どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のTomatsuです。
サラリーマン
近ごろ「Webマーケティング」の学習を始めたのですが、最近流行ってきている「デジタルマーケティング」との違いってなんでしょう?
このような疑問を持ったことはありませんでしょうか?
私自身、デジタルマーケティングラボ(DML)という研究会を運営しておきながら、つい最近まで恥ずかしくも「デジタルマーケティング」と「Webマーケティング」の違いについて答えられませんでした。。。orz
そこで今回は、混合しがちな両概念の違いについて調査した結果を解説させて頂きたいと思います。
この記事を読み終わるころには「Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いについて明確に答えられる」ようになっていることを約束します。それではどうぞ!
- デジタルマーケティングを始めたばかりの方
- Webマーケティングを始めたばかりの方
「デジタルマーケティング」と「Webマーケティング」の違い
二つの似たような概念の違いを把握するには「それぞれ言葉の定義」を知り、そこから違いを見つけるのが良いと言われています。
というわけで早速Wikipediaで調べてみました。
デジタルマーケティングの定義
Wikipediaによると、デジタルマーケティングとは
「インターネットと、デスクトップコンピュータ、携帯電話、その他のデジタルメディアやプラットフォームなどのデジタルテクノロジーを利用して製品やサービスを宣伝するマーケティングの手法」
です。
「デジタルテクノロジーが絡むマーケティング活動は全て含まれる」と解釈できますね。
つまり、簡単な例で言えば、店舗販促におけるデジタルサイネージの利用もも「デジタルマーケティング」に含まれるということですね。
Webマーケティングの定義
では、Webマーケティングはどうでしょう?
Wikipediaでは下記の通り定義されています。
インターネット上での商品やサービスのマーケティング
「インターネット上での」と、行動範囲がインターネット上に限定されているのが特徴的ですね。
言い換えると、インターネットの活用が前提となる、Webサイトを活用した集客手段である「SEO」や「リスティング広告」、「ランディングページ最適化(LPO)」や、「アフィリエイト」はWebマーケティングに位置づけられるということです。
一方、デジタルマーケティングに位置づけられた「デジタルサイネージの利用」はWebマーケティングには含まれません。
「デジタルマーケティング」は「Webマーケティング」を含む広い概念
ここまでくれば予想がつくかと思いますが「デジタルマーケティング」は「Webマーケティング」を含む広い概念である、と結論づけられます。
ではもう少し具体的にWebマーケティングとデジタルマーケティングに含まれる手法を整理していきましょう。
Webマーケティングに含まれるマーケ活動
Webマーケティングに含まれるマーケ活動は下記の通りです。
[Web集客・追客]
- SEO
- リスティング広告(Google, Yahoo)
- アフィリエイト
- SNS広告(Facebook, LINE, etc.)
[Web接客]
- コンテンツ制作
- UI/UX改善(LPO, EFO)
- コピーライティング
[Web解析]
- 各種アナリティクスツール(Google Analytics, Twitter, Facebook)
- ヒートマップツール
- 検索順位チェック、など
デジタルマーケティングに含まれるマーケ活動
Webマーケティングには該当しないものの、デジタルマーケティングに含まれるマーケ活動は下記の通りです。
[デジタルマーケティングの例]
- オムニチャネル
- MA・CRM
- IoT
- デジタルサイネージ
- 包括的なデータ分析
上記はあくまでピックアップした例にすぎず、デジタル技術を使ったマーケ活動は全てデジタルマーケティングに括られます。
リアルマーケティングを含めた概念を図解すると下記のとおりとなります。
なぜデジタルマーケティングが重要になってきているのか?
ここで一つ疑問が浮上します。
なぜ広義の概念である「デジタルマーケティング」が最近注目されるようになってきたのでしょうか?
答えは「モノ消費からコト消費へのシフトにより、オンライン・オフラインのシームレス化が求められるようになってきたこと」です。
オンライン・オフラインのシームレス化
実店舗でのマーケティング以外に何ら手段がなかった2000年以前の世界と比べると、Webサイトの訪問者数やユーザー属性が把握できるWebマーケティングは大革命だったと言えましょう。
しかし、「モノ消費からコト消費の時代」といわれるように、体験価値を重視するようになった昨今において、企業と顧客の接点をオンラインにのみ閉ざしておく手はありません。
顧客購買体験をストレスなく、かつ自然に成立させるにはオンライン・オフラインのシームレス化が必要です。
オンラインでの告知を通じて実店舗(オフライン)に誘導するのと同時に、実店舗においてスマホで読み取れるタッチポイント(QRコード、AR/VR、順番待ちアプリ、など)を用意しておき、オフラインからオンラインへの再誘導を図ることもユーザー体験を向上するうえで重要になってきております。
これを実現させるデジタル技術を活用することこそが「デジタルマーケティング」の神髄とも言えましょう。
「Webマーケッター」の方は「デジタルマーケッター」を目指そう
Webマーケティングはデジタルマーケティングよりも狭い概念ではありますが、これからも企業のマーケティング活動において重要な位置づけであり続けるでしょう。
しかし、消費者ニーズが多様化した昨今において、Webマーケッターは実店舗などのリアル空間などあらゆるチャネルとの連携(オムニチャネル)も含めた「より包括的なマーケティング」に対応できるようになっていかなければなりません。
これにはデジタル技術を活用した「デジタルマーケティング」への対応が必要不可欠であると言えます。
肩書はどうでも良いかと思いますが、「Webマーケッター」である方は、意識だけでも「デジタルマーケッター」を目指すのが良いのかもしれません。
まとめ
以上、本記事では「デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それではまた!