どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
ちょっと前の話になりますが、今年の頭に、筆者が運営する「デジタルマーケティングラボ(通称:DML)」の母体研究会である「中小企業政策研究所(通称:政策研)」の20周年パーティに出席しました。
完全自己満になってしまいますが、本記事ではイチ診断士、イチ個人としての感想をつらつら書かせていただこうと思います。
- 中小企業診断士、または目指している方
- 筆者のファンでいらっしゃる方(笑)
そもそも中小企業政策研究会とは?
政策研HPより
政策研はTACの中小企業診断士財務・会計講座で伝説の講師と言われた遠藤直仁先生が中心となり20年前に発足された研究会(任意団体)です。
現在では、420名の診断士を取得した専門家で構成されており、日々、中小・ベンチャー企業様の経営診断・経営支援の方法論を研究・実践しております。
輪講形式で中小企業経営に関するテーマを学ぶ月次定例会のほか、事業再生・財務会計・ビジネスコーチング・デジタルマーケティングなど、特定の分野に絞った分科会(チーム)活動を行っているのが特徴です。
政策研チーム一覧
診断士になると各都道府県の中小企業診断協会に入会(または検討)する方が多いですが、若手・中堅層が多く勢いのある人が多く、かつ年会費が激安(5,000円)な割にめちゃくちゃ成長機会が得られる政策研を選ぶ方もじわじわ増えてきております。
デジタルマーケティングラボ(DML)に1ミリでも興味のある方はお問い合わせよりご連絡ください!
で、20周年パーティってどんな企画だったの?
基本、メンバー間の親睦を深めることが目的でしたが、代表・遠藤さんが監査役を務めるシュッピン株式会社の代表取締役社長 小野尚彦様のご講演や、研究会幹事・各チームリーダーからの演し物などの企画が用意されており、盛りだくさんの楽しい時間でした。
シュッピン株式会社 小野社長の講演。金言に富む有難い時間でした。
総参加人数は77名。コロナ禍で3年弱ほど対面飲み会が開催できなかった心労を一瞬で吹き飛ばすほどの盛会であったと思います。
私もDMLリーダーとして一言挨拶させて頂きましたが、あちこちで会話が途切れなかったことと、私のスピーチ下手も相まって、誰も聞いてくれていませんでした笑
遠藤代表と小野社長と。筆者が相変わらずタコ顔なのとダンディズムが圧倒的に欠けていることが露呈される。
普段はDML内で縮こまっている身ですが、普段得られない刺激をたくさんもらえました。
改めて他チームの方々や診断士の先輩方、同志の方々と対面で会話できる機会は貴重であると感じました。
DMLの玉川さんと井ノ原さんと。iPhoneが古いからか画質が悪く、20年前の写真みたいになっている。
子育ての都合で妻からACミラン全盛期のガットゥーゾばりのプレッシャーを感じながら恐る恐る参加しましたが、本当にこの場の一員で入れたことを嬉しく思いました。
総幹事を務められた南さんをはじめ、事務局の皆様本当にお疲れ様でした。
小野社長の最後のスライドが特に感銘を受けましたので文言のみ引用させていただきます。
最後に。中小企業診断士の先生方は、経営者にとって
一言でいうと、家庭教師の先生。
いつでも気さくに相談できるパートナーであり、色々な角度から教えて頂ける先生。
上場会社では、社外取締役、監査役、なぜ大企業になってから家庭教師がつくのか?
会社が、「まだ子供のうちに、学習能力があるうちに」家庭教師をつけるべきではないか?個人的には、起業したての会社、社長ほどやりたいことが明確である。
しかし明確ゆえに他業種の知識が全く入ってこない。効率とは、数ある方法の選択肢であって、多岐に渡る業界知識を持つ中小企業診断士の先生方がフォローして行くことが日本のスタートアップを育てて行くはず!
