中小企業診断士の勉強法

【中小企業診断士】経営情報システムの勉強法を分かりやすく解説

どうも、Tomatsuです。

受験さん
  • 経営情報システムの出題範囲は?
  • 難易度はどんなもん?
  • どうやって勉強すれば良いの?
  • 必要な勉強時間は?

このような疑問を抱えていませんでしょうか?

「経営情報システム」は、「プロトコル」「RASIS」「SQL」「XML」などのカタカナ語や横文字が多く、IT分野に触れたことがない方にとっては取っつきにくい分野になると思います。

私も本業でITを扱う場面が少ないため、最初の方はかなり手こずりました。

最終的には学習量で何とかカバーしたのですが、本記事では経営情報システムを学び始める前に知っておきたかったな~というポイントをお伝えできればと思います。

この記事を読み終えることで経営情報システムの勉強に取り組む心構えや実際の勉強法が分かるようになります。

ぜひ最後まで読み進めて頂ければ幸いです。

経営情報システムの概要(出題範囲・難易度)

経営情報システムでは通信技術の基礎知識」「システム開発」「最新ITトレンド」「統計解析という4つのテーマを扱います。

ITが苦手な方にとっては鬼のように難しいと感じられるかもしれませんが、本科目で学ぶ範囲は基礎中の基礎です。

そしてこれらは、中小企業のコンサルティングを行う上で必須となる知識です。

ヨコ文字や省略語が多くてイヤになる気持ちは良く分かりますが、診断士になるために必要なスキルを身につけるつもりで、前向きに楽しんで学習して頂ければと思います。

出題範囲

本科目では以下の論点が出題されます。

[通信技術の基礎知識]

  1. ハードウェア・ソフトウェア
  2. データベース・SQL
  3. ネットワーク・インターネット
  4. セキュリティ
  5. システム構成
  6. プログラミング言語

[システム開発]

  1. システム開発の進め方
  2. システム開発のガイドライン

[最新ITトレンド]

  1. 最新ITトレンド

[統計解析]

  1. 統計解析

ハードウェア・ソフトウェア

経営情報システムの最初の論点は「ハードウェア・ソフトウェア」です。

平たく言うとコンピュータの仕組みを勉強する領域となります。

本試験にも4~6問程度出題される超重要論点となりますので、是非しっかり抑えておきましょう。

以下は必ず抑えておきたい論点リストです。

[ハードウェア]

  • コンピュータの5大装置
    (入力・出力・記憶・演算・制御装置)
  • CPUの機能・高速化技術
  • ROMとRAMの違い
  • インタフェース
    (シリアル伝送・パラレル伝送)

[ソフトウェア]

  • OSの機能
  • ミドルウェア
  • 表計算ソフト(Excelなど)の簡単な演算方法
  • BIOSの仕組み
  • テキストとバイナリファイルの違い
  • ファイル管理方法
  • マルチメディアのデータ形式
    (BMP, PNG, SVG)
  • 文字コードの種類
    (ASCII, JIS, Unicode)

重要度:★★★★

 

データベース・SQL

コンピュータで扱うデータを管理する「データベースの基礎知識」「そのデータベースを扱う上で必要となるデータベース言語(SQL)」について学びます。

本章での最重要論点はSQLとなります。

毎年1問は必ず出ると言っても過言ではありません。

しっかり学習すれば必ず解けますのでぜひ抑えておきましょう。

問われる論点が多いため、しっかり学習時間を確保しておきたいですね。

[データベース]

  • リレーショナルデータベースとは
  • 3層スキーマ
    (外部・概念・内部)
  • トランザクションのACID特性
  • データベース制御
    (ロック方式・時刻印アルゴリズム・バックアップ)
  • データウェアハウス

[SQL]

  • SQLの基礎
    (SELECT FROM WHERE)
  • グループ化
    (GROUP BY HAVING, ORDER BY)
  • 正規化

重要度:★★

 

ネットワーク・インターネット

情報システムの根幹をなす「ネットワーク」「インターネット」の仕組みについて学びます。

主要論点はなんといってもLANTCP/IPプロトコル

世の中の仕組みを知る意味でも非常に興味深い論点ですので、楽しんで学習して頂ければと思います。

[ネットワーク]

  • LAN・WAN・VANの違い
  • LANの構成
    (スター型、リング型)
  • LANのアクセス制御
    (CSMA/CD方式・トークンパッシング方式)
  • LANカード
  • 無線LAN
  • VPN接続

[インターネット]

  • MNOとMVNOの違い
  • IPアドレスとは
  • DNSとは
  • DHCPとは
  • TCP/IP
    (OSI基本参照モデル・TCP/IPプロトコル)
  • インターネット層のプロトコル
    (ping, ARPなど)
  • アプリケーション層のプロトコル
    (HTTP, FTP, NTP)
  • メール関連プロトコル
    (SMTP, POP3, MIME, S/MIME)
  • CGI / Ajax

