中小企業診断士の勉強法

【中小企業診断士】経済学の勉強法を分かりやすく解説

どうも、Tomatsuです。

受験さん
  • 経済学・経済政策の出題範囲は?
  • 難易度はどんなもん?
  • どうやって勉強すれば良いの?
  • 必要な勉強時間は?

このような疑問を抱えていませんでしょうか?

経済学というと学生のころ2コマほど授業を取っただけで、それ以降全く勉強してこなかった私ですが、ご想像の通り、経済学の勉強には大変苦労しました。

最終的には得意科目にはなったのですが、本記事では経済学を学び始める前に知っておきたかったな~というポイントをお伝えできればと思います。

この記事を読み終えることで経済学・経済政策の勉強に取り組む心構えや実際の勉強法が分かるようになります。

ぜひ最後まで読み進めて頂ければ幸いです。

経済学・経済政策の概要(出題範囲・難易度)

経済学・経済政策は、財務・会計と同様に理系的な理解力が求められる科目であると言われています

というのも「グラフの読み取り」「数式をつかった演算問題」などが問われるからです。

文系の方は「うぅ」と弱気になられたかもしれませんが、問題ありません。

演習を何度もこなせば必ず理解できる内容ですし、逆に一度理解できれば安定的に60点以上取れる科目となります。

この記事で要点を押さえて、ぜひ安定的に60点以上を狙える実力を身につけましょう。

まずは苦手意識を持たなくて良いんだよとご自身に言い聞かせる所からスタートしてみて下さい。

出題範囲

経済学では以下の分野が出題されます。

[ミクロ経済]

  1. 企業の行動原理
    (費用関数・供給関数・生産関数)
  2. 消費者行動分析
    (効用関数、予算制約線、スルツキ―分解、代替財・補完財)
  3. 市場均衡
    (余剰、ワルラス・マーシャル、国際貿易)
  4. 不完全競争市場
    (独占、ゲーム理論)
  5. 市場の失敗
    (外部効果、公共財、情報の非対称性)

[マクロ経済]

  1. マクロ経済基礎
    (GDP、物価指数、景気動向)
  2. 乗数理論
  3. IS-LM分析
  4. AD-AS曲線
  5. その他マクロ経済理論
    (ライフサイクル仮説、恒常所得仮説、相対所得仮説、加速度原理、トービンのq、貨幣数量説、k%ルール)

企業行動の原理(費用関数・供給関数・生産関数)

完全競争市場と定義される市場における企業の行動原理について学びます。

費用関数・供給関数・生産関数など○○関数と呼ばれる論点や、それらの解説手法として非常にたくさんのグラフが登場します。

理系科目になじみのない方は挫折してしまうかもしれませんが、ここを突破できないと経済学は一向に進みません。

本試験でも頻出論点ですし、後々でてくる理論の基礎となりますので、多くの時間をかけてでも是非マスターしておきたい領域です。

もちろん最重要論点となります。

重要度:★★★★

消費者行動分析(効用関数、予算制約線、スルツキ―分解、代替財・補完財)

先ほどの論点とは打って変わって消費者行動を学びます。

消費者の満足度を表す効用関数・無差別曲線や、消費者の消費行動における制約条件となる予算制約など、興味深い理論が目白押しとなります。

もちろん「グラフ類」が沢山でてきます。

論点の集大成としてスルツキ―分解という難解論点が問われますが、超頻出問題なのでぜひ対策しておきたい所です。

重要度:★★

 

市場均衡(余剰、ワルラス・マーシャル、国際貿易)

企業の行動原理や消費者行動(つまり需要・供給)から導出される市場均衡について学びます。

主要論点である「余剰分析」「ワルラス・マーシャル調整過程」「国際貿易」などは抑えておきたい所です。

重要度:★★★★

 

不完全競争市場(独占、ゲーム理論)

独占市場や寡占市場などの不完全競争市場について学びます。

ここでは独占企業の「限界収入曲線がどうなるのか?」を抑えることで大抵の問題は解けるようになります。

また、別論点としてゲーム理論についても学びます。

ゲーム理論は頻出かつ比較的簡単な問題が多いので対応できるようにしておきたいですね。

重要度:★★★

 

