どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のトーマツです。
リスキリングの重要性が叫ばれている昨今、何かしないと、、、と思いつつ何もアクションに移せていないビジネスパーソンも多いのではないでしょうか?
そのような方々におすすめなのが「中小企業診断士を目指すこと」です。
中小企業診断士は日経新聞でもリスキリングの時代に注目すべき資格としてじわじわ人気が上がってきております(以下、参考記事)。
- 「2020年に挑戦! 転職やキャリアに効く資格はどれ」
(NIKKEIリスキリング:2020年1月4日) - 「40代からの学び直し 専門家が選んだ役立つ資格は」
(日経新聞:2022年1月15日)
私自身、サラリーマンとして企業に勤めながら診断士資格を取得し、人生がガラッと変わった経験がございます。
本記事では、私自身の経験も交えて「サラリーマンが中小企業診断士を目指すことのメリット」について解説します。
既に受験勉強中という方はぜひモチベーションブーストとして活用いただければと思います。
▼最近はじめたYouTubeでも解説しております!ちょっと内容は異なりますが、こちらも覗いてみてくださいね!
- リスキリングの波に取り残されており不安な方々
- 中小企業診断士の受験を検討中の方々
- 中小企業診断士を受験中でモチベーションが低下気味の方々
サラリーマンが中小企業診断士を「目指すメリット」5選
それでは早速メリットを挙げていきたいと思います。
ざっと考えただけでもこれだけあります。
- 受験勉強だけでビジネスパーソンとして飛躍的にレベルアップできる
- ネットワークが圧倒的に広がる
- 取得後もレベルアップできる環境がある
- 転職・出世に有利になる
- 複業・起業のキッカケが掴みやすくなること
①受験勉強だけでビジネスパーソンとして飛躍的にレベルアップできる
まず第一に「ビジネスパーソンとして飛躍的にレベルアップできること」です。
極端な話、資格は得られなくても受験勉強を経験するだけで段違いの人間になれることでしょう。
というのも、中小企業診断士試験では、経営戦略、組織・人事、マーケティング、財務・会計、運営管理、IT、法務、経済など、幅広い領域を学びます。
これらの科目はそもそも全てのビジネスパーソンがベーススキルとして保有しておくべきである一方、なかなか自部門の業務にどっぷり浸かってしまっていては身につけられない領域でもあります。
例えば、私は試験勉強を始めるまで、経営の「け」の字も考えたことがなかったので典型的な「エンジニアタイプ」でした。
しかし、受験後にはこんな感じで
幅広い領域の知識が手に入り「ビジネスパーソンとして格段に成長した」ことを実感しました。
それまでは恥ずかしながら営業利益と経常利益の違いや会社法の『か』の字も分からなかったのですが、今ではどこに行っても恥をかかないくらいの一般経営知識は身についたと感じます。
意味不明だった「日経新聞」もスラスラ読め、深いところまで考察できるようになりました。
以前はどんだけダメだったの?という話ですが。。。
②ネットワークが圧倒的に広がり仕事に活かせる
また、診断士に合格すると、それまでの人生で考えられなかったほどネットワークが広がります。
診断士になる前は名刺が切れた経験がなかったという人も資格を得た途端「2ヶ月に一回作ってもらえないと回らない」という状況になることも多いです。
ちなみに、私は本業がプラントエンジニアなので、以前までは石油・ガス産業関連の方々以外との接点がなかったのですが、合格後は「メディア・広告代理」「金融」「モビリティ」「EC」「テック業界」「他士業」など「考えうる全ての業界の人たち」とお会いすることができました。
しかも、診断士同士のつながりが得られたことで本業で協業するキッカケが得られたり、と本当に好循環が生まれていると感じます。
この機会をものにすれば生きた人脈を作ることができ、ビジネスパーソンとしてはもちろん、イチ人間としての幅が広がるのは間違いないかと思います。
コンサルタントとして中小企業支援を始めると、支援先として色々な業界の方々たちと接することになります。
専門外の分野では自分自身の力だけでは満足のいく提案ができないことも多いです。
しかし、生きた人脈形成ができていれば、適切な方からアドバイス(または代わりに支援先のコンサルを代行してくれる)を頂くことができるようになります。
③取得後もレベルアップできる環境がある
また、診断士に合格すると様々な研究会やプロコンサルタント養成塾(通称:プロコン塾)に参加する機会が得られます。
実務補習も良い勉強の機会となります。
これらの機会をうまく活用することで、一生モノの知識・経験や身につけられます。
VUCA時代を生き抜くにはリカレント学習(生涯にわたって教育と就労のサイクルを繰り返すこと)が重要と言われており、まさに診断士はリカレント学習に必要な要素が詰まっていると言えますね。
④転職・出世に有利
診断士資格の取得はサラリーマンの「キャリアアップ」にも役立ちます。
- 昇進
- 希望部署への異動(経営企画・新規事業開発など)
- コンサルティング会社への転職
これは有名な話ですが、金融機関ではそもそも診断士資格の取得が昇進の要件になっている場合もありますし、他にも私の知り合いの企業内診断士は経営企画や新規事業開発部署への異動が決まったりしています。
また、官民問わず、コンサルティング会社への転職の要件(というか推奨資格)として中小企業診断士資格が挙げられることも多くなってきました。
このように資格取得が何かとキャリアアップにつながることが分かりますので、何かしら自己啓発をしたいんだけど何をやれば良いか分からない、という方はとりあえず中小企業診断士を目指してみるというのもアリだと思っています。
⑤複業・起業のキッカケが掴みやすくなること
最後に取り上げたいのが「複業・起業のキッカケが掴みやすくなること」です。
いくつか理由がありますが、やはり一番大きいのが「最初の実務実績が作りやすい」ことです。
少しイメージして頂きたいのですが、実績も無い新人コンサルタントから営業をかけられた場合、中小企業の社長はどう思うでしょうか?