重要度:★★★★

 

セキュリティ

企業の貴重な情報を守るための技術について学びます。

セキュリティ対策は主に暗号化」「認証」「アクセスコントロールの3種類に分けられます。

中小企業の多くはセキュリティ対策の優先度を下げがちですが、これはよろしくありません。

試験対策としても重要ですが、診断士として情報セキュリティについても提案できるようしっかり勉強しておきましょう。

[暗号化]

  • シーザー暗号
  • 共通暗号方式
    (DES, AES)
  • 公開暗号方式
    (RSA)
  • セッション暗号方式

[認証]

  • ユーザ認証
    (シングルサインオン、チャレンジレスポンス方式)
  • サーバ認証
  • ハッシュ関数
  • デジタル署名の仕組み

[アクセスコントロール]

  • ファイアウォール
  • DMZ
  • IDS
    (ネットワーク型、ホスト型)
  • IPS
  • WEP, WPA

[ネットワーク犯罪]

  • 様々な犯罪手口
    (サービス妨害、ウィルス、ソーシャルエンジニアリング)

重要度:★★・・・

 

システム構成

コンピュータの「システム処理・構成」「システム評価」「システム障害対策」に関して学びます。

重要論点はシステム障害に対する考え方の全般となります。

出題数はそれほど多くないので優先度は低めと捉えて頂いて差し支えないと思います。

[システム処理・構成]

  • バッチ処理とリアルタイム処理の違い
  • クライアント・サーバ
  • 2層アーキテクチャ・3層アーキテクチャ
    (ファットクライアント・シンクライアント)

[システム評価]

  • システム性能
    (スループット・レスポンスタイム・ターンアラウンドタイム)
  • RASIS
    (MTBF・MTTR・並列/直列)

[システム障害]

  • 障害対策の考え方
    (フォールトトレランス、フェルトセーフなど)
  • RAID
    (ミラーリング、ストライピング, パリティ)
  • デュプレックスシステム、デュアルシステム
  • スタンバイ方式
    (コールド、フォーム、ホット)

重要度:★★★・・

 

プログラミング言語

ここまで学んできたコンピュータやシステムの処理を実行するための「プログラム言語」の種類や特徴等について学びます。

実際にプログラム言語を操れるようになる必要はありませんのでご安心下さい。

[プログラム言語]

  • 低水準言語と高水準言語の違い
  • アセンブラ、インタプリタ、コンパイラ
  • 代表的なプログラム言語
    (FORTRAN, COBOL, C, BASIC, C++, Java)
  • スクリプト言語
    (JavaScript, Perl, PHP, Ruby)
  • マークアップ言語
    (HTML, HML)
  • クライアント・サーバ
  • 2層アーキテクチャ・3層アーキテクチャ
    (ファットクライアント・シンクライアント)

重要度:★★★

 

システム開発の進め方

中小企業が自社内でシステムを開発することは珍しいかと思います。

一方で、全てをシステム屋に丸投げする形ではシステム開発は上手くいきません。

導入の目的や期待効果、プロジェクトを進める上必要となる知識を学ぶ領域となります。

試験対策上必ず抑えておきたいポイントを以下にまとめました。

[システム開発の進め方]

  • RFPとRFIの違い
  • システム構築の流れ
    (基本計画⇒外部設計⇒内部設計⇒プログラミング⇒テスト)
  • 開発モデル
    (ウォーターフォール、プロトタイプ、スパイラル、アジャイル)
  • エクストリームプログラミング(XP)
  • POA, DOA, OOA
  • モデリング技法
    (DFD, ER図, ペトリネット図)
  • テスト方法
    (V字モデル, トップダウン, ボトムアップなど)
  • レビュー
    (ウォークスルー, インスペクションなど)

重要度:★★★

システム開発のガイドライン

様々な機関がまとめてきた「システム開発のガイドライン」を学びます。

業界や会社ごとに特性は異なるため、全てが適応できるわけではありませんが、ガイドラインの知識なくしてシステム開発は進められません。

試験対策上の優先度は下がりますが、IT系診断士を目指すならしっかり抑えておきたい分野です。

[システム開発のガイドライン]

  • PMBOK
  • 共通フレーム2013
  • 非機能要求グレード
  • 超上流から攻めるIT化の原理原則17条
  • BABOK
  • CMMI

[システム見積り関連]

  • COCOMO
  • ファンクションポイント
  • CoBRA

[開発進捗管理手法]

  • EVMS
  • ガントチャート
  • WBS

重要度:★★★

 