市場の失敗(外部効果、公共財、情報の非対称性)

社会的総余剰(便益)が損なわれる理由は幾つか挙げられますが、それらについて学ぶ論点です。

外部効果によって総余剰がどうなるのか?」「公共財とは何か?」「逆選択・モラルハザードなどは抑えておきたい論点となります。

重要度:★★★・・

 

マクロ経済基礎(GDP、物価指数、景気動向)

マクロ経済の基礎的な知識を学びます。

主要論点として「GDP」、「物価指数(ラスパイレス、パーシェ)」、「景気動向指数(先行系列、一致系列、遅行系列)」などを学びます。

「三面等価の原則」および支出面から見たGDPを表す式である

総需要=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+輸出(Ex)-輸入(Im)

は超超超重要な理論となりますので、絶対に理解するようにつとめてください。

重要度:★★★★

 

乗数理論

ここでは比較的理解が難しい「乗数理論」について学びます。

マクロ経済基礎で学んだ「総需要=C+I+G+Ex-Im」に対して消費関数を代入させるなど式変形のテクニックが必要となりますので、数学が苦手な方にとってはとっつきにくい分野となります。

ただ、問われる問題は実はそんなに難しくないので、ぜひ苦手意識は払拭できるようにしたい所です。

重要度:★★★・・

IS-LM分析

IS-LM分析は経済学の中で最も理解が難しいと言われている論点です。

ただ、一度理解できれば大したことありませんし、超頻出問題なので丁寧に理解したい論点となります

発展系理論であるマンデル=フレミングモデルも併せて抑えておきたい所です。

もちろん重要度はマックスとなります。

重要度:★★★★

AD-AS曲線

IS-LM分析に対して労働市場や物価水準の変化等を考慮し、一歩発展させた分析手法である。

IS-LM分析が理解できていない場合は、どうあがいても理解できない論点となります。

どうしても理解が出来ない方はどういう変化が生じたらAD曲線やAS曲線がどう変化するのか?という結論だけ抑えておくというのも一つの手となります。

重要度:★★★・・

その他マクロ経済理論(ライフサイクル仮説、恒常所得仮説、相対所得仮説、加速度原理、トービンのq、貨幣数量説、k%ルール)

ケインズ理論では説明が難しいと言われている消費や投資、金融政策に関する理論について勉強します。

これまでの論点と打って変わって「暗記論点」となりますので、暗記に強い受験生の方はぜひ注力しておきたい分野になります。

主要論点としてライフサイクル仮説」、「恒常所得仮説」、「相対所得仮説」、「加速度原理」、「トービンのq」、「貨幣数量説」、「k%ルールは絶対に抑えておきましょう。

重要度:★★★★・

難易度・合格率

意外ですが、経済学の難易度は易しいです。

参考までに以下は直近5年間の合格率となります。

年度合格率(60点以上)
令和2年度23.5%
令和1年度25.8%
平成30年度26.4%
平成29年度23.4%
平成28年度29.6%

どの年も合格率が20%を超えているのが分かります。

私も得意科目としておりましたが、理解が定着した方にとっては80点以上が狙える「ポイントゲッター」ともなる科目です。

7科目受験の方にとっては本試験の「第1科目」となりますので、ぜひ得意科目としておきたいですね

経済学・経済政策の特徴

経済学・経済政策は「暗記科目」ではありません。

グラフの読み取りや数式問題など「理解力」が問われる論点が非常に多く、初学者にとっては本当に解けるようになるのだろうか?と不安になる科目でもあります。

ただし、一度理解が定着すればスラスラ問題が解けるようになりますので、まずはそのレベルを目指して、理論を一つずつ丁寧に積み上げていくことを目指してみて下さい。

また、一見、経済学・経済政策では問われる論点が多いように感じますが、頻出論点は数が限られております

頻出論点に対策を絞ったとしても6割以上は固いため、まずは上述の重要度の高い論点から定着を目指しましょう。

経済学の勉強法

ここからは「経済学の勉強法」について解説します。

初期の勉強法

初期の勉強ではミクロ経済・マクロ経済の理論を一つずつ理解していくこと」が大事となります。

特にミクロ経済では、最初の方に学ぶ「費用関数」や「需要・供給曲線」などの基礎知識の理解が本試験レベルの問題を解くのに非常に重要となりますので自分が腑に落ちたか理解できたか?を指標に一つ一つの論点を丁寧に勉強していくことが求められます。

