どうも、Tomatsuです。
突然ですが、財務・会計のコールオプション・プットオプションの覚え方に苦戦していませんか?
私も受験生時代、なかなか覚えられなかった記憶があります。
捨て問にしようかなと思っていたのですが、予備校の先生にめちゃくちゃ簡単な覚え方を教わったのでシェアさせて頂きます。
この記事をしっかり理解し、試験問題が解けるレベルを目指しましょう。
- コール・プットオプションの損益図表(グラフ)が自分で書けない
- アメリカンタイプ・ヨーロピアンタイプの違いが覚えられない
- 輸出企業、輸入企業のリスクヘッジの手段が覚えられない
コール・プットオプションのめちゃくちゃ分かりやすい覚え方
覚え方はめちゃくちゃ簡単です。
プットオプションの「ト」、コールオプションの「ル」、の「形」を利用すれば良いのです。
プットオプションの場合
どういうこと?と思われるかもしれませんが、例えばプットオプションの場合、
このように二画目は「右下方向」におろしますよね。
なので損益図表もこちらのように
切片(タテ軸と交わるところ)から「右下方向」に書き下ろします。
これはプットオプションの「買い手」からみた損益図表です。
「売り手」の場合、買い手のグラフの「ヨコ軸を対象軸とした線対称」になります。
診断士試験で売り手側が問われることは稀なのですが、両者の違いは認識しておきましょう。
コールオプションの場合
コールオプションの場合も同じです。
このように二画目は折れ曲がり後、「右上方向」に跳ね上げますよね。
なので損益図表の形もこのように
ヨコ線の端っこから「右上方向」に跳ね上げます。
切片からまずヨコ線が伸びますが、これは「コール」の場合「ル」の前に伸ばし棒「ー」がつくからと覚えればOKです。
以上の方法で暗記してからは、一度も間違えなくなりました。
おすすめですので是非試してみてください。
ちなみに、この損益図表もコールオプションの「買い手」からみたものです。
過去問
では試しに過去問を解いてみましょう。
【財務・会計】H29 第25問
行使価格1,200円のプットオプションをプレミアム100円で購入した。満期時におけるこのオプションの損益図として、最も適切なものはどれか?
【解答群】
(ア)
(イ)
(ウ)
(エ)
「プットオプションを購入した」との記載がありますので、「プットオプションの買い手」の損益図表を想起できれば瞬殺できる問題です。
「プット」の「ト」は右下方向におろすので(ウ)のグラフが正解となります。
コール・プットオプションのその他の論点
ここからは、オプション取引(コール・プット)に関するその他の論点をQ&A形式で解説したいと思います。
「ヨーロピアンタイプ」と「アメリカンタイプ」の良い覚え方はありませんか?
【答え】
ヨーロピアンタイプとアメリカンタイプの違いは下記の通りです。
- ヨーロピアンタイプ:満期日にのみ権利行使可能
- アメリカンタイプ:いつでも権利行使可能
アメリカは「自由の国」なので「いつでも権利行使可能」、ヨーロピアンタイプはその逆、と覚えればOKです。
輸出企業(または輸入企業)がリスクヘッジの手段として通貨オプションを使うとき、「コール」「プット」のどちらを使えば良いかが覚えられません。
なにか良い覚え方はありませんか?
【答え】
理屈を理解して自分で導出できるのが望ましいですが、難しい場合は下記で覚えて下さい。
プット出る(製品を出す輸出企業はプットオプションの購入でリスクヘッジ)
輸入企業はその逆のコールオプションの購入でリスクヘッジ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あまり褒められた覚え方ではありませんが、くだらない暗記法であればあるほど記憶の定着率は良くなります。
ぜひ今回紹介した手法を使ってオプション取引問題を攻略できるようになってください。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。