どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
「診断士になって数年経つけど、更新に必要な実務ポイント1点もとってない。。。」
「そもそもみんな会社員しながらどうやって実務ポイント獲得してるんだろうか。。。」
このようなお悩みを抱えてませんでしょうか?
私も診断士になりたての頃、右も左もわからず「今後どうやって実務ポイントを取っていこうか?」と悩んだことがあります。
そこで本記事では「実務ポイントの具体的な獲得方法6選」を説明したいと思います。
「鉄は熱いうちに打て」と言いますし、この記事を読み終わって気持ちが温まった方は即行動に移してみましょう!
- 中小企業診断士になったばかりの方
- 企業内診断士で実務ポイントの稼ぎ方に悩んでいる方
資格更新の要件
実務ポイントの話に移る前に診断士の更新要件をおさらいしておきましょう。
中小企業診断士の有効期限は、登録日から5年間となっております。
つまり、中小企業診断士としての活動を継続するには5年以内に更新手続きが必要となります。
更新の要件は以下の二つを満たすことです。
- 専門知識拡充要件
- 実務要件
①専門知識拡充要件
専門知識拡充要件を満たすには以下のうちいずれかを合計して5回以上の実績が必要となります。
- 理論政策更新(理論政策)研修を修了する
- 論文審査に合格する
- 理論政策更新(理論政策)研修講師を務め指導する
ほとんどの方は「理論政策更新研修を5回受けること」になると思います。
なお、理論政策研修は経産省に登録された「理論政策更新研修機関」によって開催されております。
詳細は以下の記事に記載しておりますので、併せて参考にしてみてください。
②実務要件
実務要件を満たすには以下のいずれかを合計して30日以上行う必要があります。
30日の実務をもって「30ポイントの実務ポイントを獲得する」ということです。
- 診断助言業務等に従事する
- 実務補習を受講する
- 実務補習を指導する
中小企業診断協会が令和3年に実施した「中小企業診断士活動状況アンケート調査」によると、診断士の約3割の方が「実務ポイントの獲得」に対して「阻害要因がある」と答えており、そのうち半数以上は「実務従事の機会そのものがない」との理由を述べております。
気持ちはわからんでもないですが、私はこの回答を見て違和感を覚えました。
なぜかというと「機会は自ら作り出すもの」であり、上記の回答はどちらかというと「機会はそのへんに落ちている」というスタンスが垣間見えるからです。
そんな甘い話はないですし、厳しいことを言うようですが、実務ポイントうんぬんの前にビジネスマンとして成功したいなら、自ら一歩踏み出す行動力が必要です。
というわけで以降では、「自ら行動する必要がある」という大前提を抑えられる方向けに実務ポイントを取得する方法を説明させていただきます。
上記アンケートによる実務ポイント取得の弊害要因は下記のとおり(n=463。複数回答可)
選択肢 | 割合 |
会社の業務が忙しく、実務従事を行う時間が取れない | 46.9% |
実務従事の機会そのものがない | 51.2% |
実務従事の要件認定が厳しい | 28.3% |
勤務先の仕事内容が実務従事と関連しない | 49.0% |
その他 | 13.4% |
実務ポイントを「取得する方法」6選
ここからは実務ポイントを取得していく方法を6つ見ていきましょう。
- 知り合いの経営者を支援する
- 研究会や中小企業診断士同士のコネクションを使う
- 自社の診断・助言業務を行う
- プロボノ活動に参加する
- クラウドソーシング経由で案件を受ける
- デジタルマーケティングラボに参加する
①知り合いの経営者を支援する
まず最初に検討いただきたいのが「知り合いの経営者の支援」です。
「経営者の知り合いなんていねーよ」と思われるかもしれませんが、ご自身のSNSをもう一度よくご覧ください。
意外に世の中、経営者はたくさんいらっしゃいます。
もし知り合いの経営者が見つかったら、連絡をとって頂き、以下について説明ください。
- 中小企業診断士の概要
- 資格を最近取得したこと
- 更新要件の説明
- 経営相談に乗らせてくれないか?について相談
中小企業や小規模事業者の経営者は頼れる人が少なく相当孤独です。
