中小企業診断士について

大学生として中小企業診断士を目指す!メリット・デメリットや勉強法について分かりやすく解説

どうも、Tomatsuです。

学生Aさん
  • 大学生でも中小企業診断士を目指す意義ってある?
  • 就活に有利に働く?
  • 大学生でも合格できるの?

このような疑問を抱えていませんでしょうか?

ちなみに上記は実際に当ブログに寄せられた質問です。

あいにく私自身、大学生の立場で資格を取得した訳ではありませんので、経験に基づく解答はできませんでした。

しかし、若手中小企業診断士の立場でフラットな意見をご説明したところ、大変ありがたがって頂けましたので、このたび記事化することにしました。

「VUCA時代」と言われている昨今、超エリート大企業に就職できたとしても安泰は手に入りません。

個人として長期的に生き残っていくためには、大学生のうちから自己研鑽に励み変化し続ける力を身につける必要があります。

そのきっかけとして「中小企業診断士を目指すこと」は大変意義深いことであると感じています。

一方で、診断士試験は簡単には手に入りません。

百戦錬磨の社会人でさえ何年もかけて取得するものなのです。

泥沼にハマってしまうとせっかくのキャンパスライフを犠牲にしてしまう可能性がありますので、メリット・デメリットをしっかり見極めたうえで判断して頂くキッカケとして頂ければと思います。

記事の信頼性

記事を書いている私は「知識ゼロの状態」から、働きながら中小企業診断士試験にストレート合格しました。

現在は会社員をやりながら、診断士受験用のテキスト本の執筆や、受験生支援ブログにて執筆活動(一発合格道場)を行っています。

30代前半で数年前まで学生でしたので、大学生の方の将来に対する期待・不安感は痛いほど分かります

大学生が中小企業診断士を目指すメリット

学生の方が中小企業診断士を目指すメリットをまとめました。

  1. 経営・ビジネスの知識がつく
    (世の中の見え方が変わり成長が加速)
  2. 将来の選択肢が広がる
    (就職、独立、複業)
  3. 勉強時間が確保しやすい

①経営・ビジネスの知識がつく
(世の中の見え方が変わり成長が加速)

まず第一に、中小企業診断士の勉強をすると経営・ビジネスの網羅的な知識が手に入ります。

個人的には、これを若いうちから学んでおくことに相当意義があると考えております。

理由は、経営・ビジネスの網羅的な知識を身につけておくことで

世の中の見え方が変わり、今後の勉強意欲が湧き水のように出てくるようになってくるから

です。

診断士試験は下記の通り相当範囲が広いことが特徴です。

[診断士試験の範囲]

  • 経済学・経済政策
  • 財務・会計
  • 企業経営理論
    (経営戦略・人事組織・マーケティング)
  • 運営管理
  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・政策

これらを学んでおくことで、例えばコンビニに入った際には店舗管理戦略やマーケティング戦略を気にするようになりますし、国の金融政策に関しても意見が述べられるようになります。

また、当たり前のように日経新聞の内容が理解できるようになりますし、目をつぶっていても決算書の中身がすぅーっと頭に入ってくるレベルになれます。

最新ビジネス動向にも詳しくなります。

こうなってくると身の回りのものが全部自分のアンテナに引っかかり、その楽しさから更に勉強意欲が増し、この好循環がぐるぐる回るようになるんですね。

まさに自ら欲して、VUCA時代を生き抜くのに必要と言われる「生涯学習」を体現したくなるようになるのです。

ここまでのレベルになると、周りの学生と比べて圧倒的に有利なポジションで社会人の仲間入りが果たせます。

ぜひ診断士を取得してご自身の成長を加速させましょう!

②将来の選択肢が広がる
(就職・独立・複業)

また、診断士資格を取得すると将来のキャリアの選択肢が広がります。

例えば就職活動においては以下のメリットを享受できるでしょう。

[就活時のメリット]

  • 幅広い業界知識があるため、そもそもの選択肢が広がる
  • 会社の安定性を自分で判断できる(財務情報から)
  • 資格を持っていることが自信になり、面接で無双できる
  • 資格が評価され内定ゲットの確率が上がる