そのために、まずは「テキスト」「スピード問題集」を言ったり来たりしながら理解の定着につとめてください。

  • TACスピードテキスト
  • TACスピード問題集

グラフ類は自分の手で書くことを意識して勉強を進めてみて下さい。

グラフ類をノートにキレイにまとめることに取り組み人もおりますが、個人的にはおすすめしません

キレイにまとめる時間があるのであれば、捨て紙でもなんでも良いので何度も繰り返して書くこと」「自分の脳内に刷り込むことを意識して勉強してみて下さい。

本試験であなたを助けてくれるのは「キレイなノートではなく、あなたの脳みそ」なのですから

中期の勉強法

ミクロ経済・マクロ経済の理論が定着したら、次に過去問にとりかかりましょう。

おそらく初見では太刀打ちできないほど難しく感じるかと思いますが、挫けないようにしてください。

必ず解けるようになります。

間違った問題に関しては、解説ページを読んで徹底的に理解が定着しているか?を指標に学習を進めましょう。

「なんとなく分かったからいいや」とほっといてしまうと直前期になって後悔することになります。

中期の勉強法としておすすめしたいのが、論点毎のヨコ解きです。

「費用関数」「スルツキ―分解」「余剰分析」「ゲーム理論」「IS-LM分析」「AD-AS関数」「マンデル=フレミング」は超頻出論点なので、出来る限り抑えるようにしておきましょう。

後期(直前期)の勉強法

直前期にやるべきことはただ一つ。

それは、本試験を意識して過去問をタテ解きすることです。

過去5年分の過去問を最低でも3回以上回せると良いでしょう。

マクロ経済の暗記系論点(ライフサイクル仮説、恒常所得仮説、相対所得仮説、加速度原理、トービンのq、貨幣数量説、k%ルール)の強化も図りましょう。

最初の約2問の統計問題は運ゲー要素がありますので対策が非常に難しいです。

とはいえど、日本の経済動向が絡んだ問題が問われることが多いので下記を頭に叩き込んで、そこから推測できることを基に解答しましょう

  • 85年:プラザ合意(円高不況)
  • 89年:消費税導入
  • 91年:バブル崩壊
  • 97年:アジア通貨危機
  • 08年:リーマンショック(世界不況)
  • 11年:東日本大震災
  • 16年:マイナス金利政策

どうしても苦手な方は「石川秀樹先生の速習ミクロ経済学・マクロ経済学」を!

どうしても経済学が苦手で理論が頭に入ってこない。。。という方は経済学に特化したYouTubeチャンネルを展開されている「石川秀樹先生│速習!ミクロ経済学・速習!マクロ経済学」をご覧ください。

基本的には公務員試験対策向けに作っていますが、基本から超丁寧に教えてくれるので、「経済学がとにかく苦手」という方にお勧めです。

石川先生は以下のテキストも出版していますので、気になる方はチェックしてみて下さいね。

おすすめ動画:IS-LM分析

経済学に必要な勉強時間

では、経済学ではどの程度の勉強時間が必要なのでしょうか?

私個人の例で言うと「約80時間」でした。

一般的に必要とされている時間とほぼ同じですね。

毎日少しずつ着手していれば、80時間はあっという間に積みあがっていきます。

ぜひ「毎日演習」を心掛けて対策に励んで下さい。

まとめ

以上、本記事では「経済学・経済政策の勉強法」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

本記事が皆さまのお悩みにダイレクトにお答えできていれば嬉しいです。

もし、「この内容がよく分からない」「深掘りして欲しい」みたいなコメント・要望があれば是非コメント下さい。

可能な限り解答させて頂きます。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。