どうも、Webマーケタ―兼中小企業診断士のトーマツです。
近年、多くのビジネスパーソンから絶大な人気を博している「中小企業診断士」。
合格率4%の難関資格であり、また診断士のボリュームゾーンは50代ですが、個人的には目指すのであれば「早ければ早い方が良い」と考えております。
私自身、30代前半で診断士資格を取得後、世の中の見え方が大きく変わり、多くのメリットを享受できているからです。
本記事では「診断士を目指すなら早ければ早い方が良い理由」について解説させて頂きます。
1ミリでもこの資格が気になっている方は最後まで読んでみて下さいね。
- 20代・30代のビジネスパーソン
- 中小企業診断士を目指している方
中小企業診断士は20代・30代のうちに取得しておこう
中小企業診断士を取得するとこんな利点があります。
- 業務遂行力・思考力が各段に向上する
- 吸収力が各段に向上する
- 持っているだけで色んなチャンスが転がってくる
- 社外ネットワークが増える
これらは年齢に関わらず診断士取得の過程で皆が得られるものですが、「投資の複利効果と同じで、早い段階で取得しておいたほうが後の人生が楽になるようなものばかり」です。
その後、おなじ人生を歩んでいても成長スピードがぐんと増すイメージですね。
この資格は他士業と異なり独占業務がなく「取っても食えないよ」と揶揄されることもありますが、食えるか否かはそもそも資格の有無に依存するわけではないです(他士業も食えない人は食えない)。
「独立できるか?稼げるか?」は、本人の努力次第ですので今回は割愛することとして、本記事では、診断士を取得することで(あるいは取得過程で)得られる上記メリットについて深掘りしていきたいと思います。
①業務遂行力・思考力が各段に向上する
診断士を取得すると「業務遂行力が各段に向上」します。
なぜなら診断士を取得する過程で勉強する内容により、複雑な課題をあらゆる切り口で整理する能力が身に付くからです。
説明が難しいのですが、私が診断士を勉強して最もよかったな~と思った点でもあります。
業務の難易度とは?
そもそも、業務の難易度は「業務の複雑性・不確実性」や「ステークホルダーの多さ・ステークホルダー間の制約」などのパラメターに左右されます。
若いうちは、年長者と比べて、社会の仕組みに関する知識・経験が欠けており、マルチステークホルダーが関与する複雑な業務はこなせず、お膳立てされた業務しか振れないと見做されているため、簡単な業務しか振られないことが多いです。
あらゆる切り口を習得し難易度の高い業務もこなせるようになる
しかし、中小企業診断士を取得すると、1次試験7科目(経済、財務・会計、企業経営理論、運営管理、IT、法務、中小企業経営)や2次試験で勉強する企業事例演習により、あらゆる切り口で課題を整理したり、不確実な要素を極力排除するための情報収集を行う能力が身についていおります。
従い、発注主(社内であれば上司)から受ける依頼に対して、高い精度・早いスピードで実行することができるようになり、控えめに言って業務面のあらゆることが神がかり的に捗ります。
この積み重ねで、あらゆる方々からの信頼を勝ち取り、よりチャレンジングな業務を依頼されることになりますので、この好循環に身を落とし込むことができれば、さらに業務遂行力が向上していくことになります。
②吸収力が各段に上がる
中小企業診断士を取得すると「情報の吸収力がグンっと向上」します。
1次試験で幅広い科目を勉強することで、色んな分野に対してアンテナをはることができるからです。
1次試験で勉強する科目
前述のとおり、1次試験では下記の科目を勉強します。
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
(経営戦略・人事組織・マーケティング) - 運営管理
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・政策
めちゃくちゃ幅広いですね。
これらを勉強することによって、例えばコンビニに入った際には店舗管理戦略やマーケティング戦略を気にするようになりますし、国の金融政策に関しても意見が述べられるようになります。
また、当たり前のように日経新聞の内容が理解できるようになりますし、目をつぶっていても決算書の中身がすぅーっと頭に入ってくるレベルになれます。
最新ビジネス動向にも詳しくなります。
生涯学習が捗る
こうなってくると「身の回りのものが全部自分のアンテナに引っかかり、その楽しさから更に勉強意欲が増し、この好循環がぐるぐる回る」ようになるんですね。
まさに歩く情報スポンジみたいなイメージで、自ら欲して、VUCA時代を生き抜くのに必要と言われる「生涯学習」を体現したくなるようになるのです。
③持っているだけでいろんなチャンスが転がってくる
中小企業診断士を取得すると「色んなチャンスが転がってきます」。
いろいろ理由はありますが、一番大きいのは、周りの方々の自分に対する見方が変わり、社内外問わず良い方向に評価してもらえるからです。
いわゆる「錯覚資産」というやつですね。
「○○さん、中小企業診断士だよね。その知見を活かして、今度社内で検討する新規事業開発チームに入ってくれないか?」
みたいな形で、診断士である、という理由だけで普通の方が得られないチャンスが得られます。
私自身、診断士取得が直接の要因となった訳ではありませんが、会社内で新規事業開発部門に異動するきっかけとなりました。
また、金融機関や勤務先企業によっては診断士の取得がそのままキャリアアップの要件になっていることもあります。
社外でもチャンス
社内に限らず、社外においても知り合いの経営者や商工会・商工会議所経由で美味しい案件なども転がってきます。
私自身、診断士を取得したことがきっかけで、多くの知人から案件の話を頂き、そこから芋づる式に案件情報が広がっていき、今では受けきれない状況になっております。
個人的なイメージとしては「いらない、いらない」と言ってても向こうから勝手に転がってくるイメージですね(もちろん個人差はあります)。
意図せぬ形で人生の進路を変えかねない出会いに恵まれることもあるかと思いますので、持っておいた方が良い資格であると言えます。
④社外ネットワークが広がる
最後に、中小企業診断士を取得すると「社外のネットワークがぐっと広がります」。
受験者の方であれば一度は耳にしたことがあるかと思いますが、これは本当です。
私自身、本業は石油・ガス関係のエンジニアで、閉ざされた業界の中でしか業務をしたことがなかったのですが、診断士を取得して1年で考えうるほぼすべての業種の方々と繋がることができました。
気づきを得るチャンスにも繋がる
このように幅広い業界の方々たちとお会いしていると、色んな気づきが得られます。
独立志向、企業内診断士志向によらず、この気づきは貴重です。
個人的には「これのためだけにも診断士を取得するべき」と思っています。
同じ試験を通過したもの同士だからこそ感じられる一体感
いやいや、「診断士取らなくても他業界の人たちとの接点なんていくらでも作れるじゃん」と思われるかもしれませんが、同じ苦しい試験を勝ち抜いてきた仲間として意気投合できる可能性は高いですし、診断士の受験生はそもそものモチベーションが高いので話が純粋に面白いのです。
私自身、合格後の出会いから得られる気づきや広い視点を、「生涯学習意欲の向上」「本業・副業のレベルアップ」に活かせていますので、改めてこの資格を取って良かったと思っています。
まとめ
以上、本記事では「診断士を目指すなら早ければ早い方が良い理由」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もし本記事の内容でご質問ある方は是非コメント欄に書き込んで頂けると幸いです。
お答えできる範囲で答えさせて頂きます。
それではまた!