中小企業診断士の勉強法

【中小企業診断士】中小企業経営・政策の勉強法を分かりやすく解説

どうも、Tomatsuです。

受験さん
  • 中小企業経営・政策の出題範囲は?
  • 難易度はどんなもん?
  • どうやって勉強すれば良いの?
  • 必要な勉強時間は?

このような疑問を抱えていませんでしょうか?

中小企業経営・政策では中小企業を取り巻く経営環境や国・自治体等が実施している支援施策について勉強します。

「診断士試験」で学ぶ領域は相当広く、「財務会計」でいえば「簿記試験」、「経営法務」でいえば「社労士」など、他資格と被る分野も多いと言われております。

一方、「中小企業経営・政策」は「中小企業診断士試験」でしか学ばない唯一の論点となります。

つまり、この知識を持っていることが他資格・他士業との差別化ポイントにもなりますし、合格後も見据えて得意領域にしておきたいですね。

本記事では中小企業経営・政策を学び始める前に知っておきたかったな~というポイントをお伝えできればと思います。

この記事を読み終えることで中小企業経営・政策の勉強に取り組む心構えや実際の勉強法が分かるようになります。

ぜひ最後まで読み進めて頂ければ幸いです。

中小企業経営・政策の概要(出題範囲・難易度)

中小企業経営・政策ではその名の通り

  • 中小企業経営
  • 中小企業政策

の2大テーマを扱います。

中小企業経営では、「中小企業白書」や「小規模企業白書」の情報を基に「中小企業の経営環境や経営課題」について学びます。

一方、中小企業政策では、「中小企業基本法」や「経営革新計画」をはじめとした国・自治体が中小企業向けの提供している支援施策について学びます。

出題範囲

「中小企業経営」「中小企業政策」では以下の分野が出題されます。

[中小企業経営]

  1. 中小企業とは
    (中小企業の定義、統計データ)
  2. 中小企業白書
  3. 小規模企業白書

[中小企業政策]

  1. 中小企業基本法
  2. 中小企業支援施策
    (資金供給施策、中小企業等経営強化法、新事業支援、経営基盤強化、など)

中小企業とは
(中小企業の定義、統計データ)

中小企業経営では、最初に中小企業の概論について学習します。

例えば中小企業の定義で言えばこんな感じ。

業種資本金
従業員数
製造業・建設業・運輸業3億円 or 300人以下
卸売業1億円 or 100人以下
小売業・飲食業5千万円 or 50人以下
サービス業5千万円 or 100人以下

他にも中小企業の企業数、「従業員数、開業・廃業率」などの基本データや、業種ごとの「売上高・付加価値額・その他経営指標」などの統計データの動向について勉強します。

中小企業経営・政策のベースとなる知識ですので、重要な領域となります。

重要度:★★・

中小企業白書

中小企業経営の中でもっとも重要な領域です(7~8割の出題数)。

基本的には「前年度(つまり最新版)」の中小企業白書に記載されている統計データの図表からの出題が多いです。

内容は、規模別の特徴(大企業・中小企業・小規模事業者)や業種ごとの特徴(製造業・卸売業・小売業・サービス業)などです。

正確な数字を覚える必要はなく、「○○と比較して増加・減少した」「○○と比較して大きい・小さい」などの大まかな傾向を掴めることが重要となります。

重要度:★★

小規模企業白書

小規模企業白書も中小企業白書と同様に、「白書に記載の統計データ」が出題されます。

中小企業白書と比べて重要度は低めですが、大まかな傾向は掴むようにしておきましょう。

重要度:★★★・・

 

中小企業基本法

中小企業政策の最初のトピックとして、中小企業政策の憲法に位置づけられる「中小企業基本法」について学びます。

また、中小企業基本法に付随する法律として「小規模基本法」についても学びます。

この領域は中小企業基本法や小規模基本法の基本理念の穴埋め問題が多いため、細かい文章を一語一句覚える必要があります。

[中小企業基本法]

  • 基本理念
    – 新たな産業の創出
    – 就業機会の増大
    – 市場における競争の促進
    – 地域における経済の活性化
  • 基本方針
    – 経営の革新および創業の促進
    – 中小企業の経営基盤の強化
    – 適応の円滑化
    – 自己資本の充実
  • 中小企業の定義

[小規模基本法]

  • 基本方針
    – 需要を見据えた経営の促進
    – 新陳代謝の促進
    – 地域経済の活性化に質する事業活動の推進
    – 地域ぐるみで総力を挙げた支援体制の整備
  • 小規模事業者の定義

重要度:★★

 

中小企業支援施策
(資金供給施策、中小企業等経営強化法、新事業支援、経営基盤強化、など)

中小企業に対する国・自治体の支援施策について学びます。

中小企業診断士の実務に直結する論点ですし、出題数もかなり多いので中小企業経営・政策の中でも最も重要な章となります。

各種施策を暗記するにあたって重要になるのは「誰が・誰のために・どのような」施策を打っているか?のスキームを理解することです。

必要に応じて自分でスキーム図を書くなどの工夫をしましょう。

頻出論点を下記にリストしましたので是非活用下さい。

[中小企業への資金供給施策]

