中小企業診断士の勉強法

【中小企業診断士】運営管理の勉強法を分かりやすく解説

どうも、Tomatsuです。

受験さん
  • 運営管理の出題範囲は?
  • 難易度はどんなもん?
  • どうやって勉強すれば良いの?
  • 必要な勉強時間は?

このような疑問を抱えていませんでしょうか?

「運営管理」では製造業の生産管理手法や小売業の店舗販売管理手法などを学びます。

とても範囲の広い科目となります。

私はプラントエンジニアリング会社勤務ですので、生産管理はそれなりに自信があったのですが、勉強をはじめると「うわ、知らないこと多すぎ。。。」と、その出題範囲の広さに驚きました。

最終的には学習量で何とかカバーしたのですが、本記事では運営管理を学び始める前に知っておきたかったな~というポイントをお伝えできればと思います。

この記事を読み終えることで運営管理の勉強に取り組む心構えや実際の勉強法が分かるようになります。

2次試験の「事例III」にもつながる重要科目ですので、ぜひ得意領域にしておきたいですね。

ぜひ最後まで読み進めて頂ければ幸いです。

運営管理の概要(出題範囲・難易度)

上述の通り、運営管理では生産管理」「店舗販売管理という2つのテーマを扱います。

製造業に携わっていない方は「生産現場」のイメージがほとんど無いかと思いますが、深い知識は求められませんので、ぜんぜん気にしなくてOKです。

また、店舗販売管理においては、学習内容(陳列、レイアウト等)をコンビニやスーパーで肌で実感することができますので楽しんで学習できるかと思います。

中小企業診断士制度はもともと高度化事業に対応する人材を創出することを目的に設立された経緯があります。

「運営管理」で学ぶ論点は、高度化事業の主な対象となる「製造業」へのコンサルティングを実施する上で必須知識となります。

中小企業診断士の名に恥じないように、できれば得意領域にしておきたいですね。

出題範囲

運営管理では以下の分野が出題されます。

[生産管理]

  1. 生産管理基礎
    (管理指標、合理化手法、生産形態)
  2. 生産計画
    (レイアウト、生産方式、VE、生産計画・生産統制、資材管理)
  3. 生産管理オペレーション
    (IE、品質管理、保全)
  4. 生産現場における情報システム

[店舗販売管理]

  1. 店舗施設に係る法律
    (まちづくり三法、大店法、中活法、都市計画法)
  2. 店舗機能・設計
    (レイアウト、陳列、照明)
  3. 商品仕入・販売
    (予算計画、仕入れ、販促、プライシング)
  4. 物流
    (物流作業、物流センター、物流用語)
  5. 販売流通情報システム
    (POS、バーコード、各種分析)

生産管理基礎
(管理指標、合理化手法、生産形態)

生産管理の基礎中の基礎を学習します。

用語を暗記するだけの領域にはなりますが、今後診断士活動を行っていく上で重要な考え方を学べますのでしっかり学習してみて下さい。

下記の用語は必ず抑えておきましょう(自分の言葉で説明できるくらいの理解度を目指すと良いです)。

[管理指標]

  • QCD
  • 生産性
  • PQCDSME
  • 4M

[生産の合理化]

  • 3S
  • 5S
  • ECRSの原則
  • QCサークル
  • 安全指標(度数率・年千人率・強度率)
  • 歩留り・直行率

[生産形態の分類]

  • 受注生産・見込生産
  • 個別生産・ロット生産・連続生産
  • 多品種少量生産・少品種多量生産

重要度:★★★★

生産計画
(レイアウト、生産方式、VE、生産計画・生産統制、資材・在庫管理)

生産計画に係る多くの論点を学びます。

ほとんど暗記でカバーできる論点ですが、一部処理系問題も含まれます。

下記論点は特に頻出ですので、しっかり押さえておきましょう。

[レイアウト]

  • SLP
  • P-Q分析

[生産方式]

  • ライン生産方式
  • セル生産方式
  • JIT
  • その他生産方式
    (生産座席予約、製番管理、追番管理、オーダーエントリー、常備品管理)

[VE]

  • VEの概念
  • 実施手順

[生産計画・生産統制]

  • PERT(処理系)
  • 需要予測(処理系)
  • ジョンソン法(処理系)

[資材・在庫管理]

  • MRP(処理系)
  • 定量発注方式・定期発注方式
  • ABC分析

重要度:★★

 

生産管理オペレーション
(IE、品質管理、保全)

製造業における「オペレーション」について学びます。

主要論点はなんといってもIE(Industrial Engineering)。

問われる論点が多いため、しっかり学習時間を確保しておきたいですね。

[IE]

  • 工程分析(基本記号、作業者工程分析、運搬分析)
  • 動作研究(サーブリック分析、マンマシーンチャート)
  • 稼働分析(作業・余裕の分類)
  • 時間研究(レイティング、標準時間の設定法)

[品質管理]

  • QC7つ道具
  • 新QC7つ道具
  • HACCP

[保全]

  • 保全活動の分類
    (予備保全、事後保全、改良保全、保全予防)
  • 設備総合効率

重要度:★★★★

 

生産現場における情報システム

製造業における情報システムについて学びます。

論点は少ないものの、出題数があまり多くないので、余裕がなければ優先度は下げましょう。

重要度:★★・・・

 

店舗施設に係る法律
(まちづくり三法、大店法、中活法、都市計画法)

店舗施設に関する法律を学びます。

基本的に「暗記でカバー」する領域になります。

都市計画法については下記に参考記事を用意しておりますのでぜひ。

重要度:★★★・・

 

店舗機能・設計
(レイアウト、陳列、照明)

