますので、ロールモデルにしたい先輩診断士を見つけたり、今後一緒に仕事をしていきたいと思えるような仲間との巡り合いのチャンスに活用してみて下さい。
下記の記事もぜひ参考にしていただければと思います。
③診断士活動の軸(専門性)を定義する
次は「診断士活動の軸(専門性)を定義すること」です。
過去記事でも何度か触れさせていただきましたが、中小企業診断士の知名度は他士業と比べても圧倒的に低いのが現状です。
そのため「診断士の〇〇です。経営改善は任せて下さい。キリ」とアプローチをかけても、経営者からは「何ができる人なの?」と門前払いを食らうのがオチです。
この状況を覆すには、お客様(経営者)の悩み(ペイン)を解決できる「キラーサービス」となる専門性を身につける必要があります。
どうやって専門性を身につけるべきか?
では専門性はどうやって身につければ良いのでしょうか?
答えは「ライフワークにしたい領域を決めること」です。
本業でよほどマネタイズできるスキルを持っている人は別ですが、ほとんどの方はゼロから新たな専門性を身につけていくことになると思います。
ゼロベースで新たな専門性を身につけるには「自分自身が心の底から楽しんで学習できる領域」を選ぶことが重要となります。
1万時間の法則
「1万時間の法則」という概念をご存知でしょうか?
これはある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、1万時間もの練習・努力・学習が必要だというもので、エリクセン教授の研究をもとにマルコム・グラッドウェル氏(アメリカのベストセラー作家)が提唱した概念です。
単純に1日三時間でも10年弱かかる計算になります。
これは言い換えるとどれだけ凡庸な人でも1日3時間を10年間続ければ、その道のプロになれるということです。
自分が心底楽しめる分野を見つけ、その領域をライフワークにできれば、あっという間に1万時間は達成できるでしょう。
私自身はブログ運営を通してWEBマーケティングに目覚め、今ではWEBマーケティングを極めるために日々精進しております。
ライフワークの見つけ方について以下の記事に詳しく書いておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
④活動基盤を整備する
専門にしたい領域が決まったら、次は診断士としての活動基盤を整えるために「オウンドメディアの作成」「開業届の提出」「名刺作成」を行いましょう。
オウンドメディアの作成
診断士として活動するならHPやブログなどの「オウンドメディアの整備」は必須となります。
オウンドメディアには「自社サービスに関する情報提供」や「ウェブ集客」などの機能が期待できますが、何よりも「取引先への安心の提供」につながります。
「WordPressを使ったブログの始め方【中小企業診断士はオウンドメディアを持とう】」にオウンドメディアの作り方をまとめておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
開業届の提出
できれば開業届の提出も考えておきましょう。
というのも、65万円の青色申告特別控除を受けるには「開業届」を提出するタイミングで税務署に「青色申告承認申請書」も提出する必要があるからです。
開業届の手続き自体はめちゃくちゃ簡単なので、独立・週末起業を考えている方はササっと済ませてしまった方が良いでしょう。ちなみに、開業届の申請書類を作りたい方に絶対的におすすめなのが、「開業freee 」を使用することです。
質問に答えていくだけで「無料」かつ「カンタン」に資料作成を完成させることができます。
freeeとしては、無料会員登録させておいて、その後の会計ソフトの導入に繋げるという魂胆ですが、開業届の作成までは無料なので絶対的におすすめです。
名刺作成
最後は「名刺」です。
コロナ禍において名刺が持つ意味は薄れてきているとは言われているものの、新しい生活様式に合わせる形で「オンライン名刺交換」など新しい手段も出てきており、まだまだ名刺交換は「ネットワーキングの重要な要素」を担っていると言えます。
私自身もこんな名刺を作っています。
ちなみに、裏面にはサービス内容・得意なこと・好きなことを記載しており、この内容が打合せのアイスブレークになったりしますので、大変お世話になっております。
⑤クライアントワークを受ける
最後は「クライアントワークを受ける」です。
中小企業診断士は色んな方法で活躍することができますが、やはり診断士の本分はクライアントワークであるコンサルティングです。
実務で得た知見こそ価値がある
いくら本や研究会で知識がつけられると言っても、実務を通して得た知見と比べればその価値に雲泥の差があります。
実務経験が得られる機会があれば、買ってでもその機会を掴むことをオススメします。
実務で足りない知識を本や研究会で補充するのが正しい
そもそも本や研究会に参加すべき1番の理由は自分に足りない知識を拡充するためです。
実務経験のない方はそもそも何が足りないのか分からないはずです。
診断士試験に合格したら次の資格を目指す方が多くいらっしゃいますが、個人的にはおすすめできません。
まずはクライアントワークを受けてみて、「あ、やっぱりこの分野の知識が足りないわ。。。」と感じた分野を補充するためのインプットに充てることを考えましょう。
まとめ
以上、本記事では「中小企業診断士試験の合格後の歩き方」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事が皆さまのお悩みにダイレクトにお答えできていれば嬉しいです。
もし、「この内容がよく分からない」「深掘りして欲しい」みたいなコメント・要望があれば是非コメント下さい。
可能な限り解答させて頂きます。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。