  • 信用保証制度
  • 新創業融資制度
  • セーフティネット貸付制度
  • セーフティネット保証制度

[中小企業等経営強化法]

  • 創業支援
  • 経営革新計画
  • 経営力向上計画
  • 新連携計画

[新事業の支援制度]

  • 中小企業地域資源活用促進法
  • 農商工連携支援
  • ものづくり補助金

[中小企業組合制度]

  • 事業協同組合
  • 企業組合
  • 協業組合
  • 商工組合
  • 商店街振興組合

[経営基盤強化]

  • JAPANブランド育成支援事業
  • 下請代金支払遅延等防止法
  • 下請かけこみ寺

[小規模事業者向けの施策]

  • 小規模企業共済制度
  • マル経融資

重要度:★★★★

 

難易度・合格率

中小企業経営・政策の難易度は比較的易しいです。

参考までに以下は直近5年間の合格率となります。

年度合格率(60点以上)
令和2年度16.4%
令和1年度5.6%
平成30年度23.0%
平成29年度10.9%
平成28年度12.5%

令和元年度は中小企業政策難問が続き難化してしまいましたが、それ以外の年は比較的高い合格率を示しております。

7科目受験の人にとっては二日目の最終科目となります。

脳みそが一番疲れている時間帯ではありますが、数点が合否を分けることもありますので、最後まで食らいつきたいですね。

中小企業経営・政策の特徴

中小企業経営・政策の特徴はなんといってもゴリゴリの暗記科目であるということです。

同じく暗記科目とされている経営法務ほど捻った問題が少ないので、時間をかければかけるほど点数が伸びます。

努力が報われる科目ということです。

暗記系ということで後回しにされる方が非常に多いですが、全然おすすめできません。

「一度勉強したことがある状態」と「初見の状態」では雲泥の差があります。

出来る限り、3月から4月の間に中小企業経営・政策の論点を全て学んだ状態に持っていきましょう。

一方、この科目は2次試験とは全くと言って良いほど関係がありません。

なので、見極めが非常に難しいですが、中小企業経営・政策に費やす時間は最小限に留め、なるべく他科目に時間を割いた方が良いでしょう。

中小企業経営・政策の勉強法

ここからは「中小企業経営・政策の勉強法」について解説します。

初期の勉強法

初期の勉強では何よりも中小企業経営・政策で問われる論点を把握すること」が大事となります。

そのために、まずは「テキスト」「スピード問題集」を言ったり来たりしながら理解の定着につとめてください。

  • TACスピードテキスト
  • TACスピード問題集

学習初期の段階では、理解度はそれほど追い求めなくてもよいので、テキスト・問題集をスピーディに終わらせることを意識しながら進めてみて下さい。

中期の勉強法

他の科目の場合、中期以降の勉強として「過去問」をおすすめするのですが、中小企業経営・政策では別です。

なぜなら中小企業白書は毎年最新版が発行され、内容は扱われる統計データがアップデートされるからです。

なので、本科目では、中期以降の勉強として引き続きスピード問題集を解きまくることをおすすめします。

また、中小企業政策の各種支援制度については、数字を横ぐしで暗記するのがおすすめです。

きゃっしい先生が出版されている「まとめシート」は各種施策を図解で分かりやすくまとめられております。

スピード問題集を2~3周、回した後は、まとめシートをつかって数字系の記憶を強化するのがおすすめです。

後期(直前期)の勉強法

後期の勉強法も中期の勉強法と変わりませんが、もし金銭面に余裕があるなら、ぜひ「予備校の模試」を受けてみて下さい。

中小企業経営・政策は毎年最新版が発行される白書をベースとしておりますので、過去問が全く参考にならず、本番を見据えたトレーニング機会が限られております。

模試問題は貴重なトレーニング資料にもなりますので、控えめに言って超おすすめです。

中小企業経営・政策に必要な勉強時間

最後に勉強時間について触れます。

中小企業経営・政策ではどの程度の勉強時間が必要なのでしょうか?

私個人の例で言うと「約40時間」でした。

基本的には統計データや補助金制度の暗記ですので、暗記の得意な方はもう少し短くて済むかもしれませんし、苦手な方はもっと時間がかかるかもしれません(私は。。。普通くらいでしょうか?)

上述の通り、2次試験と全く関係がない科目ですので、コスパを考えながら学習計画を立てて頂ければと思います。

まとめ

以上、本記事では「中小企業経営・政策の勉強法」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

本記事が皆さまのお悩みにダイレクトにお答えできていれば嬉しいです。

もし、「この内容がよく分からない」「深掘りして欲しい」みたいなコメント・要望があれば是非コメント下さい。

可能な限り解答させて頂きます。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。