どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
さっそくご質問ですが、皆様は執筆活動にどのような印象を持たれているでしょうか?
「書くのも大変なのに、調査とかもあって色々めんどくさそう」
「書籍や雑誌、Webメディアに自分の名前が掲載されたら嬉しい」
「単純に儲からなさそう」
「場所を選ばない仕事なので今の時代に合ってそう」
いろいろなご意見があるかと思います。
先日、「中小企業診断士の仕事内容に「求められるスキル」5選」という記事を投稿しましたが、その中で中小企業診断士の仕事内容は「コンサルティング」、「講演会・セミナー」、「執筆」に分類されるという話をしました。
「執筆」活動は、診断士活動の大きな軸の一つではありますが、正直言ってそれだけで食べていこうと思うとかなりしんどいです。
ただ、一方で、私自身、書籍執筆・企業向けコンテンツライティング・オウンドメディア運営も含め、ライティングに係る仕事をたくさんこなしてきましたが、副業からはじめたい診断士にとっても着手しやすい領域ですし、診断士としてのスキルアップの観点からも無視できません。
そこで本記事では、診断士の重要な仕事の一つである「執筆」について、「仕事内容」「メリット」「仕事を獲得する方法」の観点からまとめてみました。
中小企業診断士になりたての方や執筆にチャレンジしてみたい方はぜひ最後まで読んでみて下さいね。
- 執筆業務に興味のある中小企業診断士の方
中小企業診断士の執筆・ライティングの仕事
まず中小企業診断士としての執筆・ライティングの仕事にどのようなものがあるのか見ていきましょう。
- 補助金申請代行
- 企業向けコンテンツマーケ作成
- 雑誌向け執筆
- 書籍執筆
- オウンドメディア運営
補助金申請代行
多くの診断士の方々が関わっている領域ですので説明不要かと思います。
ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、事業再構築補助金など、あらゆる補助金申請業務において診断士が活躍しております。
補助金申請代行は無資格でも実施可能ですが、実際に書こうと思うと経営、財務、マーケティング分析などあらゆる知識が必要になりますし、各補助金には攻略のコツみたいなものがあります。
一般の方がこれらのノウハウにアクセスするのは難しいため、診断士の方が採択率も高く活躍しやすい構図になっております。
報酬の目安は「着手金5~10万円+成功報酬10%~20%」です(あくまでも目安)。
企業向けコンテンツマーケ・雑誌向け執筆
近年、オウンドメディアに注力する企業がぐんと増えてきております。
目的は企業の対象顧客に対して価値のあるコンテンツを発信することでファンを増やし、最終的に商品・サービスの購入につなげるためです。
最近、すきま時間にWebに掲載されている記事・ブログを目にする方も増えてきたかと思いますが、そのうちの多くが実は非メディア系企業による発信なのです。
このような企業メディアを成長させるにはとにかくコンテンツ量を増やしSEO・SNSを駆使しながら認知を広げていくしかありません。
このコンテンツ作成のサポートとして診断士としての知見を活かした執筆業務という形もあるでしょう(私の例:SUNRYSE向け「欧州脱炭素化の現状」)。
Webマーケに強い診断士であれば、コンテンツ作成をきっかけに、その後のSEOコンサルやWebマーケ支援につなげることも可能でしょう。
また、雑誌向けの執筆業務に着手される診断士の方々も大勢いらっしゃいます。
身近な例で言えば同友館の「企業診断」でしょうか(私自身経験は無いのですが、近しい診断士の方々はほとんど企業診断に投稿されています)。
報酬の目安はピンキリですが「文字単価1~3円」が一般的です。
信頼関係が構築できれば「時間単価3,000~5,000円」など時間請求できるようになり、調査にあてた時間もチャージできるようになります。
書籍
書店を見渡すと実は多くの診断士の先生方が書籍を出版されているのが分かります。
例えば下記の「士業のためのスモールM&A入門」や「先生ビジネスマーケティングの教科書」など。
書籍出版を実現させるには、ユーザーニーズに合致した領域で、独自性の高いコンテンツを作成する力が求められます。
また、出版社から打診を受ける形でなければ、自ら企画書を作成し、出版社のお墨付きを得ることから着手しなければなりませんので、正直ハードルは高いです。
しかし、ひとたび出版にこぎつけることが出来ればご自身のPRにつながりますし、診断士活動を行う上で何かとベネフィットは大きいでしょう。
報酬(印税)の目安は下記の通りです。
- 商業出版の場合、販売価格の5%~10%
- kindleによる自費出版の場合、販売価格の35% or 70%(またはunlimitedで読まれた回数と連動)
オウンドメディア運営
ご自身のメディアやHP(オウンドメディア)を作成・運営する形での執筆業務もあります。
基本的な考え方は企業向けコンテンツマーケと同じで、自身が保有するメディアで、読者に対して価値のあるコンテンツを発信することでファンを増やし、自身が提供するサービスの購入につなげるというものです。
他社が提供する商品・サービスをおすすめし、購入件数に応じて成功報酬をえるアフィリエイトモデルで収益を上げる方法もあります。
成果が出るまではとにかく苦行ですが、波に乗ってくると不労所得が入ってきますので、正直この方法が一番儲かります(まさに私がこのブログで取っている方法です)。
SEO・Webマーケの知識も身に付き診断士のスキルアップにも繋がりますので控えめに言って超おすすめの領域です(成果がでるまで継続できるかが、カギ。99%以上は途中で脱落)。
報酬の目安は、アフィリエイト収入で「~10万円/月」あたりでしょう。
「トーマツって誰?」でもご紹介しているアフィリエイトの神々たちは月100万以上稼いでいるようです。
執筆のメリット
では執筆業務に取り組むことのメリットは何でしょう?