もし今すぐに支援できるメニューがなくても「話を聞く」「問題点を抽出」「課題整理」を提供できれば、ほとんどの経営者から感謝されるはずです。
知り合いの知り合いでもOKなので、ぜひ最初の一歩を踏み出してみましょう。
経営者の方々は相当忙しいので、冷やかしで実務従事を行うことは絶対やめてください。
診断士取得者に限ってそのような方は少ないと信じたいですが、以前に私の周りで冷やかし半分で実務従事に挑み、トラブルにつながった事例を耳にしました。
普段の業務の「150%くらい気持ちを乗せて挑んでいただいても足りないくらい」と言うイメージでのぞんでください。
②研究会や中小企業診断士同士のコネクションを使う
もし、どうしても知り合いの経営者が見つからない場合は「研究会や中小企業診断士同士のコネクションを活用すること」を検討しましょう。
もちろん、この方法を遂行するには、研究会に参加するか、診断士の交流の場に飛び込んでネットワークを広げる必要があります。
また、「研究会に参加した」あるは「診断士の知り合いができた」とて、すぐに案件の話が降ってくることはありませんので、研究会や知り合いの診断士の方々に対してGiveする気持ちを保つことが重要です。
あくまでも私見ですが、診断士ネットワークの世界は「Give・Give・Give & Take」くらいの気持ちがちょうど良いです。
③自社の診断・助言業務を行う
もし、ご自身がお勤めの会社が中小企業である場合は、「自社の経営診断士を行うこと」で実務ポイントを貯めることができます。
そもそもの業務が経営に質するもの(経営企画、など)であれば、普段の業務がポイント対象になりとても効率が良いです。
また、経営に関わらない部署の方(開発、生産、営業、など)の場合は、普段の業務とは異なる角度から自社事業について考える機会になりますので、こちらの場合でも美味しいです。
意外に多くの診断士の方々から、見落とされているオプションですので、該当する方はぜひ検討くださいね。
社長の許可が必要になりますので、資格概要や更新要件の説明はしっかりおこなってください。
④プロボノ活動に参加する
次に検討したいオプションは「プロボノ活動に参加すること」です。
プロボノとは、簡単に言うとボランティア活動です。
通常のボランティア活動と異なる点は「自らの経験で培ったスキル・ノウハウを提供することが主眼となる点」です。
金融機関をはじめ、副業禁止の会社はまだまだ多いので、プロボノに参加する診断士の方々も増えつつあります。
「サービスグラント」や「activo」など、案件はいくらでもありますし、プロボノ活動を主軸とする研究会もたくさん存在します。
社会貢献にもつながる点が魅力的な手段と思いますので、ぜひ検討してみてください。
⑤クラウドソーシング経由で案件を受ける
少々ハードルが高いかもしれませんが、「クラウドソーシングサイトで案件を受ける方法」もあります。
近年、フリーランス市場が活況になってきたことから、大手企業を含む多くの会社がフリーランスへの外注量を増加させてきております。
領域としては、IT系の開発・コーディング、Webマーケティング、Webライティング系が多いですが、これらの仕事をこなしていく過程で企業とのコネクションを作れます。
一度でも先方の信頼を勝ち取れば「経営相談に乗って欲しい」と向こうから相談されるようになります(私自身、受注の半数以上はこのパターンです)。
⑥デジタルマーケティングラボに参加する
最後は半分冗談で半分本気ですが、「筆者が運営するデジタルマーケティングラボ(DML)に参加すること」です。
DMLは「中小企業政策研究会」の分科会として運営されている「デジタルマーケティングスキル」を学ぶ研究会です(約80名の診断士で構成されています)。
「中小企業支援に使えるスキルを身につけること」に拘っており、多くの案件を遂行しておりますので、案件メンバーとして参画いただけるようになれば、実務ポイントを獲得することも可能です。
専門性がない方、デジマ初心者の方でも、本気で勉強いただければ「デジタルマーケティングスキルという専門性を身につけていただくこと」も可能ですので、1ミリでも興味が湧いた方はお問い合わせ下さい。
まとめ
以上、本記事では「実務ポイントの具体的な獲得方法6選」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それではまた!