う~ん、めちゃくちゃメリットありますね。

また、資格を持っているとあらゆる人脈が広がりますので、複業の機会が多くなります。

時間のある大学生のうちに複業経験を積んでおくことで、自分が何に向いているのか?」「今後何をやっていきたいのか?を判断できるようになります。

社会人になれば多くのしがらみが出来てしまいますので、これらを若いうちから見極められるのは本当に貴重なことです。

複業が波に乗り、収入がある程度入ってくるようになれば、そもそも「就職すべきか?」「独立すべきか?」という嬉しい選択に頭を悩ますこともできます。

キャリアを充実させる上では、あらゆる選択肢を持っておくことが重要になります。

診断士資格はその可能性を広げるのにとても有利な資格であると言えます。

③勉強時間が確保しやすい

学生として診断士を目指す最後の利点は勉強時間が確保しやすいことです。

「え?時間?どうゆうこと?」って思われるかもしれませんが、診断士試験対策における最強の大敵は「まさに時間が確保できないこと」なのです。

以下の記事にもまとめておりますが、中小企業診断士試験に必要な勉強時間は概ね1,000時間と言われています。

サラリーマンとして働きながら取得することも不可能ではありませんが、正直多くの方々が対策をしながら「学生のころに勉強しておけばよかった」と思っております。

もちろん学生の方々も「大学での勉強」「部活動・サークル」「アルバイト」など、忙しい生活を送られている方もおられるかと思いますが、社会人と比べてスケジュール調整は効きやすい立場かと思います。

このアドバンテージを活かして、早いうちから診断士を目指すのが良いでしょう!

大学生ならではのデメリットも…

ここまで学生として診断士を目指すメリットを述べてきました。

「よし、明日から対策をはじめるぞ!」

と思われた方は素晴らしいです。

ただし、学生ならではのデメリットもありますので、そちらについても解説させて頂きます。

メリットとデメリットを天秤にかけたうえで判断しましょう

学生は1次試験合格率が低い

まず第一に学生の方は1次試験合格率が極端に低いというデータがあります。

以下は直近五年間の実績です。

年度1次
合格率
全体
1次
合格率
学生
2次
合格率
全体
2次
合格率
学生
令和元年度30.2%10.5%18.3%14.9%
平成30年度23.5%9.8%18.8%18.2%
平成29年度21.7%7.9%19.4%25.2%
平成28年度17.7%8.3%19.2%26.0%
平成27年度26.0%9.3%19.1%18.8%
中小企業診断協会HPより

一般的に1次試験、2次試験ともに合格率は「約20%」と言われています。

一方、学生の1次試験の合格率に目を向けると例年10%以下になっているケースが多く、一般平均の半分程度の合格率となっているのが分かります。

ビジネス経験が無いとイメージしづらい

これはなぜなのでしょうか?

アンケートを取ったわけではないので推測の域はでませんが、これは

ビジネス経験が無いとイメージしづらいから

と考えられます。

たとえば、企業経営理論の「経営戦略」や「人事・組織論」などは会社員として働いたことがあれば「ふむふむ、なるほど」と腑に落ちる内容が多いのですが、学生だと中々イメージがしづらいかと思います。

経営法務や運営管理なども同様でしょう

「学習論点のイメージのしづらさ」をどのように払拭していくか?が対策上の課題となります。

どうやって勉強すべきか?

ではどのように学習を進めていけば良いのでしょうか?

経済的な余裕があれば「予備校」か「通信講座」

もし経済的な余裕があれば予備校または通信学習が断然おすすめです。

予備校に通う事ができれば、講師の方々があらゆる事例をつかって論点を説明してくれますので、上記の「各論点のイメージが湧きずらい」という問題もある程度緩和させることが出来ます。

以下に参考記事を載せておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

経済的に厳しければ「YouTube+テキスト」学習もあり

もし経済的に厳しい場合は、TBC受験研究会のTBC速習テキスト中小企業診断士シリーズというサイトで勉強すると良いでしょう。

同研究会は、な、なんと「1次試験全7科目」「2次試験全4事例」の講義動画を全てYouTubeで無料配信しております。

基本的には専用テキストを購入した方が動画と一緒に読み進めていく形を想定して動画を作っておりますので、テキストは購入する必要があります。

ただ1次試験7科目のテキストを全て購入しても2万円ちょっとで済みますので、出費は過去問と合わせて4万円弱に抑えられるでしょう。

2次試験については、予備校であろうが独学であろうが「ふぞろい」「事例IVの全知・全ノウ」が必須テキストとなります。

詳しくは以下の記事を参照ください。

まとめ

以上、本記事では「大学生の方が中小企業診断士を目指すメリット・デメリット・勉強法」について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

もし本記事の内容でご質問ある方は、ぜひ遠慮なくコメント欄に書き込んで頂けると幸いです。

お答えできる範囲で答えさせて頂きます。

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!

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