店舗機能や設計について学びます。こちらも基本的に暗記論点となります。

陳列などのイメージを定着させるために、学習後コンビニに立ち寄ってみると良いですね(私もやっておりました)。

重要度:★★★

 

商品仕入・販売
(予算計画、仕入れ、販促、プライシング)

マーチャンダイジングに関する論点を学びます。

予算計画では、店舗販売管理の中で珍しく計算を要する論点を学習します。

「GMROI」や「在庫高予算」、「値入高予算」は頻出ですのでぜひ抑えておきたいですね。

重要度:★★★

物流
(物流作業、物流センター、物流用語)

物流の作業、施設、専門用語を学びます。

範囲は広いですが出題数が多いため、学習時間を確保した上でしっかり抑えたい論点となります。

基本的に暗記でカバーできる論点となります。

[物流作業]

  • ピッキング(種まき方式、摘み取り方式)
  • ロケーション管理

[物流センター]

  • 在庫型(DC型)
  • 通過型(TC型)

[物流用語]

  • 共同輸配送
  • ミルクラン方式
  • ユニットロード
  • 一貫パレチゼーション
  • ディカップリングポイント
  • モーダルシフト
  • ブルウィップ効果
  • ハブアンドスポーク
  • サードパーティロジスティクス(3PL)

重要度:★★★

販売流通情報システム
(POS、バーコード、各種分析)

POSシステムやバーコード、販売分析の手法について学びます。

出題数は多いのですが、論点が絞りづらく、学習の費用対効果が低いため下記の主要論点のみ抑える程度に留めましょう。

  • バーコードの種類
  • 金額PI・数量PI
  • マーケットバスケット分析(支持度・信頼度・リフト値)
  • RFID

重要度:★★★・・

難易度・合格率

意外ですが、経済学の難易度はアップダウンが激しいです。

参考までに以下は直近5年間の合格率となります。

年度合格率(60点以上)
令和2年度9.4%
令和1年度22.8%
平成30年度25.8%
平成29年度3.1%
平成28年度11.8%

何度も学習を繰り返して基礎をしっかり固めていれば高い確率で60点以上が狙える科目ではありますが、H29やR2のように劇的に難化する年もあります。

7科目受験の方は初日の最終科目となります。

疲労に慣れていない人は普段やらないようなミスをしてしまいますので、普段から疲労を想定したトレーニングを積みましょう(夜に演習問題を解くなど)

運営管理の特徴

運営管理は学習する領域が広いものの、それぞれの論点がある程度独立しているので、理解力というよりも暗記力が問われることが特徴です。

言い換えると頻出キーワードを効率よく暗記できていれば安定した得点に繋がります。

また、一定数の計算問題が出題されますが、これらについてもそれほど複雑な処理を求められないので計算パターンを体に叩き込むことで簡単にカバーできるようになります。

学習量がそのまま得点に直結する分野と言えます。

合格点以上が取れていない方は単純に勉強量が足りていない可能性がありますので、ぜひ諦めず論点を一つずつコツコツ積み上げていって下さい。

運営管理の勉強法

ここからは「運営管理の勉強法」について解説します。

初期の勉強法

初期の勉強では何よりも運営管理で問われる論点を把握すること」が大事となります。

そのために、まずは「テキスト」「スピード問題集」を言ったり来たりしながら理解の定着につとめてください。

  • TACスピードテキスト
  • TACスピード問題集

学習初期の段階では、理解度はそれほど追い求めなくてもよいので、テキスト・問題集をスピーディに終わらせることを意識しながら進めてみて下さい。

中期の勉強法

論点把握できたら、次に過去問にとりかかりましょう。

過去問の勉強法としては、論点毎のヨコ解きをおすすめします。

運営管理は範囲が多いので、最初の方はなかなか論点知識が定着しないかと思いますが、挫けず、ヨコ解きで2周ほど回してみて下さい。

別の科目との兼ね合いで学習時間が捻出できない場合は、重要度の高い順から取り組んでみて下さい。

計算問題に関しては、基本的には公式を覚えるだけで対応できる問題が多いです。

奇をてらわず、「公式の暗記」「計算パターンの体への叩き込み」を行いましょう。

後期(直前期)の勉強法

直前期にやるべきことはただ一つ。

それは、本試験を意識して過去問をタテ解きすることです。

過去5年分の過去問を最低でも3回以上回せると良いでしょう。

時間が90分あると言えど、問題数も多いので、意外に時間との勝負になります。

計算問題に関しては、問題文を見た瞬間に解法が思いつくレベルまで理解度を上げておきたい所です。

2次試験の事例IIIでは下記論点の『深い理解』が求められます(深い理解=自分の言葉で説明できるレベル)。

  • 見込生産・受注生産のメリット・デメリット
  • 生産計画・生産統制
  • QCD向上策(特にCとD)

余裕がある方は上記論点の深掘りも行ってみて下さいね。

運営管理に必要な勉強時間

では、運営管理ではどの程度の勉強時間が必要なのでしょうか?

私個人の例で言うと「約50時間」でした。

プラントエンジニアということで生産関連の話がすーっと頭に入ってきたのもあり、比較的短い時間で済みました。

一方、生産現場経験のない方は100時間程度は見ておいた方が良いかもしれません。

上述の通り、2次試験にもつながる科目となりますので、学習時間が多いに越したことはありません。

まとめ

以上、本記事では「運営管理の勉強法」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

本記事が皆さまのお悩みにダイレクトにお答えできていれば嬉しいです。

もし、「この内容がよく分からない」「深掘りして欲しい」みたいなコメント・要望があれば是非コメント下さい。

可能な限り解答させて頂きます。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。