中小企業診断士の勉強法

【中小企業診断士】経営法務の勉強法を分かりやすく解説

どうも、Tomatsuです。

受験さん
  • 経営法務の出題範囲は?
  • 難易度はどんなもん?
  • どうやって勉強すれば良いの?
  • 必要な勉強時間は?

このような疑問を抱えていませんでしょうか?

私は中小企業診断士を受験するまで、実務において法務との絡みがあまりなかったのでこの科目には大変苦労しました。

本記事では私の受験の経験に基づいて、経営法務を学び始める前に知っておきたかったな~というポイントをお伝えできればと思います。

この記事を読み終えることで経営法務の勉強に取り組む心構えや実際の勉強法が分かるようになります。

ぜひ最後まで読み進めて頂ければ幸いです。

経営法務の概要(出題範囲・難易度)

経営法務は一次試験において苦手意識を持っている方が最も多い最難関科目の一つとなります。

私も例に漏れず、1次試験では経営法務に一番苦戦しました。

ただし今後、診断士活動をしていく上ではもちろんのこと、皆様の本業においても「相当役に立つ知識が身につけられる」ため、ぜひ楽しんで勉強して頂ければと思います。

出題範囲

経営法務では以下の分野が出題されます。

  1. 民法
  2. 会社法
  3. 知的財産権
  4. 倒産
  5. その他経営法務関連

民法

民法は我々の生活にも関わる法律です。

中小企業診断士試験では、取引や商行為に必要な知識として「契約とは何か?」から「物権・債権の種類」、一般知識としても役に立つ「相続に係る内容」などを学びます。

民法と一括りにしてはいけないくらい「範囲が広い」ため、対策が難しいのが特徴です。

基本的な内容を抑えるに留め、深追いはさけましょう。

重要度:★★★★

 

会社法

会社法は、経営法務における最重要論点となります。

事業開始に伴う「会社設立・定款の作成法や期間設計」、また成長フェーズにおける「組織再編(事業譲渡、合併、株式交換・移転)」などの重要論点を学びます。

出題数が最も多く、また最も面白い論点でもありますので、重点的に勉強しましょう。

重要度:★★★★

 

知的財産

会社法に続く重要論点です。

「特許法」「実用新案権法」「意匠法」「商標法」「著作権法」に加え「不正競争防止法」「国際条約」などが出題されます。

実務ですぐに活かせる知識ですし、何より出題数が多い割に対策がしやすい分野ですので、重点的に勉強しておきたい論点となります。

重要度:★★★★

 

資本市場

この論点では「株式市場の種類や上場の手続き」「金融商品取引法で規定されている情報開示(ディスクロージャー)」などについて学びます。

出題数はそれほど多くないので、余裕があれば手をつけるという程度でOKです。

重要度:★★★

 

倒産

この論点では、企業の倒産処理手続きについて学びます。

手続きは「清算型(破産・特別清算)」と「再建型(民事再生・会社更生)」に分けられます。

素直な問題が多く、4つの種類の特徴・違いをしっかり暗記できていれば対応できることが多いのでコスパは高いと言えます。

重要度:★★★

 

その他経営法務関連

他の論点でカバーされていない「独占禁止法」「製造物責任法(PL法)」「消費者保護法」「国際取引」「英文契約用語」などを学びます。

予備校や他のブログを見ていると「英文契約は捨て問」とされていることが多いのですが、そんなことはありません。

秘密保持契約(NDA)などはワンパターンなことが多いので、ぜひ対応できるようにしておきましょう。

重要度:★★★★

重要度でいうと会社法知的財産権が圧倒的に重要になります。

この2論点をマスターすることができれば足切りリスクは相当減りますので、ぜひ得意分野にしておきたいところです。

難易度・合格率

経営法務の難易度は激ムズです。

弁護士の友達にも解いてもらいましたが、なんで中小企業診断士にこんな問題解かせてるの?というレベルの問題も交じっているとのことです。

中でも平成30年度は変態レベルの問題が過半数を占めており、ほとんどの方が

あ、終わった。。。

と思ったとか。

結果、合格率が5.1%となってしまい、受験生全員に8点を加点するというハプニングが生じてしまいました。

以下は直近5年間の合格率となります。

年度合格率(60点以上)
令和2年度12.0%
令和1年度10.1%
平成30年度5.1%
平成29年度8.4%
平成28年度6.3%

10%を切っている年が大半で、データからも難易度の高さが分かりますね。。。

基本的に4割程度は弁護士でもキツイというマニアックな問題が出題されますので残りの6割(すなわち全員が取れる問題)をいかに取りこぼさないか?がポイントとなります。

経営法務の特徴

経営法務は「経営情報システム」「中小企業経営・政策」と共に暗記3兄弟と呼ばれ、暗記系科目に位置づけられることが多いです。

ただし、個人的な見解を述べると「経営法務はぜんぜん暗記科目ではありません」

というのも、勉強する「各用語の定義」「法律の内容」そのまま出題されることがないからです。

用語の定義や法律の内容をしっかり抑えられているのは当たり前で、その上で「変化球的な事例問題」「法律の例外問題」などの応用問題にも答えられるよう柔軟な対応力を身につける必要があります。