最後に、先生方皆様、私のようなわがままな経営者がほとんどだと思いますが、どうぞ温かい目で、日本の経営者の良き先生であり、支えてください。
おそらく相当気を使っておっしゃって頂いているところも多分にあったと思いますが、このお言葉をいただき、聴講者のモチベーションは相当高まったと思います(少なくとも私は)
結局、継続は力なり
と、こんな感じで素晴らしい会だったのですが、それだけで終えてしまうとせっかく妻にワンオペを強いて週末ビールを浴びるほど飲む機会をいただいた経験が無となり勿体無いので少しだけ所感を述べてみたいと思います。
多分参考にはならないと思いますので、筆者のファンの方のみお読みください。
- 旧友と呼べる関係っていい
- 診断士の集まりやっぱり刺激になる
- 結局、継続は力
1. 旧友と呼べる関係っていい
今回の会に参加させて頂いてとても印象に残っているのが、遠藤代表らをはじめ政策研立ち上げメンバーや初期から参加されている方々の互いに寄せる信頼感が滲み出ている状況を垣間見れたことです。
まだまだ診断士の知名度も高くなかった時代を生き抜かれた方々なので、公私共々、水も甘いもご一緒されてきた背景があってなせる光景であったと感じました。
かといって、比較的新メンバーが入りづらい雰囲気は全くありません。
研究会が潰れていく原因の大半は旧メンバーが新メンバーを快く受け入れず、コミュニティ内での利権を守りに入るからです。
政策研のベテランの方々はこのようなことは全くないのですが、旧来の戦友同士でこそ醸し出せる雰囲気みたいなのにかっこよさを感じました。
言語化がなかなか難しいのですが、私も20年後いまを振り返ってこのようなお酒を交わせるコミュニティがあれば嬉しいと思いました。
2. 診断士の集まりやっぱり刺激になる
そして月並み感想シリーズ第1位。
やっぱり診断士の集まりは刺激になって良いですね。
側から見たら私はモチベーションの塊のような人間と思われることも多いのですが、人間なので気持ちのアップ・ダウンはもちろんあります。
出不精はなかなか治りませんが、気持ちがダウンした際には、あえてこのような機会に首を突っ込もうと思いました。
3. 結局、継続は力
次が最後です。帰り道に会を振り返っていた際に、「政策研は何故こんなに魅力的な人たちがたくさん集まっているのだろう?」と、ふとした疑問を感じました。
こちらも月並みシリーズですが、ここで改めて行き着いたのが「継続は力」ということです。
おそらく、立ち上げメンバーは20年前に今のような420名の良質なメンバーがいる姿を想像していなかったと思います。
発足当時はメンバー各々が抱えていた課題感(企業診断を極めたい、診断士としての生存戦略を考えたい、等)の解消を目的に、診研究会発足という流れになっただけであって(おそらく)組織を大きくしていこうという目標は立てていなかったはずです。
組織拡大を目指せば目指すほど、機会も拡大していきますが、その一方で入ってくる人たちに対するインセンティブ設計が重要となりますし、金の切れ目が縁の切れ目の関係が生まれ、組織の継続運営が難しくなります。
人員拡充→機械の拡大のような誘惑に駆られず、愚直に診断士としての研鑽を積む場として先輩方が継続運用し続けてくれたことで、少しずつ良質なメンバーの輪が広がり、さらなる良質なメンバーを産んでいく構造が出来上がったものと推測します。
そして雪だるま式に発展していったのが今の姿なんだと思います(私は大きな雪だるまに巻き込まれた一員)。
「診断士の研鑽の場として愚直に継続運用する」という行為が、この世の中の多くのコミュニティがやりたくてもなかなか達成できていない「良質な人脈形成の場」につながっているという、角度を変えれば皮肉な、素直に見れば利害度外視の美しさのようなものを感じれる会になっていると感じました。
ここでのポイントは結局は「継続をした」ということです。
35年間生きてきて再三感じますが、旗を揚げるのは簡単ですが、継続は難しいです。
デジタルマーケティングラボは発足して早3年が経ちますが、発足当初には考えもつかなかったような出会いやチャンスを与えてくれております。
誰も聞いてくれなかった私のスピーチでは「デジタルマーケティングラボを20年続ける」と宣言しました。
DML懇親会後の写真(2023)
正直、苦しくなる時も多々ありますが、継続した先の景色も見てみたく、頑張って続けてみたいと思いました。
まとまりのない話に終始しましたが、こんな感じです。それではまた。