どうも、Webマーケター兼中小企業診断士のTomatsuです。
コロナ禍であらゆる企業活動のデジタルシフトが進んでいる中「Web集客コンサルタントに対する注目度が上がってきて」おります。
Webコンサルタントは副業とも親和性が高く、独立後の専門性にも繋がることからサラリーマンからも高い人気を誇ります。
今回はサラリーマンをやりながらもマーケティング顧問として3社のWeb集客支援を実行している私が「Web集客コンサルタントの仕事」について解説したいと思います。
この記事を読み終えれば「Web集客コンサルタントの仕事内容」や「Web集客コンサルタントになる方法」が分かります。
- Web集客コンサルタントを目指している方
- 副業にチャレンジしたいものの何を専門にして良いか分からない方
- 中小企業診断士の方
Web集客コンサルタントとは?
Web集客コンサルタントの仕事内容は多岐に渡りますが、強いてひとことで言うならば「Webを通して支援先企業の商品・サービスが売れる仕組みを作ること」でしょう。
この「売れる仕組み」には幾つかの要件があります。
- 「商品・サービス自体を知ってもらう」仕組みがある
- 「興味を持ってしまう」仕組みがある
- 「検索したくなる」仕組みがある
- 「買いたくなる」仕組みがある
- 「拡散・リピートしたくなる」仕組みがある
Web集客コンサルタントはデジタルテクノロジーを使って上記の一部またはすべての仕組みを構築するためのアドバイスを行う仕事になります。
Web集客コンサルというと「ホームページを作って、そのホームページ経由で売上・利益を立てるコンサルでしょ」と思われるかもしれませんが、これは少し誤りです。
ホームページ集客支援はあくまでも業務内容の一要素にすぎず「Webを活用して上記の仕組みを作る」というより広範な役割が求められます。
上記のような一連の流れをマーケティングの世界では顧客購買行動と表現し、AIDMAやAISAS、ULSSASなど様々な顧客行動の頭文字を取った言葉が生まれてきました。
Web集客コンサルタントの仕事の流れ
一般的なWeb集客コンサルタントの支援の流れは下記の通りです。
- 現状分析(As-Is 分析)
- 課題設定(To-Be 分析)
- アクションプラン策定
- アクションプラン実行支援
ステップを一つずつ見ていきましょう。
①現状分析(As-Is分析)
現状分析では支援先企業のWeb集客力を分析します。
- 「そもそも企業の顔ともいうべきホームページは用意されているか」
- 「商流を理解してWebを絡めた導線設計がされているか」
- 「SEO対策により自然検索流入がとれているか」
- 「アクセス解析ツールを活用してPDCAが回せているか」
- 「Web集客を推し進める組織としての余裕があるか」
- 「そもそも競合と比べた自社商品・サービスの訴求ポイントを把握しているか」
上記のようなヒアリング項目を通じて、企業・組織としての現状を分析します。
私の肌感覚として社員数30名以下の中小企業の場合、そもそもアクセス解析ツールを実装していないことが多いため、定量的な現状分析ができないことが多いですが、もし導入済みであれば簡単な状況分析も行います。
②課題設定(To-Be分析)
課題設定では経営目標に到達するために「Web集客をどのような状態にすれば良いのか?」という「在るべき姿(To-Be)の設定」を行います。
例えば、高級茶を販売するECサイトを運営しているA社について考えます。
A社は単価5000円の高級茶を売っており、時期売り上げ目標1,000万円を掲げているとします。
単純計算で考えれば2,000件のコンバージョン数(購入件数)を獲得しなければなりませんが、今期は200件しか売れてない。
現状分析の結果から、ホームページにアクセスしてくれたお客様の1%がコンバージョンしており、リピート客はほぼゼロの状態であることが分かっております。
この場合、現状200,000件のアクセスを獲得しているECサイトのアクセス数を10倍に増やすか、リピート率を上げるか、あるいは両方実施するか、などの戦略が考えられます。
例えば「アクセス数を10倍にする」という課題設定の場合、その数字がそのままKPI(Key Performance Indicator)となります。
このように課題設定をすると、現状分析との乖離からKPIが設定できます。
こちらの作業は会社経営者のビジョンや想いに大きく影響されますが、どうあがいても到達不可能な目標設定は組織のデモチベーションに繋がります。