主に下記があると考えています。
- 幅広いスキルが身につく
- 副業に最適
- ポートフォリオになる
- 次の仕事に繋がる
幅広いスキルが身につく
執筆業務はどうしても「書く」のイメージが強くなりがちです。
しかし実際にコンテンツを作成しようと思うと、「書く力」以外の「調査力」「分析力」「構想力」「発想力」「サマリー力」など他のスキルが必要なことに気づくはずです。
こうした力はご自身の診断士としてのスキルアップに繋がります。
また、インタビューが伴う場合はご自身が普段接点のない業界の方々と接する機会が得られますので、他業界知識を仕入れるチャンスとしても活用できます。
副業におすすめ
診断士になりたての方々は企業内にお勤めの方が多いでしょう。
そのような方々が副業に取り組むには、ご自身の隙間時間を有効活用できる執筆業務がおすすめです。
多くの方々が補助金申請業務に着手するのもこうした背景からです。
仕事・プライベートの都合上、ご自身で時間のコントロールがしづらい方々は隙間時間を有効活用できる執筆業務がおすすめです。
ポートフォリオになる
ご自身が執筆した著作物は、そのままポートフォリオになります。
ポートフォリオとは、端的言うと診断士としての「実績紹介資料」にあたります。
診断士の方々の多くは過去のセミナー・講演会や補助金採択数を実績リストに掲載されていますが、これらの中身はみることはできません。
一方、一般公開されている著作物に関してはお客様に直接読んでもらうことが出来ますので、お客様に対して安心を提供することにもつながります。
ポートフォリオの中身を充実させていけば、下手な名刺よりもよっぽど強力な営業ツールになりますので、まずは実績を積み上げるという意味でも執筆業務に着手することは有意義だと言えます。
次の仕事に繋がる
見ず知らずのお客様に対していきなりコンサルサービスやその他サービスの提案営業を行うのは至難の業です。
一方、一度執筆業務から入り、一緒に仕事をする過程でご自身の能力・価値をアピールすることは比較的簡単です。
この過程でクライアントの信頼を獲得することができれば執筆業務以外の仕事を打ち込むチャンスに繋がりますし、先方からより上流の仕事を依頼されることもあるでしょう。
記事執筆は良いドアノックツールになりますので、ぜひご活用を検討下さい。
執筆の仕事を受ける方法
では、執筆業務はどのように獲得すれば良いのでしょうか?
方法は主に下記の通りです。
- クラウドソーシングで受注
- 取材の学校、補助金元請け事業者経由で受ける
- 先輩診断士からの紹介
- 自分で営業
クラウドソーシングで受注
まず最初にご紹介したいのが「クラウドソーシング経由」で受注していく方法です。
上記記事でも紹介させて頂いたのですが、最近はクラウドソーシングが活発になってきており、この中にもWebライティング案件が数多く存在します。
私も少し前まではクラウドソーシングサイトで仕事を頂いておりました。
個人的なおすすめはWebマーケティング案件に繋がることが多いが多い「Workship」ですが、実績が少ない初期段階では幅広く登録しておき、優良案件がないか日ごろから調査することをおすすめします。
[診断士であれば最低この3つには登録しておこう]
1. Coconala(ココナラ)
>> ココナラにアクセス!登録は簡単、3ステップのみ!無料会員登録はこちら*ココナラではご自身が売りたいスキルを登録する必要があります
2. ビザスク
>>ビザスクにアクセス!3. CrowdWorks(クラウドワークス)
>>クラウドワークスにアクセス!4. Workship
取材の学校、補助金元請け事業者経由で受ける
Webライティング系であれば、「取材の学校」経由で仕事を受ける方法もあります。
中小企業診断士になりたての方なら一度は耳にしたことがあるかと思います。
条件として取材の学校を受講し、卒業しなければなりませんが、執筆業務に係る全てのスキル(インタビュー力、調査力、分析力、診断力、執筆力)が身につきますし、ご自身への投資と位置付けるのも手でしょう。
また、補助金系であれば、補助金業務の元請け事業者・団体・研究会経由で仕事をもらうのが良いでしょう。
補助金申請業務については、私のまわりでは株式会社tsumugiさん経由で受注されている診断士の方々が多いですし、評判も良いです。
自分でメディアを作る
最後は自分でメディアを作ってしまう方法です。
成果が出始めるまでは報酬ゼロの苦行ですが、ひとたび回り始めると資産価値のつく不労所得につながりますので、試してみる価値はあるかと思います。
「WordPressを使ったブログの始め方【中小企業診断士はオウンドメディアを持とう】」という記事にオウンドメディアの立ち上げ方を解説しておりますので、興味がある方は覗いてみて下さい。
(現在申し込みを打ち切っております)ゆる募:当ブログのライター様募集中
以上、本記事では「中小企業診断士の執筆・ライティングのお仕事」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
ここでPRですが、本ブログ向けに記事執筆をお願いできるパートナーの方を募集中です。
- 依頼内容:当ブログ向け記事執筆
- 応募資格:中小企業診断士、MBA、その他士業資格保有者の方
- 媒体:WordPress
- 分野:中小企業診断士向けコンテンツ、Webマーケティング系コンテンツ
- 報酬:文字単価1円
- 特典:案件紹介(Webマーケ系)
興味がある方やご質問がある方は、ぜひ下記よりご連絡下さい。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!