めちゃくちゃ不安ですよね。
まず、何ができるのかも分からないし、実力を表せる実績もない。
ただでさえ余裕のない中小企業としては「実績が十分にあり、課題解決に導いてくれる可能性が最も高いコンサルタント」からアドバイスを受けたいと思うはずです。
このことから分かる通り、よっぽど突出したノウハウがない限り最初のクライアントを探すのは死ぬほど難しいのです。
一方で、診断士資格を取得しておけば、先輩診断士・公的機関からの案件を受注しやすく、比較的容易くたやすく「実績・ノウハウ」が得られます。
個人的には、これが診断士資格の何よりの価値だと思っています。
正直、先輩診断士や公的機関からの受託案件は単価が低く美味しい仕事は少ないかもしれません。
ただ、実務経験を経て得られる実績やノウハウは何物にも代えがたいです。
実績さえ得られれば2件目、3件目の新規開拓営業のハードルはグンっと下がりますし、この積み重ねが独立・複業診断士としての成功に繋がるのです。
筆者の事例
ここからは私個人がサラリーマンとして診断士資格を取得してどのようなメリットを享受できたかを説明します。
私の場合、診断士を取って以下の通り生活が変わりました。
- 新規事業開発部門のプロマネに就任
- 診断士ネタでブロガーとして収益化
- Webマーケ専門診断士として週末起業
- デジタルマーケティングラボを発足
①新規事業開発部門のプロマネに就任
まず、本業で新規事業開発の部門に転籍することになりました。
エンジニアリング部門に在籍していた時から有志で事業開発もどきをやっていたのですが、当時は上申しても全くモノが通りませんでした。
しかし診断士受験で得た知識により頭が整理され、上申が通りやすくなったことから上司の目に留まったことが功を奏して、最年少で新規事業開発のプログラムマネジャーを任されることになりました。
「中小企業診断士資格を「フルに活かせる職業・部署」6選」にも記載しましたが、事業開発はビジネスの総合格闘技のようなもので診断士資格が最も活かせる領域だと考えています。
②診断士ネタでブロガーとして収益化
まず一番大きく変わったのはブログで収益化したことです。
ブログ収益化を目指そうと思うと、読者のためになる情報を提供し続けなければなりません。
普通の人はネタ切れで挫折してしまうことが多いのですが、私の場合、診断士受験生時にメモしていた「予備校テキストが解説していないけど重要な要素」を記事化することで比較的ネタに困ることなく収益化できました。
本質とはズレますが、読者に提供するネタを獲得できたことも「診断士を取得して良かったポイント」となります。
③Webマーケ専門診断士として週末起業
ブログがキッカケでWebマーケに目覚め、クラウドソーシング経由でWebマーケティング系の仕事を請け負うようになりました。
いわゆる週末起業というやつです。
最初はSEOコンサル、コンテンツマーケのディレクションを行っていたのですが、より上流の仕事がやりたくなり、今ではマーケ戦略やECモール立ち上げ支援を行っております。
Webマーケという分野は、中小企業から未だに胡散臭いと思われがちなのですが、中小企業診断士という資格をぶら下げて営業をかけるとかなり高い確率で成約に繋がることが分かり、改めて診断士資格を保有することの重要性を実感しております。
現在では、サラリーマンをしながら9社のマーケティング顧問を担当させていただいており、かなり贅沢ができる生活になりました。
④デジタルマーケティングラボを発足
2021年1月より中小企業政策研のイチ研究会という位置付けでデジタルマーケティングラボを設立しました。
本研究会は「中小企業にデジタルマーケティングをもっと身近に」をモットーに中小企業のためのデジマについて研究する会であり、ありがたいことに現在140名の方々に参加頂いております。
診断士という共通言語がありながら、自分が勉強したい分野に共感いただき、一緒に切磋琢磨していける環境が構築できたのはこの資格を持っていたからであり、本研究会の設立は今のところ診断士資格を取得して最も良かったな〜と思う出来事の一つです。
今後の目標は参加頂いている皆様とデジマのノウハウを蓄積し、中小企業経営者の右腕となる仮想CMOを50人創出することです。
少しでも興味のある方はこちらの記事も読んでみて下さい。
まとめ
以上、本記事では「サラリーマンが中小企業診断士を「目指すメリット」5選」について述べさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
「今後のキャリアを考えるとモヤモヤする」「何か行動に移さなければ」
診断士を受験する理由は様々ありますが、上記のいずれかに少しでもカスるようであれば、ぜひトライしてみて頂きたい資格です。
合格後の努力次第というのもありますが、資格を取っておけば人生を切り開くチャンスが得られるはずです。
ご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!