経営者とよく話し合い、すこし背伸びすれば届くかもしれないストレッチ目標の設定を促しましょう。
③アクションプラン策定
本ステップでは課題設定で立てたKPIを満たすためのアクションプランを策定します。
例えば、「アクセス数を10倍にする」というKPIを立てた場合、「SEO対策により自然検索流入を増やす」「Web広告を打って広告読者のアクセス数を増やす」「SNS運用によりフォロワーのアクセスを獲得する」などいろいろな方法が考えられます。
まずはブレスト的にKPIが達成可能なアクションプラン案を出し、最も費用対効果が高く、最も支援先組織が実行しやすい案を選択するようにしましょう。
アクションプランを考え出すと「そもそもこの課題設定って正しいんだっけ?」と疑問を持ってしまうことも出てくるでしょう。
そのような場合は、スケジュールに余裕がある限り前の議論にさかのぼって課題設定からやり直すことを躊躇しないようにしましょう。
④アクションプラン実行支援
アクションプランが策定できたら、あとは実行支援のみです。
Web集客コンサルがハンズオンで実行支援をする場合もありますし、支援先企業のディレクションを監修するという立場で支援する等、様々な関与方法があります。
コンサルとしては必要に応じて相談に応じる後者の方が楽ですが、実績や実力が身につくまでは自ら実行支援まで入り込んだ方が良いでしょう。
その方が成長スピードが早くなると思います。
Web集客コンサルタントになるには?
次にWeb集客コンサルになるにはどうすれば良いのか?について見ていきましょう。
- 1つで良いから得意領域を作る
- 実績を作る
①1つで良いから得意領域を作る
なんのスキルも無くWeb集客コンサルタントになることはできません。
最低限でも下記の中から一つでも良いので得意領域を作りましょう。
- SEO
- リスティング広告
- SNS広告
- 動画広告
- Webデザイン
- UI・UXデザイン
- コピーライティング
- アクセス解析
- SNS運用
- コンテンツマーケティングのディレクション
- ECサイト立ち上げのディレクション
Web広告代理店にお勤めの方であれば本業の仕事を通じて得意領域を作ることを考えてください。
一方、その他の業界でお勤めのサラリーマン(私もそう)におすすめなのが「SEO」です。
サラリーマンであってもブログ・アフィリエイトサイトの運営等で独学かつ実践を通じてSEOを学ぶことができます。
「WordPressを使ったブログの始め方」にブログの始め方を解説しておりますので、興味がある方は覗いてみて下さい。
②実績を作る
スキルがあっても実績がなければ仕事の獲得に苦しむでしょう。
なので、Web集客コンサルとして羽ばたいていくためにはまずは実績を作りましょう。
この実績は無料のものでも低単価の案件でも何でも良いです。
例えば知人のホームページのアクセス解析をしてあげたり、知り合いの飲食店経営者のSNS運用を手伝ったりなど、意外に世の中見渡せば案件はコロコロ転がっています。
知人・知り合いがいないという方はクラウドソーシングサイトを使うのも手でしょう。
クラウドソーシングの活用方法については「会社員のまま収入アップする方法【月10万円以上は楽勝】」で解説しておりますので、こちらもご活用下さい。
Web集客コンサルになるには資格が必要か?
Web集客コンサルを名乗るのに資格が必要になることはありません。
ただ、Web集客のお手伝いのつもりで参画した案件なのに「資金調達に苦しんでいる」「商品・サービスの改善が必要」「組織・人事面に課題があった」など、別のポイントに緊急性の高い問題があった、なんてこともザラにありますので、幅広い知識があるにこしたことはありません。
そういった意味でもおすすめしたい資格が「中小企業診断士」です。
私自身、中小企業診断士×Webマーケッターとして活動しておりますが、Web集客面のみならず、経営面のアドバイスも的確に提供できていると感じ、あらゆる場面で診断士で学んだことが生きていると感じます。
以下に中小企業診断士関係の厳選記事を載せておりますので、興味のある方は覗いてみて下さい!
まとめ
以上、本記事では「Web集客コンサルタントとは?」について紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
ご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!