そのためには、「法律の目的」「各法律の原則と例外に関わる事例」理解する必要があります(暗記はNG)。

法律の前提が理解できていれば、変化球問題にも対応できるようになります。

そのためには、新しい論点を学んだときに何故この法律はこのようになっているんだろう?というように「Why?(なぜ)」と疑問視してみると良いでしょう。

経営法務の勉強法

ここからは「経営法務の勉強法」について解説します。

初期の勉強法

他の科目であれば、まず最初におすすめするのが「過去問を解くこと」なのですが「経営法務では過去問は解かなくてOK」です。

というのも最初に過去問を解いても全く意味が分からず、今後解けるようになるのか?と不安になり、自信喪失に繋がってしまうからです。

上述のとおり、過去問のほとんどが「各法律や用語の知識があることを前提とした応用問題」となります。

つまり、まずはじめにベースとなる「法律・用語の知識を身につける」必要があります。

最初の1~2週間は以下の教材・トレーニング集を基にベース知識を身につけることに徹しましょう

  • TACスピードテキスト
  • TACスピード問題集

法律用語に慣れていない方は、どうしても億劫になってしまうかと思いますが、何度も繰り返していれば慣れてきます。

「必ず慣れる」と信じて、まずは何周も回すことを目指してみて下さい。

中期の勉強法

一通りベース知識が身についてきたら、次は過去問に取り組みます。

過去問に取り組む目的は試験本番で問われる問題の難易度を体感することです。

おそらく最初の方は全く太刀打ちできないかと思いますが、めげないでください。

ここで重要視して欲しいのが過去問集の解説をしっかり読むことです。

解説をしっかり読んでいくことで、法律・用語の目的や、問題を解く上で考えなければならないポイントが理解できるようになり、対応力が向上します。

他の科目ではあまりおススメしてませんが、経営法務では定期的にテキストに立ち戻って、法律・用語の内容を再確認することも重要となります。

「テキスト⇔トレーニング⇔過去問」をバランス良く取り組んでいくと気付いたころには相当実力がついているでしょう。

後期(直前期)の勉強法

ここまでくると、論点毎の出題パターンが分かってきたものと思われます。

そこでおすすめしたいのが、「会社法」「知的財産権」などの重要論点を中心に、出題パターンごとに論点を横ぐしで勉強する方法です。

例えば簡単な例で言えば、「特許権・実用新案権・意匠権・商標権」の権利存続期間は個別に覚えるのではなく、「20年・10年・20年・10年」というように横ぐしで覚えるようにしましょう。

その上で、特許権・実用新案権は「出願日から」、意匠権・商標権は「登録日から」計算するという違いについても覚えるようにしましょう。

多くの論点を「横ぐし」で捉えられるようになると変化球問題への対応力も向上します。

無論、過去問を何度も回すことは必須です。

経営法務では法改正が入った論点が多めに出題される傾向にあります。

多年度受験生の方は「法改正論点」に注意して、必要に応じて最新版の参考書を購入することも検討ください。

どうしても苦手な方は動画コンテンツを聞き流そう

法律用語そのものにアレルギー反応が出てしまい、勉強意欲がぜんぜん出ないという方は動画コンテンツを聞き流すことをおすすめします。

四六時中講義動画を聞き流してやることで荒療治的に法務用語に慣れることができます。

私もやっておりました。

TBCは全て無料で動画を出しておりますので、独学の方にもおすすめです(テキストを購入しなくても観れます)。

経営法務に必要な勉強時間

では、経営法務ではどの程度の勉強時間が必要なのでしょうか?

私個人の例で言うと「約80時間」でした。

一般的に必要とされている時間とほぼ同じですね。

ただし、私の場合あまりにも法律用語へのアレルギーが強く、ランニング、筋トレ、料理をしている間も経営法務の授業の動画を聞き流ししていたため、実際は100時間ほどは費やしたものと思われます。

まとめ

以上、本記事では「経営法務の勉強法」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

本記事が皆さまのお悩みにダイレクトにお答えできていれば嬉しいです。

もし、「この内容がよく分からない」「深掘りして欲しい」みたいなコメント・要望があれば是非コメント下さい。

可能な限り解答させて頂きます。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。