最新ITトレンド

「IoT」「AI」「ビッグデータ」「クラウドコンピューティング」など、情報技術の最新トレンドなどについて学びます。

出題数はそこそこ多いのですが、出題論点の絞り込みがほぼ不可能なため、学習上のコスパは高くないです。

日ごろから意識的に最新テクノロジーに触れておくなど、学習上の工夫が必要となります。

重要度:・・・・

 

統計解析

統計解析の基本知識について学びます。

難しくしようと思うと、いくらでも難しくできる論点ですので深追いは厳禁です。

基本的な用語を覚えておくのみに留めておきましょう。

[統計解析]

  • 指標
    (平均値、中央値、分散、標準偏差)
  • 対立仮説・帰無仮説
  • 検定の種類
    (z検定, t検定, ウェルチ検定, F検定, など)
  • 多変量解析の種類
    (回帰分析、主成分分析、因子分析、クラスター分析、など)

重要度:・・

 

難易度・合格率

意外ですが、経済学の難易度は意外と易しいです。

参考までに以下は直近5年間の合格率となります。

年度合格率(60点以上)
令和2年度28.7%
令和1年度26.6%
平成30年度22.9%
平成29年度23.4%
平成28年度29.6%

学習前は苦手意識が強い方が多いようですが、意外になんとかなるということでしょうか。

非IT系の方々でもストレート合格できますので、学習初期に全然理解できなくても落ち込まないようにしましょう。

経営情報システムの特徴

経営情報システムは「学習領域が広い」のが特徴です。

一方、主要論点は出題数が50%を超える「通信技術の基礎知識」ですので、当該分野を集中的に強化していくことが必勝法となります。

SQL問題と表計算ソフト問題は、処理が求められる数少ない論点になりますが学習のコスパが良いのでしっかり対応しましょう。

全体としての特徴はやはり暗記メインということでしょう。

ITが苦手な方でもトレーニングを繰り返していくことで、かならず言葉に慣れてくるはずです。

最初はつらくても時間を費やせば理解できるようになると信じて学習に取り組んでみて下さい。

学習量がそのまま得点に直結する分野と言えます。

合格点以上が取れていない方は単純に勉強量が足りていない可能性がありますので、ぜひ諦めず論点を一つずつコツコツ積み上げていって下さい。

経営情報システムの勉強法

ここからは「経営情報システムの勉強法」について解説します。

初期の勉強法

初期の勉強では何よりも経営情報システムで問われる論点を把握すること」が大事となります。

そのために、まずは「テキスト」「スピード問題集」を言ったり来たりしながら理解の定着につとめてください。

  • TACスピードテキスト
  • TACスピード問題集

学習初期の段階では、理解度はそれほど追い求めなくてもよいので、テキスト・問題集をスピーディに終わらせることを意識しながら進めてみて下さい。

学習初期に重要なのは各論点の内容をしっかり頭でイメージすることです。

テキスト、問題集のみでイメージが湧かない論点についてはGoogle検索をかけて「あらゆる解説記事を読むこと」をお勧めします。

中期の勉強法

論点把握できたら、次に過去問にとりかかりましょう。

過去問の勉強法としては、論点毎のヨコ解きをおすすめします。

経営情報システムは範囲が多いので、最初の方はなかなか論点知識が定着しないかと思いますが、挫けず、ヨコ解きで2周ほど回してみて下さい。

別の科目との兼ね合いで学習時間が捻出できない場合は、重要度の高い順から取り組んでみて下さい。

一方、経営情報システムでは毎年出題される論点が少ないため、引き続き「スピード問題集」を用いた全論点の網羅的な学習は継続しましょう。

後期(直前期)の勉強法

過去問のタテ解きスピード問題集をひたすら繰り返しましょう。

経営情報システムで「時間が足りない」という感覚に陥ることはないかと思いますので、しっかり論点知識を強化しておくことが重要です。

理解が足りていない論点はチェックシートにメモを残しておき、テキスト・Google検索を併用しながら論点強化につとめてください。

経営情報システムに必要な勉強時間

では、経営情報システムではどの程度の勉強時間が必要なのでしょうか?

私個人の例で言うと「約100時間」でした。

プラントエンジニアということであまりIT系の知識は無かったのですが、上記勉強法で効率よく進め、最終的には得意領域にすることができました。

一般的にも必要学習時間は100時間程度と言われているみたいです。

まとめ

以上、本記事では「経営情報システムの勉強法」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

本記事が皆さまのお悩みにダイレクトにお答えできていれば嬉しいです。

もし、「この内容がよく分からない」「深掘りして欲しい」みたいなコメント・要望があれば是非コメント下さい。

可能な限り解答させて頂きます。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。

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